島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

エゾハルゼミ

2018-05-29 12:39:16 | 昆虫
良い写真が撮れませんでした。
森林の中ではセミの鳴き声は聞こえても、姿を見つけるのは困難ですね。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「エゾハルゼミ」です。
妙見岳―国見岳間で見つけました。
今、池の原以上では「ハルゼミ」が鳴いているのですが、鳴き声が違います。
ハルゼミは文字にするのは難しいのですが、「ンゼー、ンゼー」みたいな感じ?
一方、エゾハルゼミはカエルみたいな鳴き声のあとに「セミセミセミセミ」って言っているように聞こえた。
図鑑によると、「ミョーキン!ミョーキン!ケケケケ・・・」と鳴いているのだそうな。
動画も撮影してきたので見返してみると、なるほど、そう聞こえなくもない。
生き物の鳴き声を文字におこすのは非常に難しいと実感した。w
さて「エゾハルゼミ」だが、北海道から九州まで分布しているが、長崎県下では多良山系や経ヶ岳の山頂など1000m以上の高所にしか記録がないそうだ。
5月下旬から7月上旬にかけて出て来る、冷温帯林に生息する北方系のセミです。
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久しぶりの垂木台地

2018-05-28 13:31:59 | 平成新山
日曜日の昨日は、久しぶりの垂木台地勤務でした。
というか、元は違ったんですが一因あって、急遽私が向うハメになったのです。
とりあえず、いくつかの仕事を抱えて下ったのですが、午前中のうちに終わってしまった・・・。
お客さんが少ないから仕事が進む、進む。(笑)
一応園内をぐるっと回って自然情報収集してきた所では、ナガバモミジイチゴとクマイチゴの実がなっていた。
花はキキョウソウ、マツバウンラン、スイカズラ、ニシキウツギ、あとは何だろう? よく分からない樹木に小さな昆虫がめいっぱい集まっていた。
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セアカツノカメムシ

2018-05-26 13:13:53 | 昆虫
九州南部が梅雨入りしたと気象庁が発表しました。
昨年より5日、例年より11日早いそうです。
さて、今回の「平成新山防災登山」でも登場した「セアカツノカメムシ」を紹介します。(表紙写真)
今年は普賢岳、平成新山で大量に発生していました。
カメムシの仲間でもツノカメムシ科に属する者です。
ツノカメムシ科は種類が大変多いらしく、あまり細かく説明した図鑑を見つける事が出来ませんでした。
全国に割りと普通に見ることの出来るカメムシのようです。
ミズキやスギに寄生して葉から吸汁します。
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ミヤマキリシマ開花情報(第8号)

2018-05-25 12:30:04 | Weblog
午前中、ミヤマキリシマの開花状況を確認しに国見岳まで行ってきました。

宝原園地;花期終了

池の原園地;花期終了
池の原ではヤマツツジが咲いています。

仁田峠;満開過ぎ

妙見岳;満開過ぎ
どちらも週明けまでならまだ花も咲いていると思います。

国見岳;満開
2、3日前がピークだったそうですが、まだ満開状態です。
今月いっぱいならまだ花も楽しめると思います。
ついでに吹越・田代原のヤマボウシを確認に行きましたが、花芽は出ていましたが色づきはまだでした。
サクラ・ミヤマキリシマと2つ続けて例年より早く開花が進んでいるので、ヤマボウシも例年より早く進むかも知れません。
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ヒメマダラエダシャク

2018-05-23 13:05:49 | 昆虫
危うく「ユウマダラエダシャク」と間違えて掲載するところでした。
ガの仲間エダシャク亜科の「ヒメマダラエダシャク」です。
見た目からしか調べようが無いので、図鑑をペラペラめくっていたら「ユウマダラエダシャク」がヒットしました。
念のため似た種がないか検索した所、本種が出てきました。
違いは、

