伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

音の正体

2022年09月07日 | 社会
 散歩は、1.5km先のため池まで歩く。
 自宅をでると住宅が続く。その後、林幹部を抜け倉庫脇を通り水田地帯の端に位置するため池まで到達する。そこで折り返して元の道を逆にたどり、散歩は終了。約3kmの道程だ。

 ドーン・・

 その音は、ため池から折り返して倉庫脇に達したときに聞こえた。倉庫と逆側となる、南方から林越えに聞こえてきた。

 ドーンの破裂音の後に、「ケーン。。ケーン。。ケーン。。」とキジが断続的に数回鳴き声を上げた。たぶん身の危険を感じた時などにあげる声だ。

 さて、キジが鳴くきっかけとなったドーンの破裂音は何だったのだろう。いろいろ考えを巡らした。
 あのような破裂音で思い浮かんだのは、猟銃の発射音だった。どこかに仕掛けたワナにイノシシがかかり、仕留めるために猟銃を発射したのではないか。ただ、ドーンという音は銃の発射音とは違うッ印象もある。猟銃の場合、「ズダーン」のような音になると記憶している。単に「ドーン」という音は爆発音のような気もするが、聞こえた方向の近くにそれにふさわしい施設もないように記憶している。

 とすれば、やはり猟銃の発射音と考えるのが妥当だろうと、考えていた。

 ところがである。夕方のニュースでいわき市南台にあるいわき大王製紙の工場で、朝、爆発事故があったと報じた。聞いたタイミングとほぼ同じ時刻のようだ。方向的にもほぼ一致するようだ。
 とするとあの音は、大王製紙の事故の爆発音に違いないだろう。



 音を聞いた地点といわき大王製紙の距離はほぼ7km。かなり大きな音がしたので、爆発の規模も大きかったのだろう。
 報道によると、木質チップなどを燃料とするバイオマスボイラー施設が、何らかの原因で水蒸気爆発を起こしたものと思われるとされている。爆発により建て屋などが大きく損傷しているという。

 ケガをした労働者もいるようだが命に別状はないという。そこは幸いだ。

 しかし、しかし、朝に聞いた大きな音が、そんなにも大きな事故によるものだったなんて。震災後に、市役所の議会棟でドーンという爆発音を2回聞き、正体不明の音だった事から、ジェット機が音速を超えて飛行する時に発生させる衝撃音だったのではないだろうかと、以前に書いていた。その時の音によく似た音だった。

 この音の記憶は、しっかりと頭の中にとどめておきたいと思う。 


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