島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ルイス・フロイス

2012-11-29 14:18:36 | 人物
ルイス・フロイス(1532~1597)
ポルトガル人イエズス会士(宣教師)。
1548年、16歳でイエズス会に入会し、インドのゴアへ赴き養成を受けます。また、同地において日本宣教へ向かう直前のフランシスコ・ザビエルと日本人協力者ヤジロウに出会います。
1561年にゴアで司祭に叙階され、1563年31歳で横瀬浦に上陸し、日本での第一歩を記します。
1580年の巡察使アレッサンドロ・ヴァリニャーノの来日に際しては通訳として視察に同行し、その後全国を巡って見聞を広めました。
日本を報じる60通を超える書簡のみならず、その時の記録が後に『日本史』と呼ばれることになります。
その中でキリスト教だけでなく織田信長や豊臣秀吉、大友宗麟父子などといった歴史上の有名な人物についてもいきいきと伝え、当時を知るうえでの貴重な資料となっています。
1597年、フロイスは長崎西坂での殉教事件の報告を最後に、5ヶ月後に長崎で息を引き取りました。
11月26日にアップした横瀬浦の港を撮影した、横瀬浦公園から階段を下りてきた場所にフロイスの像がありました。(写真の左端に写っている階段がそれ。)
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専照寺の大イチョウ(12秋)

2012-11-28 13:02:48 | 植物
横瀬浦紀行の連載中ですが、ここで季節物をカットインします。
今年の5月26日に「巨樹・巨木観察会~千々石・小浜編~」を開催しました。
その時の記事は5月28日にアップしています。
後日5月30日に「専照寺の大イチョウ」をアップしていますが、そろそろ黄葉の時期だろうと、昨日行ってみました。
青空に黄色の葉っぱが映えます。

丁度写真撮影に行った時に先客がいまして、お話を伺うと千々石の展望所からこのイチョウが見えてやってきたのだとか。
お寺の門と比べてもその大きさが分かります。
まだ緑色っぽい葉も残っていたので、まだまだ楽しめると思います。

足下には落ち葉とイチョウの実(銀杏)が。w
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八ノ子島

2012-11-28 10:31:11 | 歴史・史跡
ピンボケですみません。
横瀬浦の港口にある小島「八ノ子島(はちのこじま)」です。
「この港の入口に、高く丸い島がひとつあり、その頂上には美しい十字架がひとつ立ち、それは遥か遠方からも望める。
その十字架はその付近で見られたひとつの幻によって建立されたのであるが、それというのも、三晩つづけて空中に十字架が出現したのを認めたからで、その翌日、ナウ船のペーロ・バレット船長が、前述の十字架を立てるのを命じた。」(1562年10月25日付横瀬浦発信修道士ルイス・デ・アルメイダの書簡Jap.Sin.4,ff.269-278vより)
現在八ノ子島に建っている十字架は、今から50年前の1962年南蛮船来航400年を記念して再建されたものです。
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横瀬浦

2012-11-26 10:24:29 | 歴史・史跡
途中道に迷ってしまい、道の駅「さいかい」で親切に道案内されてたどり着きました。
横瀬浦公園という昔教会があった高台から撮影した横瀬浦の港です。
ここで横瀬浦について説明しておきましょう。
永禄5年(1562年)、平戸を追われたイエズス会は、当時の領主であった大村純忠と開港協定を結びました。
それがこの横瀬浦です。
貿易における免税、布教の自由などの特権が与えられた横瀬浦には全国から集まった貿易商人やキリスト教徒、ポルトガル人などで大変繁栄しました。
大村純忠は、この地で洗礼を受け日本初のキリシタン大名となり、「日本史」を記したポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが日本で最初に降り立った地も横瀬浦でした。
しかし、一年余の繁栄後、純忠の義弟にあたる後藤貴明の乱による焼き討ちで、一晩のうちに横瀬浦は焼失してしまいました。
今年、横瀬浦は島原半島の口之津港と同じ、開港450周年をむかえました。
口之津では9月に盛大な記念イベントが開催されましたが、横瀬浦では6,7月にメインイベントや記念式典が行われたようです。
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キリスト教の伝来と西海の歴史(企画展)

2012-11-25 13:04:20 | 観光・施設
写真は旧オランダ村です。
現在は西海市の西彼総合支所になっています。
1泊2日の研修の後に、私用で暫く島原から離れていました。
その時に時間があったので、かねてから行ってみたいと思っていた西海市横瀬浦に向かうことにしました。
と言っても西海市にはほとんど行ったことがないので道が分かりません。
そこで支所になっている旧オランダ村に寄って、詳しい道を聞くことにしました。
すると1階部分に観光協会が入っており、そこでパンフレット類などを入手することが出来ました。
そのパンフレットの中に「横瀬浦開港450周年記念事業企画展~キリスト教の伝来と西海の歴史~」のチラシがありました。
場所は、この旧オランダ村の2階になっています。(2階に登る階段が少し奥まった別の場所にあるので分かりにくいですが)
開場時間が10時からになっていたため、横瀬浦からの帰りに寄ることにしました。(朝の時点でまだ9時50分でした。)
展示会場内での写真撮影は禁止されていたため、写真はありませんが、平戸や松浦など島原からでは遠くて見に行けない資料館の展示物などもあり、興味深かったです。
開催期間が12月2日(日)までになっていますので、西海市にお出掛けの際は是非寄ってみて下さい。
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南島原市商工会青年部 講演会

