島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

白い物体がにょっきりと。

2007-10-31 15:17:50 | Weblog
センターの駐車場にはちょっとした園地があります。
イスとテーブルがあるので、春や今の時期にはお昼にお弁当を広げている来館者の姿を見ることが出来ます。
ここも垂木台地の一部なので、色々な植物が生えてきます。
垂木台地でもネジバナやハナヤスリはここでしか見られません。
しかし、あまり植物が成長しすぎると利用者の弊害になるので、泣く泣く草刈り作業を行います。
そんな場所にまたもや不思議な植物が・・・。
今朝見回りをしていると白い物体がにょっきりと、「月曜まではこんな植物なかったハズ?」
キノコの仲間と思われますが、休館日を挟んだたった1日の間にこんなに大きくなるとは。
植物の爆発的な成長力には驚かされます。(・・・正確にはキノコは菌類です。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスウリ

2007-10-29 11:48:31 | 植物
今朝の垂木台地は曇り、気温が17度です。
時々小さな雨がパラパラと降ったり、日が射したりと安定しません。
植物のデータがどんどん増えています。
ウリ科の「カラスウリ」です。
林のふちや人家近くのやぶなどによく見られるつる性の多年草です。
もう少し寒くなると冬枯れをした林の中に真っ赤に色づいた実が目立ってきます。
カラスなどの鳥が好んで食べるから「カラスウリ」なのかなと思っていましたが、名前の由来は「唐朱瓜(からしゅうり)」だそうです。
朱墨の原料となる辰砂(しんしゃ)の鮮やかな緋色に実の色が似ているから「唐朱瓜」と呼ばれていたことに因ります。
そういえば、カラスウリを食べている鳥を見たことがありません。美味しくないのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イシミカワ

2007-10-28 10:57:46 | 植物
垂木台地に新しい植物が仲間入りしました。(何か表現が変ですね?)
タデ科の「イシミカワ」です。道ばたや田んぼのあぜ、河原などのやや湿り気のある日当たりの良い場所に成育する、つる性の1年草です。
8月22日に紹介した「ママコノシリヌグイ」と同じ仲間の植物で、三角形の葉っぱにつるには鋭い刺があるなど、姿形も非常によく似ています。
葉のつけ根に皿状の托葉がついて茎を抱く点が本種の特徴です。
花は緑色で小さく、ほとんど目立ちません。実際園内にあったにも関わらず見落としていました。
果実が瑠璃色をして非常に目立つので発見できました。
この多肉質の果実の中に石コロのような実があることから「石実皮」とも言われますが、漢字では他に「石見川」や「石膠」とも書くので、名前の由来はよく分からないようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の植物観察と標本作り

2007-10-27 15:16:06 | イベント
「秋の植物観察と標本作り~800年後の垂木台地~」を実施しました。
午前中は800年後の垂木台地の姿と言われている眉山の登山口で植物の観察をしました。
季節的なものを考慮し、今回は木の実に注目して観察会を行いました。
シロダモの実やヤブニッケイの実などの他にカラスウリやサネカズラ(ビナンカズラ)の実を発見しました。
子供たちの目当てはもちろんどんぐり!アカガシの実を一生懸命探していました。
実以外にもヤマシロギクやナギナタコウジュの花を見ることが出来ました。
午後からは植物の標本を作成しました。
参加者からは「楽しかった」「もう少し時間があったら良かった」といったご感想をいただきました。
講師の先生、参加してくださった皆様、本日はありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬来る

2007-10-26 15:25:58 | 野鳥
カワラヒワの姿を確認しました。
声は前から聞こえていましたが、姿は今日初めて確認できました。
いよいよ冬ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眉山の植物

2007-10-26 10:39:38 | 植物
今朝の垂木台地は雲に覆われ、辺り一面真っ白な世界です。
気温は18度あり、そこまで寒くはありません。
さて、本日紹介する植物「イヌホオズキ」は、世界の温帯から熱帯にかけて広く分布しています。
日本にも古い時代に畑の雑草として入ったと考えられているナス科の1年草です。
よく似たものに「アメリカイヌホオズキ」があります。
本種とは花の色が薄紫がかったり、花弁が反り返っていないなどの相違点があります。
「イヌ(役に立たない、食用にならないの意)」の名前を冠しているように「イヌホオズキ」は全草に毒を持っています。
ニュースで毒キノコや植物の根っこを間違って食し、中毒を起こす事件がよく流れます。
日本人には魚介類や野草の類いを食してきた歴史があるため、そういった習慣が抜けないのでしょう。
しかし、食用の同定は素人には難しいものです。あまり無闇矢鱈にその辺のものを口にするのは控えましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眉山の植物

2007-10-25 11:19:34 | 植物
「ノササゲ」です。
林のふちなどに生えるつる性の多年草です。見た目通りマメ科の植物です。
夏、眉山に登っていなかったので花を見過ごしてしまいました。
実は写真のように鮮やかな紫色をしているため、非常に見つけやすいです。
きつい眉山の登山道の途中、ほっと一息ついていると目に飛び込んできました。
自然が生み出した一服の清涼剤です。
若い実の弓なりに反り返る様子が、物を「ささげ(捧げ)」持つ形に似ていて、野に咲くことから「ノササゲ」となりましたが、野には咲かないそうです。
また漢字では「野大角豆」と書きます。
漢字だけ出されても読めそうにありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

眉山の植物

2007-10-22 11:20:51 | 植物
ご存知の方も多いと思います。 「ミズヒキ」です。
日当たりの良い所よりも半日陰の林下などに生えるタデ科の多年草です。
そのため、日当たりの良い垂木台地では見られない植物です。
花には花弁がなく、花弁状の4個の萼片に覆われています。
上にある3個の萼片は赤く、下側の1個は白く、このため上からみると赤、下から見ると白く見えます。
これが祝儀袋などに使われる紅白の水引に例えられて、この名前がつきました。
萼片が4個とも白いものをギンミズヒキと言います。
ミズヒキの名前は他にもキンミズヒキがありますが、こちらはバラ科のまったく別の種になります。
距離的には垂木台地からそんなに離れていない眉山ですが、垂木台地とは違った植生を見ることができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第十九回眉山登山会

2007-10-21 14:40:36 | 眉山
眉山登山会を実施しました。
先月見つけたヤマボウシの実は時期が過ぎたのか、ほとんど見ることはできませんでしたが、ムベやノササゲ、ヤブツバキの実を見ることができました。
他にもミズヒキやサザンカの花、山頂ではヤマシロギクが満開をむかえていました。
天気も良く、ちょっとだけ白く霞んではいたものの山頂からの平成新山と島原市街地の眺めは最高でした。
「山頂からの眺めも良く、気持ち良かったです。」といったご感想をいただきました。
次回は、11月11日(日)10:30~ お昼を挟んで実施します。
山頂でお弁当を食べます。
今回は秋の実りがメインでしたが、次は紅葉が見られるかな~?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キツネノマゴ

2007-10-19 15:47:03 | 植物
「キツネノゴマ」だと思っていました・・・。
小さいから・・・。
野原や道ばたに普通に見られるキツネノマゴ科の1年草です。
名前の由来は花が子ギツネの顔に似ているからとか、花穂の様子がキツネの尻尾に似ているからとか言われていますが、定かではありません。
乾燥させると腰痛、風邪などに薬効があるとされます。
長崎の方言では「メグスリバナ」とも言われ、中国では清の時代に目薬として使われていたそうです。
「メグスリバナ」?・・・聞いたことがあるような、ないような??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする