島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ダイサギ

2015-01-31 11:40:32 | 野鳥
島原半島の南側をあちこちと走り回っていましたが、あまり収穫もなく雲仙へ帰ることにしました。
途中、諏訪の池に寄って水鳥を撮影することにしました。
雲仙諏訪の池は冬鳥たちの越冬場として、多くの野鳥が集まります。
フィールドスコープで観察していると、

右から画面にフレームインしてきて、

そのまま真っすぐ左にフレームアウトしていく野鳥が・・・。
世界中の温帯から熱帯付近で繁殖するサギ科の「ダイサギ」です。
シラサギの仲間では最大のものです。
川や湖沼、湿地、干潟などに生息します。
脚が長いので他のサギ類よりも深い水辺で採食できます。
魚類のほか両生類や甲殻類なども食べ、長い嘴ではさみ採ったり、突き刺して捕えます。
長崎県内ではコサギやゴイサギと共に少数繁殖しますが、多くは冬に渡来越冬するもののようです。
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ツマジロカメムシ

2015-01-28 13:12:52 | 昆虫
“昆虫ほいほい”?に集まってきていたカメムシの仲間です。
逃げ回るのを必死に追いかけて撮影しました。
山間の雑木林に普通で、春期はクヌギ・ナラ・キイチゴ・フジ・ニワトコなど(ほとんど垂木台地にある植物だな。)、特に広い種類の植物上で見られます。
5月下旬に寄主植物の葉裏に10数個の卵を産みます。
真ん中の白い紋が特徴で、名前の「ツマジロ」はここからきています。
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有馬キリシタン遺産記念館

2015-01-28 11:30:10 | 観光・施設
昨日の朝、起きてから「天気が良ければ絹笠山に久しぶりに登ろうかな。」と思い立ちました。
歯を磨きながら窓から外を見ると、どんよりと曇っており、一部には霧も発生していました。
「これは山頂まで行っても何も見えないな。」と判断し、二度寝しました。
これだけだと、単なるおじさんの休日です。w
そこで、お昼から島原半島の南半分に出掛けることにしました。
口之津、加津佐、有家、あちこち走り回ったのですが、火曜日や水曜日は休みの所が多いです。
そんな中、リニューアルしてから一度も訪れていなかった「有馬キリシタン遺産記念館」に立ち寄りました。

旧名称を「原城文化センター」と言い、その頃は何度か訪れました。
昨年、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録を目指して、改修・リニューアルオープンしました。
入館料は無料です。
館内の撮影はNGだったので、外観の写真しかありません。
現在、「南蛮文化と平成遣欧少年使節のロザリオ展」が開催されています。
展示室が入口入ってすぐに左右に分れているので、見学の際はどちらか見落としがないようにご注意下さい。
ベースの展示物は文化センターだった頃と変わりませんが、企画展の蒔絵を施された箱や、平成の遣欧少年使節がローマ法王から拝受したロザリオなどは見物です。
企画展は2月1日まで開催されていますが、木曜日が休館になります。
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冬の昆虫採集

2015-01-26 14:51:26 | 昆虫
本格的に寒くなる前に、試験的に昆虫トラップを仕掛けていました。
越冬する昆虫が暖かい場所に集まるのを利用して、木の幹などに本来ならワラなどを巻きつける罠ですが、実験的に行ったので、百均で購入して余ったフェルト生地を巻いてみました。
正直、あまり期待していませんでしたが、取り外してみると案外昆虫が中に入り込んでいました。

と言っても、クモやクロウリハムシがほとんどです。
ああ、寄り集まって・・・、寒いのにゴメンよ。

他にはカメムシの仲間が隠れていました。
白いのはクモの巣です。
狭い中にもクモは巣をはるのですね。
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本日の垂木台地

2015-01-26 12:15:16 | Weblog
本日の垂木台地は霧に覆われています。
朝からは大雨でしたが、今は小康状態です。
今朝の垂木台地の気温は、8.5℃ありました。
例年ならば大雪が降っているところですが、3月上旬並の気温のため雨になっています。
私は今日は雲仙で駐車場勤務だったのですが、何故かセンターに出勤してきています。
上の勝手な都合で現場が振り回されるのは世の常か!常なのか!?
愚痴を言い始めたら終わらないので、止めておきましょう。
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伊木力のコミカン

2015-01-25 10:43:07 | 植物
諌早市指定天然記念物。
以前、諌早市役所で購入した「諌早市の文化財」を読んでいると、私が島原から時津へ帰る道筋に市指定天然記念物があることが分かった。
しかし、何度も繰り返し通ったことのある道だが、まったくの心当たりがない。
前回帰省した折りに、運転しながら道路脇をよーく観察してみると、解説板があった。
今まで見落としていたらしい。
「江戸時代の末期、天明年間(1781~1788)に当時の大村藩主 純鎮(すみやす)公の勧めにより、伊木力(いきりき)村・野川内の中道継右衛門、山川内の田中村右衛門、舟津の田中只右衛門の三氏が、この地に初めてみかんの苗木を植栽したと伝えられています。
 指定を受けているコミカンは、中道継右衛門が植栽したものとされ、高さ約4.5m、幹廻り約82cmで、日当たりの良い南向きの斜面にある樹齢約200年の紀州みかんの古木一本です。

(どれか分かりませんでしたが、多分看板の後ろの一本だと思います。w)
 昭和三十年代初期の台風で、倒伏したままでしたが、根系も健全に蘇生回復しており、樹勢は良好です。
 現在、中道継右衛門のご子孫により、大切に育成管理されています。」(平成十五年二月二十五日指定 諌早市)
長崎は海に囲まれた県で、海産物などに目が行きがちですが、じゃがいも(全国2位)やみかん(全国5位)など農産物もたくさん獲れます。
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さばくさらかし岩

