島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ガマズミ

2013-05-30 14:16:46 | 植物
この辺りも似たものが多くて、判別に困ります。
今回は講師の先生に判別して頂いているので、間違っていないと思います。
日本全国に分布している、山野では普通に見られるスイカズラ科の落葉低木「ガマズミ」です。
特徴は大きな葉っぱで、約6~15センチくらいになります。
形はほぼ円形のものから、菱形、卵形、広卵形と非常に変異が大きいです。
花期は5~6月、白い小さな花が多数集まって咲きます。
手持ちの図鑑によると、「果実は9~10月に赤くなり、はじめは酸っぱいが完全に熟すと甘く、野鳥もよく食べに来る。」と書いてあります。
しかし、野鳥と木の実を特集した本には、「実は10月ごろに熟すが、この頃に鳥が採食することはほとんどない。正月頃になると採食することもあるが、1粒か2粒で、あまり好まれてはいないようだ。」との記述がありました。
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マルバアオダモ

2013-05-29 15:35:03 | 植物
山地に生えるモクセイ科トネリコ属の落葉高木「マルバアオダモ」です。
この時期に咲く、白い花の木は数が多すぎて、何が何やら判別が難しいです。
樹高は約5~15メートルにもなります。
花期は4~5月、枝先に白い小さな花が多数集まって咲きます。
アオダモに似ていますが、小葉のふちにほとんど鋸歯がないことから“丸葉”の名前がつきました。
図鑑を調べているとすごくややこしくて、アオダモは別名「コバノトネリコ」と呼ばれ、トネリコは「タモ」という別名があるらしい。
もう別名が別名をよんで・・・?
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九州北部 梅雨入りしました。

2013-05-27 14:59:29 | 気象
本日、九州北部地方は梅雨入りしました。
朝から少し色の濃い雲が上空を覆っており、明日の天気予報は雨です。
今年は休みの日ばかり雨に降られている気がします。
しっかし、5月に梅雨入りなんて早くないかい?

写真は先週の金曜日にスタッフが撮影してきた仁田峠です。
この週末が仁田峠ではミヤマキリシマの最後の見頃をむかえていました。
あとは標高の高い妙見岳や国見岳が残っていますが、雨だと見に行けないなあ~。
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シロドウダン

2013-05-27 13:23:53 | 植物
仕事ではほとんど垂木台地にいることが多く、今までほとんど雲仙の植物を紹介していませんでしたね。
原生沼のほとりで見つけた「シロドウダン」です。
山地に生えるツツジ科の落葉低木です。
雲仙の春の植物といえば「ミヤマキリシマ」が有名ですが、ミヤマキリシマが終わった後に釣鐘状の淡い白色の花を咲かせます。
雲仙では広範囲に見られ、特に地獄地帯には群落を作っています。
この群落が「地獄地帯シロドウダン群落」として、国の天然記念物に指定されています。
雲仙国立公園には平成新山を含めて、全部で6つの天然記念物が指定されていますが、その一つです。
(残り4つは追々、小出しに紹介していきましょうか。w)
ちなみに花色が紅色のものを「ベニドウダン」と言います。
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ジシバリ

2013-05-26 13:29:45 | 植物
さて、植物に戻ります。
先生は「イワニガナ」と教えて下さいましたが、図鑑を調べていると「ジシバリ」で載っていました。
畑や庭、道ばたなどにごく普通に生えるキク科の多年草です。
細長い茎が地面を這い、節ごとに根をおろす様子が地面を縛っているように見えることから「ジシバリ」の名前がつきました。
また、石垣の隙間や岩場などにも生えることから「イワニガナ(岩苦菜)」とも呼ばれます。
花期は4~6月、頭花は直径2~2.5センチで、舌状花だけで出来ています。
乾いた所に多く、標高の高い場所にも見られます。
原生沼の出口付近、コンクリートやアスファルトに近い場所に咲いていました。
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眉山登山会52