2012-11-24 14:07:24 | 雑談・その他
昨晩、南島原市深江町の深江ふるさと伝承館で、「ホンマでっかTV」などでご活躍中の人間性脳科学研究所 所長 澤口俊之氏の講演会が開催されました。
勿論、行ってきました。
残念ながら講演前にビデオ・カメラでの撮影を断られたため画像はありません。
テーマは「子供の脳をいかに育むか」です。
澤口先生は開始時に「自分は科学者なのでTVのように面白くはありません。TVではさんまさんが面白くしてくれているんです。」と仰っていましたが、十分面白かったです(話の内容が)。
ご自分で仰っていたように科学者らしく、データを示した上でのお話だったので難しい話でも理解し易かったです。
私が理解できたなかで、かいつまんで説明すると
・人間らしく生活するためには前頭前野の活動が重要で、10~20年前に比べて現代人は前頭前野が萎縮している。
・前頭前野の活動が低下すると、将来の夢を持てなくなったり、キレやすく・感情をコントロールできなかったりする。
・前頭前野の成長は子供の時期。(だいたい5,6歳が中心で8歳まで成長するが、ギリギリ10代半ばまでは成長の余地がある。)
・良い方法としては、公園で子供同士遊ばせることや、祖母と一緒に過ごすなどがある。
「もっと詳しいことは本を買って読んで下さい」など時々織り交ぜる広告が笑えました。
就学前のお子さんを連れたご夫婦の来館が多くみられましたが、学校の先生や幼稚園の先生などにも聞いて欲しい内容でした。
講演は8時半までの予定だったのですが、大幅にオーバーして9時まで講演を行っていただきました。
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自然体験施設交流会2

2012-11-23 14:18:00 | 雑談・その他
はい、ちゃんと真面目に研修を受けている所も撮影してきました。
二日目はそれぞれの施設紹介を中心に行って、午前中に一応終了しました。
午後からは希望者のみ長崎バイオパークへ移動し、園内の見学を行いました。
2010年12月1日の記事にアップしていますが、来園は2年ぶりです。
この時は一人で回りましたが、今回は園のスタッフが案内してくれました。
以前の記事にも書きましたが、やはり案内があると見えてくるものも違ってきます。
旭山動物園の行動展示は有名ですが、バイオパークでは動物達の本来の生活に近い状態で自由に暮らす「生態展示」方式を採用しています。
「絶対に動物を逃がさないようにするのではなく、住み良い環境を造り、動物みずからそこに居ついてくれるような施設にしていくという事です。(長崎バイオパークHPより)」
例えば、こちら

コウモリが檻もない場所に展示されています。
手を出すと噛まれる心配もあるそうなので、大人でも微妙に手の届かない距離にいますが、目の前で見れます。
一見、飛んで逃げそうにも思いますが、このコウモリは飛び立つ時にはある程度落下して加速度をつけないと飛べないそうです。
その落下する高さがない場所にコウモリがいます。(餌はぶら下がっている木の根元に置いて、それをコウモリがヨジヨジと歩いて食べにくるそうです。)
なるほど、よく考えられていますね。
んで、私が個人的に楽しみにしていたのは、こちら

キリンのニック君です。
2年前に来園した時には、先代のキリンが亡くなった後でガッカリしたものです。
ニック君は今年入ってきたばかりの新キリンです。
やっぱりキリンとゾウは動物園の花形スターです。(バイオパークにゾウはいませんが。)
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ツチアケビ

2012-11-22 11:41:52 | 植物
案内を受けた県民の森で教えていただきました。
山地の樹林のなかに生える多年草の「ツチアケビ(土木通)」です。
山田先生からいただいた写真の中にツチアケビの画像データがあるので、垂木台地か眉山のどこかにあるのだと思い、ずっと探していますが見つけられない植物の1つです。
ラン科の植物で、葉緑素を持たない腐生植物です。
6~7月に茎の上部に黄褐色の花を多数咲かせます。
秋に写真のように真っ赤に熟す果実は、色も形もウィンナーソーセージそっくりです。
名前の由来はこの果実をアケビに見立てたところから来ています。
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自然体験施設交流会1

2012-11-21 14:10:18 | 雑談・その他
去る14日、15日の二日間、「自然体験施設交流会」に参加して来ました。
会場は、

ながさき県民の森です。
写真の建物は森林館と言います。
森作りなどをテーマにした展示が見れます。
今回の交流会以前にも何度か訪問させていただき、勉強になりました。
タイトルは交流会になっていますが、実質は研修会です。
まずは県民の森を舞台に活動しているインタープリターの案内を受けました。

出発前に見せていただいた色々な種類のドングリです。

1泊2日という限られた時間しかなかったので、森林館近くの森を簡単に案内して頂きました。
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取り急ぎ

2012-11-21 11:48:36 | 雑談・その他
「ただいま」です。
島原半島に帰ってきました。
久しぶりに見る平成新山は、冬支度が進んでいますね。
いつ雪が降ってもおかしくない状態です。
久しぶりの雲仙は、寒かった~。
この時期に雲仙から離れるものではないですね、余計に寒さが感じられます。
さて、私用で暫く留守にしていましたが、しっかりとブログのネタは蓄えてきました。
取り急ぎ、帰ってきた報告だけ。
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