観察会のあらましは以上にして、先生の事前学習を受けます。
ジオパークの説明から始まり、地形から見える断層のお話まで伺いました。
トイレ休憩を挟んでバスに乗り込み、最初に愛野展望台に向かいます。
愛野展望台では地形を見ながら断層を確認します。この場所が見晴らしがいいのも断層崖の上に立っているからです。真下は海まで直下降です。
ここで少し寄り道をします。 近くの斎場の駐車場に「電子基準点」があるとのこと。(表紙写真・右)
電子基準点とは、「全国約1300箇所に設置されたGNSS連続観測点です。外観は高さ5mのステンレス製ピラーで、上部にGNSS衛星からの電波を受信するアンテナ、内部には受信機と通信用機器等が格納されています。」(国土地理院HPより)
補足説明が必要ですね。
GNSS連続観測システムとは、「電子基準点とGEONET中央局(茨城県つくば市)からなる、高密度かつ高精度な測量網の構築と広域の地殻変動の監視を目的とした観測システム」です。
まだ難しいですね。もう少しわかりやすく書かれたものが電子基準点にありました。 ちなみにピラーとは英語で「柱」のことです。
「電子基準点は、地上約2万kmの高さを周回するGPS衛星が発信する電波を受信し、この地点の位置を観測するための施設です。受信データは、つくば市にある国土地理院に毎日転送しています。
この受信データは、土地の測量、地図の作成、地震・火山噴火予知の基礎資料に利用されます。」
要はGPSを使って場所の測定を行なっているということです。この測定で、この場所が年に何ミリどっちに動いているか分かります。
先生からは国見町の神代小学校にあると聞いたことがあったのですが、こんな身近にもあったのですね。
ちなみになんですが、左の石碑には「天皇陛下御展望記念碑」と記されています。覚えていますか? 愛野展望台近くに市村英作氏の銅像があった事を。
2018年12月14日の記事にリンクを貼っておくので、翌日の後編と合わせてご覧ください。