赤丸の灰色の円形の紋の中に暗褐色の環紋があるかないかで判断するそうです。
ある;ヒメマダラエダシャク
ない;ユウマダラエダシャク
ただ、キタマダラエダシャクが同じ特徴なので、最終的には交尾器を見る必要があるのだそうだ。
どっちにしろ、蛾は難しい・・・。
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ミヤマキリシマトレッキング18

2018-05-21 12:53:51 | イベント
昨日、「ミヤマキリシマトレッキング」を行いました。
実は観察会終了後にブログを更新する予定で画像のアップロードまで終わっていたのですが、来客があり、談笑しているといつの間にか閉館時間になっていました。申し訳ない!
手短に観察会の報告をすると、ミヤマキリシマが例年よりも一週間ほど早く開花が進んでいるので、地獄では勿論花期終了していますし、仁田峠でも満開(ピーク)が過ぎ始めていたところでした。
今は妙見岳が満開です。
観察会の参加者は3名。
予約は7名までいったのですが、3名が前日までにキャンセル、1名が当日キャンセルになってしまいました。
ミヤマキリシマの開花状況が早いという情報が流れたのかも知れませんね。
観察会の計画は少なくとも2ヶ月以上前に立てるので、こんなに開花が早くなるなんて予想も出来ませんでした。
ミヤマキリシマだけでは道中保たないので、他にも下見で見つけていた植物もあったのですが、何故か花が終わっていたり、草刈りされていたりで散々な目に合いました。(苦笑)
まあ、別の場所で見つけたり、少しだけ残っていたりでなんとか解説は出来ましたが。
時期的なものも考えなければなりませんが、問題は参加申し込み人数が少なかった事です。
来年は何かテコ入れしなければ。(ん〜ん内容が反省しきりだな・・・。)
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ミヤマキリシマ開花情報(第7号)

2018-05-19 13:08:36 | Weblog
何故だか開花情報発信のお鉢が私に回ってきました。
第7号は私がお届けします。
地獄地帯;花期終了
宝 原;満開過ぎ
池の原;満開過ぎ
仁田峠;満 開
妙見岳;満 開
国見岳;8分咲き
さて、細かく見て行きます。
地獄地帯は花期終了なので、これ以上言う事はありません。

宝原は満開過ぎです。
まだ花を楽しむことが出来ます。

池の原も同じく満開過ぎですが、まだ花を楽しめます。
ミヤマキリシマにかわって、ヤマツツジが咲き始めています。

仁田峠は満開です。
ここ数日の雨と風で花が落ちていますが、まだ数日の間は楽しめると思います。
早めのご来仙をお薦めします。

妙見岳は満開です。
こちらは満開を迎えたばかりなので、もうちょっと保つと思います。

妙見岳ではシロドウダンも見頃を迎えつつあります。

国見岳は残念ながら雲のため、はっきり見えず。
雲の切れ間から見えた感じでは8分咲きで、見頃を迎えていると思います。
おそらく週明けには満開になるでしょう。
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観察会の下見に行ってきました。

2018-05-18 16:09:45 | Weblog
今日のお話ではありません。
16日(水)は朝から会議でした。
イベント会議です。今年の夏休みにどんな事をするのか話し合っていました。
大枠の骨組みは考えていたのですが、最後のワンピースがどおしても考えつきませんでした。
しかし、会議のおかげで思いつき、今日試作してみましたが思いのほか上手くいきました。
骨組みが決まったので、あとは日程調整と細かな打ち合わせや材料や道具の準備になってきます。
それはさておき、会議後20日(日)開催予定のミヤマキリシマトレッキングの下見に行ってきました。
目当ての植物はいくつか見つけましたが、動物や昆虫はその時に出て来てくれないとなあ〜。
表紙の写真は「コバノガマズミ」の花に吸蜜にきた「アサギマダラ」です。
今回の観察会は仁田峠までの往復ルートなので、仁田峠に着いてからは事務所のスタッフに車で迎えに来てもらいました。(車を待つ間にパンで昼食を摂りました。w)
天気予報では大丈夫そうなので、あとは肝心のミヤマキリシマの咲き具合だな。
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平成新山防災登山2018春

