「名犬 矢間の墓」まで着いたらUターンして雲仙温泉街に戻ります。
今度は国道57号線に沿って帰ります。
雲仙小学校の前を過ぎると、表紙の写真「片足鳥居」があります。
このブログでも何回か紹介していると思いますが、直近では
2015年3月15日の記事ですね。
この片足鳥居がこの後紹介する「七日回りの石」に関係してきます。
行きは小地獄から旧道を通ってきましたが、帰りはこのまま57号線に沿って帰ります。
「旅亭半水盧」の入口よりもちょっと手前に、今回の観察会のもう1つのメイン「七日回りの石」があります。
勿論、国道沿いにデンと巨石が転がっているわけでなく、少しだけ藪の中に入って行きます。
夏場は(9月に一回下見に来た)、とても分け入ることが出来ないくらい植物が繁茂していますが、冬場は歩けるくらいには開けています。
もしかすると、誰か手入れしているのかも知れません。
お地蔵さん辺りは綺麗ですし、手前の枝はお地蔵さんが見えるように折られています。
巨石と書きましたが、比較するものがないと大きさが分かりにくいでしょう。
石の隣に丁度上司がいたので、比較するために撮影しました。
赤・紺の上着を着ているのが大人一人の大きさです。
「その昔、温泉神社が『四面社』と呼ばれ、仏教の聖地だった頃の雲仙は、片足鳥居よりも先は女人禁制になっていました。
ある日、雲仙のお寺に我が子を預けた母親が、我が子会いたさから下の子を連れて山を登り、女人禁制である事を忘れて『一の鳥居(片足鳥居)』の先にある大きな石のところまで来て、流れる小川で足を洗い休んでいました。
ふと気がつくとそばで遊んでいた子供の姿が見当たりません。母親は驚いて、気が狂わんばかりに七日七夜 石のまわりを捜しますが、こちらにくればあちらから子供の声がすると言う有様で、とうとう見つける事ができず、哀しみのあまり遂に息が絶えたということです。この話を聞いた人々は、子供を思う母親の気持ちを考えると、かわいそうに思い、大きな石の上にお地蔵さんを祀ってねんごろに弔ったということです。」