島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

七面山は神様の山

2021-04-29 12:14:19 | 眉山
21.4.29(木・祝) 天気;雨 気温;12℃
寒いのでストーブを焚きました。
もう一枚着てくればよかった・・・。

眉山登山は七面山の方に登ります。
天狗山には登れない事はありませんが、整備された登山道はありません。
アカガシの林を抜けて歩いていると写真のような場所に出ます。
真ん中が窪んで、両サイドから並木がクロスして倒れています。
一見すると「窪んだところは川かな?」と予想しますが、大外れです。
「◯◯山(さん)」と名前のつく山には山頂に神様が祀られています。
典型的な例で言えば「富士山」です。
富士山の山頂には浅間神社、神様を祀る社があります。
七面山には七面様という神様が祀られています。
この窪んだ土地は神様のもとに至る、昔の登山道なのです。
神様に至る道なので綺麗に並木を植えていたのですが、歳月が経ち地面がえぐれて両サイドから並木がクロスして倒れました。
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眉山(名前の由来)

2021-04-28 13:25:18 | 眉山
21.4.28(水) 天気;曇り一時雨 気温;15℃
休みが増えているので、更新が飛び飛びになります。
どこまで話しましたっけ?

今日は「眉山(まゆやま)」の名前について話しましょう。
ひと口に「眉山」と呼んでいますが、「七面山(しちめんさん)」と「天狗山(てんぐやま)」の2つの山の総称が「眉山」です。
上の写真で言えば、右が七面山・左が天狗山なのですがどこが分かれ目か分かりませんね。w
後ろにちょっとだけ平成新山が頭を見せていますが、丁度その辺りで分かれていると思ってください。
島原の市街地(あるいは城下町)から見ると奥に平成新山(雲仙普賢岳)があって、その手前にある山だから「前の山」と呼んでいました。
長崎の方言では「の」が「ん」に変化するという特徴があります。
例えば、長崎市内に「浜の町」という繁華街がありますが、地元の人は「はまんまち」と言います。
「まえのやま」と呼んでいたのが「まえんやま」になり、それが変化していって「まゆやま」になりました。(※眉毛の眉は当て字です。)
日本地図を作った伊能忠敬の古地図にも「前山」で表記されています。
コメント (2)
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眉山登山会68

2021-04-25 12:44:08 | 眉山
21.4.25(日) 天気;晴れ 気温;19℃
たまに雲が湧いて平成新山の姿を隠します。
昨日の午前中、「眉山登山会」を開催しました。
参加者は4名。

下見の時には出ていなかった「ギンリョウソウ」「ハイノキ」が見られ慌てました。
コロナ禍になってから山登りに出かける人が増えたそうで、昨日も私たちの他に登山に来ている方がいらっしゃました。
人のことは言えませんが、事故や怪我をすると病院の業務を圧迫することになるので、事故・怪我には十分注意しましょう。
今季初出現の上記2種の植物以外にも、ヤブツバキの花がまだ残っていたり、山頂にはたくさんのマムシグサがありました。
それらを解説しながらゆっくりと眉山登山を楽しみました。
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眉山は島原の燃料タンク

2021-04-23 12:27:55 | 眉山
21.4.23(金) 天気;晴れ 気温;20.5℃
雲多めですが、空全体の8割以上はないので「晴れ」としておきましょう。
明日開催予定の眉山登山の下見に先日登ってきました。
特に目新しい自然情報はなかったのですが、ふと登山会で使っているネタ話をこのブログで披露しようと思いました。
今回はそのうちの一つ「眉山は島原の燃料タンクだった」というお話です。
どういう事?とお思いでしょうが、まあお聞きなさい。(笑)

写真を見ていただくと、根元から2本、3本に分かれた樹木が写っています。
この木は「アカガシ」です。
別にアカガシがこのような特徴を持っているわけではありません。
これは一度(二度?三度?)切られたことを意味しています。
切り株からひこばえが伸びて成長しているので、根元に近い部分から2本、3本に分かれているのです。
では、何故切られたのか?
アカガシに限ったことではありませんが、カシの木は良質な炭になります。
有名な備長炭は「ウバメガシ」というカシの木が原木です。
現在のような石油・石炭などの化石燃料が主流になる前は、薪や木炭が人々の主燃料でした。
島原にはお城があり、たくさんの人たちが暮らしていました。
その人たちの煮炊きの火だったり、夜の明かりだったり、冬の暖に必要とされ使われたのです。
もう分かりましたね。
「眉山は島原の燃料タンクだった」のです。

