伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

臨時会開催 / 側溝土砂除去モデル事業について質疑をしました

2016年08月05日 | 市議会
 いわき市議会8月臨時会が開かれました。

 議案は2件。

 1件は、小名浜地区で側溝堆積物の除去を行うモデル事業をするため、一般会計の補正を行う補正予算案。もう1件は、7月定例会の補正予算成立にともない、来年5月から津波被災地・薄磯地区で宅地等の引渡しを行うために、基盤整備を行う契約の変更案。

 2件とも全会一致で採択されました。

 私は、側溝堆積物の除去に関して質疑を行い、今回のモデル事業の後に、どのように事業を展開していくのかをたずねました。以下質疑を紹介します。



伊 藤
 10番、日本共産党いわき市議団の伊藤浩之です。

議案第1号平成28年度いわき市一般会計補正予算第4号について質疑を行いたいと思います。震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業費についてです。

 第8款土木費、第2項道路橋りょう費、第2目道路維持費、13節委託料の道路維持補修費に震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業費として5億7,264万3千円が計上されております。

これについてですが、1点目、先ほどの市長提案説明の中でもありましたけれども、あらためて、今回の側溝堆積物撤去モデル事業の概要はどのようなものか、お伺いします。

土木部長
 原発事故にともなう放射性物質の影響により、市民総ぐるみ運動による側溝堆積物の撤去を控えてきたことから、排水不良や悪臭・害虫が発生するなど生活環境が悪化している状況にあり、震災前の安全で快適な生活環境を取り戻すべく、1日も早く対策を講ずる必要があると認識しております。

 このことから、まず、モデル事業として小名浜地区のうち、市民総ぐるみ運動において側溝堆積物の撤去を実施していた箇所や、市民から寄せられた排水不良箇所等を対象として、側溝延長、約78km、側溝堆積物撤去量、約2,410立方メートルで、事業費を5億7,264万3,000円と見込んでいるところであり、堆積物の把握をはじめ、撤去や処分の方法、各種検査などに関する課題等についての検証を行うものでございます。

伊 藤
 2点目です。側溝堆積物について、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、どのような対応をしてきたのか伺います。

土木部長
 平成26年5月にいわき市道路側溝相談受付センターを開設し、市民からの相談に可能な限り対応するとともに、これまで、あらゆる機会を通じ、除染対象外の側溝堆積物の処理について、国に対し要望してきたところであり、去る7月29日にも、市長が復興大臣や環境大臣に面会し要望を行ったところでありますが、国からは財政措置等について検討しているとの解答をいただいたものの、具体的な内容について明確に示されなかった状況にあります。

伊 藤
 今回のこの市の事業において、撤去された堆積物の処分はどのようにするのか伺います。

土木部長
 側溝堆積物の放射能濃度の検査を実施し、1kg当たり2,000ベクレル(以下Bq)未満のものについては、市内の産業廃棄物最終処分場で埋め立て処分を想定しており、2,000Bq以上8,000Bq以下のものについては、放射性物質を安全に分離できる溶融施設によるリサイクルをめざすなど、全国レベルでの可能性調査を行っているところであります。

 また、8,000Bqを超えるものにつきましては、放射性物質汚染対処特措法の指定廃棄物としての指定を受け、国が運営する管理型処分場での埋め立て処分を想定しております。

伊 藤
 4点目です。堆積物を撤去する区域はどのように選定したのかお伺いします。

土木部長
 小名浜地区につきましては、そのほとんどが国の制度上の除染対象外とされていることなどから、側溝堆積物撤去のモデル地区として選定したところであり、同地区内の側溝堆積物を撤去する区域につきましては、震災前に市民総ぐるみ運動で側溝堆積物の撤去を実施していた箇所、及びいわき市道路側溝相談受付センターに、市民から寄せられた排水不良や、悪臭・害虫が発生するなど生活環境が悪化している箇所等を選定しております。

伊 藤
5点目。今回の堆積物撤去の対象区域以外での堆積物の撤去にはどのような対応をするのかお伺いします。

土木部長
 モデル事業においては、堆積物の把握をはじめ、撤去や処分の方法、各種検査などに関する課題等についての検証を行いながら、対象区域外の対応についても合わせて検討して参りたいと考えております。

伊 藤
 6点目です。小名浜区域以外の対応はどのようになるのか伺います。

土木部長
 モデル事業における課題の検証を踏まえ、除染が完了した久之浜・大久地区を除く、平、勿来、常磐、内郷、四倉、遠野、小川、好間、三和、田人、川前の11地区を次年度以降、順次実施する予定であります。

伊 藤
 今の順次の部分なんですが、これは単年度――来年度で全部終わるのか、それとも、何年かかけてやるのか。そこらの考え方というのがあればお示しいただきたいと思います。

土木部長
 できれば29年度に実施したいというふうに考えています。

伊 藤
7点目です。市による堆積物撤去後は側溝の土砂等の撤去についてどのような対応とるのかお伺いします。

土木部長
 市による側溝堆積物の撤去後は、できるだけ早期に、市民総ぐるみ運動による側溝堆積物撤去の再開をめざし、条件整備に努めてまいりたいと考えております。

伊 藤
 再質問なんですが、その条件整備の部分で、どのようなことをしていくのか、お考えがあれば――条件整備――再開に向けた――市民総ぐるみ運動の再開に向けた条件整備の部分で、どのようなことをしていくのか、お考えがあればお伺いしたいと思います。

土木部長
 これまで、震災前は、市民の方々に側溝の土砂をあげていただいて、それを市が委託した業者が市の運営する一般廃棄物処分場に運んでいた状況にあります。

 その処分場の方でですね、市民と市がメンバーになる委員会がございます。そちらの方で協議をすすめて条件を整えたいと考えている次第でございます。



 しかし今日は暑かったですね。冷房をつけた控室でも、机に向かった上半身は暑くてたまりませんでした。

 共産党の控室は、南と西にガラス壁が開いています。このため暑くなりやすい。

 廊下に出ると、廊下はずっと涼しいのです。廊下に机を置いて、こっちを控室にしたい。そんな冗談ばかりをとばしていました。

 明日も暑くなるとか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