2013-05-25 13:22:21 | 眉山
眉山登山会を開催しました。
木曜日の朝から下見に登っていたのですが、昨日は何事もなく、今朝になって軽い筋肉痛が・・・。
天気は良かったのですが、何故か空気が霞んでいて、先月は見えていた島原市街地もほとんど見えない状況でした。
眉山の下の方はすでに春の植物は終わって、夏の植物が咲くにはまだ早いかな?くらいの季節で、解説するものはほとんどありませんでした。
山頂近くになって、コガクウツギやギンリョウソウが観察できました。
昔は山頂にミヤマキリシマも咲いていたのですが、他の植物の背丈が伸びて、少し数も減っているようでした。
参加者は4名で、ゆっくりと色々なものを観察しながら登山を楽しめました。
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コツクバネウツギ

2013-05-24 17:39:06 | 植物
午前中、雲仙におりました。
段取りの悪さから2時間半ほど時間を無駄にしましたが、その間に先日の植物観察会で撮影し損ねた「コツクバネウツギ」を改めて撮影してきました。
コツクバネウツギは、静岡・福井以西の本州・四国・九州に分布するスイカズラ科の落葉低木です。
林縁や明るい二次林に生育し、適潤地(今回の場合は原生沼)を好みます。
同じ仲間に、果実に残った萼片が羽根つきの羽根に似ている「ツクバネウツギ」があります。
ツクバネウツギよりも小さいので、“コ”ツクバネウツギになりました。
ツクバネウツギとは、残った萼片の数が5枚か2枚かで見分けるそうです。
写真をよく見ると、花のつけ根に2枚の萼片が見えます。
これはコツクバネウツギです。
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カキツバタ

2013-05-23 13:25:23 | 植物
右奥の花にピントが合っていますね。
原生沼のカキツバタは有名なのですが、機会があわず今まで見たことがありませんでした。
カキツバタは、山野の水辺に群生するアヤメ科の多年草です。
昔、花の汁を布にこすりつけて染めたことから「書き付け花」と言い、それが訛って「カキツバタ」になったと言われています。
「書き付け」とは「こすりつける」という意味だそうです。
花期は5~6月、青紫色の大きな花で、外側の花弁(外花被片)の基部に白いすじがあるのが特徴です。
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ナンキンナナカマド

2013-05-22 13:16:36 | 植物
雲仙のあざみ谷には「ナナカマド」がありますが、原生沼で観察したこちらは「ナンキンナナカマド」です。
ナンキンナナカマドは、山地に生えるバラ科の落葉低木です。
ナナカマドよりも小さいので、「コバノナナカマド」の別名があります。
ナナカマドは樹高が6~7mになるのに対し、こちらは2mほどにしかなりません。
葉っぱのつき方が“羽状複葉”をしているので、ウルシ科の植物を疑ってしまいますが、ナナカマドの仲間でかぶれることはありません。
葉柄のつけ根にある托葉(先生は「ヒレ」と呼んでいました。)で、ナナカマドかナンキンナナカマドかを見分けるそうです。
花期は5月で、丁度花が咲いていました。

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レンゲツツジ

2013-05-20 13:41:53 | 植物
まゆやまロードに「センダン」、「モリシマアカシア」、「シャリンバイ」の花が咲いていますが、この3種はすでに紹介済みですので、今回の観察会で観察出来た植物をご紹介していきます。
まずは、山地の日当たりの良いところに生えるツツジ科の落葉低木「レンゲツツジ」です。
すみません、原生沼の真ん中付近に咲き始めたばかりのものだったので、かなり遠くから撮影しています。
「高原に群生することが多く、花期は一面に朱色に染まって見事」だそうです。
ん?朱色?
遠目ですが、私には黄色に見えます。
なになに?「花の色は濃淡の変化が大きく、ピンクやオレンジ、黄色の花もある」とのこと。
なるほど、私の目の錯覚ではなかったようです。w
花期は4~6月、葉が開くのと同時に枝先に直径5~6センチの花を数個ずつつけます。
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