2015-01-23 11:28:38 | 民話・伝承
島原半島のものではありません。
先日の連休中時津に帰っており、撮影してきました。
長崎県時津町の文化財です。
ネットサーフィンをしていると、奇岩百景なるものを見つけました。
どうやら日本の奇岩を百個募集しており、現在は63個認定され、中には天草のおっぱい岩などもあった。
「これは面白いな」と思い、島原半島ジオパークにも幾つかの奇岩はあるものの、とりあえず私の地元にある超有名な岩を推薦することにした。
それが「さばくさらかし岩」です。
何故この岩が有名かというと、アニメ「まんが日本昔ばなし」に取り上げられたことがあります。
その時のタイトルは「さばくされ石」になっていますが。
「くさらかし」っていうのは長崎の方言なのかな?
うすうす気付いておられるかも知れませんが、“鯖をくさらせた岩”が語源です。
(以下、まんが日本昔ばなしより)
昔々、時津の浜の近くの村に、権助という怠け者の百姓が住んでいました。
時津の浜では年に一度だけ、百姓が海に出て漁をして良い日が決められていました。
代わりに山の畑には漁師が入り、野良仕事を楽しむことが出来るのでした。
この日、皆が楽しんでいるのを見て、権助も漁に出てみると、思いがけず鯖がたくさん獲れました。
権助は獲れた鯖を皆に分けることをせず、時津街道を通って長崎の町まで売りに行くことにしました。
権助が時津街道の山道を登って行くと、右手の斜面に大きな岩があって、その岩の上にもう一つ大きな岩が乗っかっている所にさしかかりました。
岩はぐらぐらと揺れて、今にも落ちてきそうです。
権助は途方に暮れて、行こうか戻ろうか何度も迷っているうちに、とうとう日が暮れてしまいました。
すると、権助が背負った籠の中からプ~ンと嫌な匂いが漂ってきました。
鯖は足が早い(腐りやすい)魚なので、籠の中の鯖は全部腐ってしまっていたのです。
権助ががっかりしていると、通りがかった村人が「この岩はぐらぐら揺れても決して落ちることはないんじゃ。このことを知らなかったのは、怠け者のお前だけじゃ。」と笑いました。

長崎市内から時津町へ向かう国道206号線から見ることができます。
車を運転していると、丁度正面に見えます。
赤い矢印の下です。
長崎バスの継石バス停のすぐ上にあります。
岩の真下にお菓子屋さんがあったのですが、ずいぶん前から営業していないようでした。

正式名称は「継石坊主」と言いますが、多分地元では伝わりません。
「さばくさらかし岩」じゃないと地元の人には分かってもらえないと思います。
一応行政の方で、安全のために固定しています。
ただし、ロマンを壊さないように公表はしていないそうです。
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閑話

2015-01-22 10:41:48 | 雑談・その他
閑話とは、無駄話の漢語的表現です。
今日の平成新山は、雲の中に姿を隠しています。
ここ数日、PM2.5の影響で空は霞んでいましたが、昨日の雨ですっかり洗い流されたようです。
一昨日の夕方のニュースで、鹿児島県出水市に越冬に来ていたツルが北帰行を始めたと報道していました。
例年よりもかなり早い時期での開始だそうです。
動物たちは敏感に気候の変動を感じているのかも知れませんね。
ツルが北帰行を始めたということは、もうこれ以上寒くなることはないのかな。
いつもなら3月に夏タイヤに履き替えるけど、2月に履き替えても問題ないかな?
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タゲリ

2015-01-19 13:13:33 | 野鳥
干拓堤防で3種の新しい野鳥を確認し、中央干拓へやってきました。
ようやく当初の目的地に到着しました。w
目標は、刈り取りが終わった畑にいます!
これだけ数が多いのに、警戒心が強く、なかなか撮影させてくれません。

タゲリは、本州以南に冬鳥として飛来するチドリ科の野鳥です。
水田や湿った畑、河原や時に干潟に住み、開けた平坦地を好みます。(たるき台地には出ない理由です。)
主に昆虫やミミズを捕食します。
泥を片足で叩き、虫を追い出して捕えます。

ふぅ~、目的を果たしたら、なんだか気が抜けてしまいました。
マナヅルが前回来た時よりも数が増えていましたが、撮影することなく帰路につきました。
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カンムリカイツブリ

2015-01-18 11:40:20 | 野鳥
更新がとびとびになっていますので、何をしていたか覚えておいででしょうか?
諌早の中央干拓に「タゲリ」を撮影に行く途中、干拓堤防にて撮影できた野鳥の紹介を行っていました。
そこで、こちらもまた見慣れない白黒の水鳥を見つけました。
白黒のパンダみたいな模様ということで「ミコアイサ」?を疑いましたが、図鑑で見た姿と全然違います。
スタッフに確認したところ、カイツブリ科の「カンムリカイツブリ」と判明しました。
「おお!聞いたことある!」
以前、諏訪の池に現れたと聞いた事があったのですが、見るのは初めてです。
「そうかー、これがカンムリカイツブリかぁ~。」
白黒の模様は冬羽です。

本州以南に飛来する冬鳥です。
海岸や海に近い淡水湖沼や河口に多く、内陸に入ることもあります。
長崎県内の各所海域ではよく見られるそうですが、島原半島には諏訪の池に稀に飛来する程度だそうです。
潜水が非常に得意で、水中の魚類を捕食します。
水生昆虫や両生類、水草なども食べます。
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