伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

待機、待機の2日間。でも子ども達に向けた笑顔に心が安らいだ。

2018年06月10日 | イベント
 昨日から今日にかけて、待機、待機の2日間を過ごした。

 昨日9日は、新聞配達をして議会棟控室で質疑の準備に若干取り組み、午後からは全国林業後継者大会2018福島大会inいわきの開会式典に出席。終わった直後に席を立ち、スパリゾートハワイアンズに向かいました。

 会場にいた方々は、何でいなくなるんだ、なんて思ったと思いますが、実は、その訳は、午後5時30分頃に予定される、天皇・皇后のレセプションに出かける際のお見送りに立つためだった。

 午後3時少し前に両陛下が宿泊するスパリゾートハワイアンズのモノリスタワーに到着。そこから約2時間半、途中、15分程のお見送りリハーサルがあったが、あとはドリンクバーに用意されたコーヒーと水を飲みながら、ただひたすらに待つばかり。私は読みかけの「暗幕のゲルニカ」(原田マハ著、新潮社発行)を読み続けた。

 午後5時半。予定時間に少し遅れたと思うが、モノリスタワーの玄関先で無事に両陛下を見送ることができた。「いわき市議会のみな様です」と先導役の方が紹介してくださることになっていたというのだが、その声も聞こえないくらいささやか声だったし、陛下が数人毎に頭を下げてくださるのだが、近くなると誰に頭を下げてくださったのか判断が難しい。2度頭を下げることになってしまい、ちょっとバタバタした印象を与えたかもしれないと、若干悔やんでいる。

 そして今日は、南相馬市で実施された全国植樹祭に出かけた。所属する委員会が産業建設常任委員会で、農林水産部を担当していることから、一般招待客として参加することになったものでした。

 午前7時10分に四ツ倉海水浴場の駐車場に到着し、バスで会場に向かいました。



 久しぶりに通った常磐高速道路の双葉郡区間。ここは楢葉と浪江の間位のところでしたが、フレコンバックがうずたかく積まれ、耕作されない農地が広がる。いわき市と原発により近い地域の、時の流れの違いをまざまざと感じることになりました。

 午前10時過ぎ頃、会場に到達。同行したバスが担当する区域で黒松を植樹し会場に入った。





 入場はなかなか大変で、まずは、そろいの帽子に、招待客を示すIDナンバー入りの名札、そして腕にはリストバンドをつけていなければならない。そして、入り口では金属検査を受ける。



 ま、無事ここを通過し、会場に入りあとはひたすら式典の開始を待つばかり。



 時間にして2時間30分はあったと思う。式典会場脇の「おもてなし広場」で物産展や林業に関する展示をしているのだが、人がいっぱいで煩わしいので、一回りして式典会場の席に戻り、あとはとにかく待つばかり。昼の食事を挟んで、あとはやることもなく、ただ待つ。小雨が降り出したが、その中、しばらく居眠りをしていた。雨の中でも眠れる自分は大したもんだと思う。

 待ちくたびれてきた頃、午後1時35分になって式典開始プロローグでアトラクションや感謝状の贈呈等が行われた。



 そして両陛下を迎えて祈念式典が始まった。メインの行事は両陛下によるお手植えとお手播き。松や杉、ヤマザクラなどが植樹されたり、タネ播きされたりした。





 私らの席からは、会場に据えられた大画面のモニターでしか見ることができなかったが、お手植えなどの介添えをつとめた子ども達に向けられた両陛下の笑顔にとても心が安らいだ。がんばる子どもの姿は大人の心を和らげるようだ。SNSでもそれなりの評判になっていた。

 式典が終わり、エピローグ行事で、出演者全員によるグランドフィナーレ。良い音を奏で、良い声を聴かせてくれた、会場後方のブラスバンドと合唱隊も大画面に映される。他の出演者は、前方の舞台で踊ってエピローグを盛り立てた。







 さて閉会後も、また待機の時間がやってきた。

 約6,000人をバスに乗せるのだから、それはそれで大変な作業。私たちがバスに乗ったのは閉会から1時間30分程立った午後5時半過ぎ。四ツ倉海岸帰着は6時50分頃だった。

 この2日間は、とにかく待機、待機、そして待機で時間を過ごした感がある。でもそのおかげで5分の2程にとどまっていた「暗幕のゲルニカ」を読み終えることができた。結末に向かい、心に引っかかっていたエピソードの結末も知り、少しホロッとしたり、安堵したり。ここでも心が安らいだ。

 ・・いや待てよ。市議会はもう始まっているのだぞ。そんなことも忘れて過ごした2日間だった。明後日は一般質問に登壇するのに、大丈夫かな・・。


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