2018-05-15 10:35:15 | 平成新山
【※平成新山は現在立ち入り禁止区域です。今回は特別な許可を頂いて入山しています。】
新聞にも掲載されていますが、昨日平成新山の防災登山があったので同行してきました。
覚えている方は少ないと思いますが、実はだいぶ昔に一度同行した事があります。(最近でも一度あったのですが、その時は途中リタイアで、新山には足を踏み入れていません。w)
調べてみると丁度10年前の2008年5月20日に行っています。
ブログでも2008年5月21日の記事から数回に分けてアップしていますので、振り返ってみて下さい。
まずは仁田峠で関係者一同集合です。
九州大学の松島先生と島原市長から開始の挨拶がありました。
ロープウェイで妙見岳に上り、鬼人谷を下って、新ルートに入ります。
10年前は新ルートなんか整備されていなくて、無造作にロープをくぐって行きました。
西の風穴です。

普段は立ち入り禁止ですが、中に入ってみました。

案外広いです。
万が一普賢岳が噴火した際には避難所の一つとして考えられています。

鳩穴分かれから直登して、いよいよ立ち入り禁止区域に入って行きます。
この場所では毎回マスコミの「今から入りますよ」の撮影が行われます。

昔と比べて緑が増えています。
ミヤマキリシマもしっかりと根ざして花を咲かせていました。
ここから崩れやすい岩肌を登って行きます。

以前は人の背丈ほど大きな岩を登って行った記憶があるのですが、割れて小さくなっているのでしょう、岩の大きさも大きくて人の腰くらいまでになっていました。

登り上がった所で休憩と昼食です。
普賢岳山頂で同じく昼食を摂っている人達の姿が見えます。

昼食後には山頂近くの火山岩尖まで行きますが、岩と人の大きさを比べてもらえればいかに大きいかが分かると思います。
山頂近くでは九州大学の観測と状況説明が行われました。

以前、この場所では厚い登山靴を通してでもじっと立っていられないほどの熱がありましたが、今はそんな熱も感じられません。(約86℃でした。)
また、10年前にはガスに硫化物や塩素が含まれていて、口元をタオルで覆っている方が多かったのですが、ガスもほとんど水蒸気だけになっていました。

休憩中に私の足に停まったカメムシ。
調べてみましたが、「セアカツノカメムシ」と思われます。

数年前から問題になっている平成新山への落書きを、今回は消去部隊が同行して消していました。
平成新山自体立ち入り禁止ですし、文化財への落書き行為は犯罪です。(※平成新山そのものが国の天然記念物に指定されています。)

そんなこんなで平成新山の防災登山を終えたのですが、ここからが私にとっては地獄でした。
足がつって・・・。(;_;)
休憩して足をのばしては歩き始め、暫く歩いてはまた足がつって・・・を繰り返してなんとか帰って来る事が出来ました。
10年前に「二度目があるか分かりませんが、遠慮したい」と書いた気持ちが痛いくらいに分かります。
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ワチガイソウ

2018-05-13 12:31:27 | 植物
ちょっと前に普賢岳に登った時の報告で、「ワチガイソウが咲いていました。」と書いたのですが、「ワチガイソウ」の紹介を、このブログではまだ行っていませんでした。(申し訳ありません。)
なので、紹介します「ワチガイソウ」!
山地の木陰に生えるナデシコ科の多年草です。
普賢岳の登山道でも日陰が増える新ルートに入ってからがよく見られます。
花期は4〜6月、上部の葉の付け根から細長い花柄をのばし、白い花を1個ずつつけます。
花弁の先はやや尖り、おしべの葯は紫色をしています。
白い花弁にうっすらと筋が見えるのも特徴かな?
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