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明日の眉山登山は中止

2021-03-12 16:00:49 | 眉山
21.3.12(金) 天気;雨 気温;10℃
更新が遅くなりました。
明日予定していた「眉山登山会」ですが、予約なしのため中止にします。
一応水曜日に下見に登ってきた(表紙写真)のですが、広報も遅れたので致し方ありません。
水曜日はPM2.5のために遠方の景色がほとんど見えませんでした。
春の植物はまだでしたが、赤いヤブツバキの花がたくさん落ちて、一部の登山道を真っ赤に染めていました。
今年はどんぐりの出来が悪かったのか、イノシシに掘り返された跡があちこちに残っていました。
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2020年度の眉山登山

2021-03-01 12:46:08 | 眉山
21.3.1(月) 天気;晴れ 気温;13.5℃
天気が良く暖かいのですが、風が強く吹いています。

まだ3月の眉山登山会が残っていますが、今年度は9、10、11月の3回行いました。
それぞれ9月26日(土)参加者2名。
10月24日(土)参加者6名。
11月23日(月・祝)参加者2名です。
感染症対策として開催時間は9時30分〜約3時間、お昼を挟まない午前中のみの実施でした。
募集人数も通常10人のところを半分の5名に制限しました。
登山中は呼吸が苦しくなるので、無理なマスク着用はお願いせず、その代わり出来るだけおしゃべりを控えて登りました。
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眉山登山16

2016-10-05 13:37:58 | 眉山
年1回は眉山に登っているな。
確か昨年もこのくらいの季節だったような。
先月の「登山失敗」から数日、ようやく眉山に登りに行きました。
下から見上げたように、七面山崩壊面が上からはどのように確認できるのか気になっていました。

とりあえず山頂までの道は倒木もなく、いつも通り登って来れました。
が、すっごい草木が伸びてるな。
見晴らしも効かなくなっています。
平成新山は雲の中で見えませんでした。

七面様が祀られている広場は無事でした。
よく見ると、画面中央よりちょい下・眉山の麓にある砂防ダムが土石で埋まっているのが見えます。
崩れた土砂がダムに流れ込んだのですね。
どうやら崩壊斜面はもっと右手らしい。

以前は伸びた枝で見えなかった、九十九島のいくつかが見えるようになっていました。

規制線も貼ってあります。
上から是非、崩壊面を覗き込みたいのですが・・・。

身の危険もさることながら、コンプライアンス的に・・・。w
この年齢で、再就職先を探したくはないので諦めました。
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眉山登山

2015-12-29 14:31:28 | 眉山
「あれ?」と思った方もいらっしゃると思いますが、イベントや観察会ではありません。
昨日の休みを利用して、個人的に登ってきました。w
先日、普賢岳に登ってからというもの山登り魂に火がついたらしく、じっとしてられませんでした。
本当はアオキの実を撮影しに登るつもりでしたが、私が住んでいる建物の裏山で、ものの数分で撮影し終わりました。
そのまま家に帰っても良かったのですが、山登り魂に突き動かされました。
今年の4月に最後の登山会を行って、約8ヶ月ぶりの眉山です。
道や自然に急激な変化はなかったものの、久しぶりの坂道が急になっているように感じました。
2015年の登り納めが眉山になるとは、なんだか感慨深いです。
次に登るのは何ヶ月、いや何年ぶりになるのかな。


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眉山登山会62

2015-04-19 13:29:35 | 眉山
私が進行を務める最後の眉山登山会の山頂記念写真です。
昨日は暑くもなく、寒くもなく、風も強くなく、登山するには丁度良い気候でした。
私たちの登山会以外にも長崎市の山岳会や、個人で登っている人の姿が多く見られました。
(何度も開催してきた眉山登山会の中でも、非常に稀な出来事ですw)
記念写真は居合わせた方に撮影してもらったのですが、山頂が混みそうだったので、私たちは早々に下山しました。
今日は雲仙で、野岳・あざみ谷の自然観察会の予定だったのですが、雨天予報により中止となりました。
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眉山案内登山

2015-03-09 13:00:40 | 眉山
昨日の雲一つない快晴が嘘のように、朝から荒れた天気の垂木台地です。
霧もかかり、まったく視界が効きません。
昨日の午後、二日連チャンの眉山登山が終了しました。
昨年の記事を確認すると、「ひろでん中国新聞旅行」さんからの依頼だと明記していました。
2014年3月10日の「雲仙 眉山と普賢岳パノラマコースの眉山案内」記事です。
今回は最初からスタッフをもう一人配置してもらい、万全の体勢でした。
両太ももの筋肉痛以外は。w
なので、もう一人のスタッフに先頭を行ってもらい、私は隊列の真ん中で全体のバランスを見ていました。
前日よりも少し気温が高く、登っている間に汗をかく程度でした。
山頂からの見晴らしもよく、諌早湾の干拓堤防や対岸の熊本県まで見えていました。
ちなみにお客さんは、今日は普賢岳登山の予定だったのですが、この天気でどのようにしたでしょうかね。
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