「お父さんの常備菜なくなっちゃった。」
おや、もうなくなりましたか。じゃあ、次は少し多めに作っておきますか。
暖かめの春だけど、まだ、『暑い』というレベルには程遠いから、少々多く作っても問題ない。
まずは、山菜を戻しましょう。
今回は、乾燥の赤コゴミで煮物を作ることにしました。
しばし水に浸しておきます
30分もしたら、ある程度水を吸うので、それから加熱開始。沸騰したら消火して、冷めるまで半日待ちます。
それから、砂肝も完売してしまったので、肉類も補充が必要ですね。今回は、変化をつけて鶏レバーがいいかな。
近所のスーパーに出かけてみると、珍しく置いてありました。鶏レバーに出会える確率は、だいたい20%ぐらいかな。だめなら別の店に行くことも考えていたので、幸運でした。
更に嬉しいことに、売値のシールの上に値下げシールが重ねて貼られている。ただね、それが、異様な枚数なんですよ。重ねて貼られているシールの枚数は、7~8枚。調理の日付けが一昨日の午前だから、約48時間のうちに、この枚数貼られたということだ。
ふう~ん、そんなに気を遣うものなのか。まあ、賞味期限のカウントダウンに遅れないように売らなけりゃ、無駄に捨ててしまうことになるからね。仕方ないのかもしれない。
マタギの予定は、しっかりと下ごしらえを済ませて加熱する常備菜だから、全く問題なし。完全に半額以下まで値引きされたパックを全部連れて帰ることにした。全部で600g強なのに300円しない。得しちまったぜ!
調理から3日目でも瑞々しいよ
食べやすい大きさに切って、血抜き。洗ったら、
しっかり茹でます
これで、アクが抜けるし、日持ちします
鍋に移して本番準備
調味料は、酒100,醤油75,みりん50に砂糖30gとショウガを投入
沸騰しても、ひるまずに強気の強火で勝負
さすがに、ここまで煮詰まって来たら火を弱めてゆすりながら水分を飛ばします
出来上がり! 冷めるまで待機。
赤コゴミも戻ったようなので水を入れ替えて
食べやすい長さに切って
糸コンと油揚げも湯がいて下ごしらえ。ニンジンは千切りに。
炒めて
混ぜて火を通し
酒醤油みりん各75gと顆粒出汁を加えて煮詰めます
※今回は実験的に、油類を一切使わずに煮詰めてみました(美味しく戴けるようです)
さあ、出来ましたよ!
日持ちするように、こまごまと工夫をしたつもりです。これで、しばらくは常備菜には困らないんじゃないかな。
だけどね、今回の鶏肉の安売りには、少々考えさせられました。
賞味期限が迫っているから値段を下げてでも買ってもらう。これは、間違いではないよね。でも、これをマタギが買わなかったら捨てられていたのかな?以前聞いた話では、日本では、毎日、百万食分以上の食材が廃棄されているということなんだけど・・・。
一方で気になっているのが、鳥インフルエンザによる殺処分。飼育場で数羽の発症が確認されると数十万羽の鶏が処分されています。既に本年度の合計で1千万羽を超える数が処分されたとか。
細かい理由は分からないけど、食料品の値上げ、自給率低下が問題になっている中で、こんな対応でいいの?というモヤモヤが湧き出てきます。
一番強く感じるのは、命を軽く扱い過ぎているという気がするんですよ。
万が一、お客さんが美味しく安全に戴けないといけないから、早めに値段を下げる。それで売れなければ処分。
万が一、人間に感染するといけないから、健康な鶏も全て処分。
違う次元の話のようだけど、共通しているのは、人間が快適に暮らすことが最優先であるということ。そんな中で、鶏の命が、かなり軽く扱われているということ。
変な例えだけど、学校とか職場とかで、数人の感染者が出たら、どんな感染症であっても、全員殺処分なんてするわけないでしょ。なんらかの打開策を考えるはずです。
そう考えると、この辺の発想というか、感覚が、生き物の命を軽んじているように思えて仕方ありません。
このままでいいのかな?
やっぱりモヤモヤします。
ま、とりあえずですね、引き取った命は、工夫を加えながら最後まで美味しく戴く、という姿勢を、大切にしたいと思います。
今回の常備菜も、最後まで美味しく戴きたいと思います。
生き物たちの命に感謝しつつ。
すみません。愚痴みたいな話になってしまいました。
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