島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

フキバッタ

2017-08-24 12:56:35 | 昆虫
バッタ目の「フキバッタ」です。
ただし「フキバッタ」は一種類の名前ではなく、フキバッタ亜科というグループ名になります。
近年研究が進んだ事により、地域などにより形態的差異があることが明らかになって分類が細かくなっているそう。
写真のフキバッタは、おそらく「ヤマトフキバッタ」だと思うが、専門家でもない私が安易に決めるべきではないだろう。
フキバッタ類は翅が退化して飛べないため個体の移動範囲が狭く、そのため地域毎の分化が進んでいったと考えられています。
先日の昆虫観察会で、白雲の池で捕まえたのだがすっかり忘れていた。(勿論観察後は逃がした。)
フキの葉を好んで食べる事からこの名前がつきましたが、クズやフジバカマなどの広くて柔らかい葉を好んで食べます。
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事前準備

2017-08-19 12:36:49 | 昆虫
表紙の写真がちょいボケですみません、まだ新しいカメラに使い慣れません。
さて、一昨日から白雲の池にバナナトラップを仕掛けています。
明日開催予定の「親子で楽しむ昆虫観察会」のためです。
講師の先生が来て下さり、事前学習と昆虫観察会を実施する予定なのですが、折角現地へ出掛けても「何も見れないじゃああんまりだな」と思い、バナナトラップと空き缶トラップを仕掛けています。
結果は芳しくありません。
来ているのはせいぜいヒカゲチョウくらい・・・。
今朝はスズメバチが+1。
今日のブログは、明日のために準備する自己流バナナトラップの作り方を掲載しようかと思っていたのですが、すっかり写真撮影を忘れてしまいました。
作ったバナナトラップは今日の仕事が終わった後に白雲の池に仕掛けに行くつもりです。
明日は何か来てるといいな。
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キボシカミキリ

2017-07-10 11:52:46 | 昆虫
今朝、出勤のため車に乗り込もうとしたところ、車の屋根の上になんかおる?(「何かいる」の長崎弁)
いくつかの角度から撮影して、一緒に(屋根の上に乗っけたまま)出勤してきました。
最初はゴマダラカミキリの子供かとも思いましたが何か違う。
少し小形で何より斑紋が黄色い。
詳細に調べたわけではありませんが、本州から九州に生息するカミキリムシ科の「キボシカミキリ」だと思います。
5月頃から現れ、クワ類やイチジクなどの生木に集まります。
なぜ私の車の上にいたかは、不明です。
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アカスジキンカメムシ(成虫)

2017-06-02 12:39:35 | 昆虫
昨年の秋、幼虫を掲載したのを覚えていますか?
2016年10月4日「アカスジキンカメムシ(幼虫)」
成虫を見つけました。(表紙写真)
なんでも、日本で最も美しいカメムシの一つ、とか。
幼虫同様、フジやミズキなどの広葉樹の葉や果実から吸汁します。
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アカスジキンカメムシ(幼虫)

2016-10-04 14:21:15 | 昆虫
先日、仕事に疲れて気分転換にテラスに出た時に見つけました。
「アカスジキンカメムシの幼虫」です。
成虫は光沢のある金緑色で、淡い紅色の紋様が見られる美しいカメムシです。
いずれ見つけた時に紹介したいと思います。
山地のフジ、ミズキ、コナラ、ハゼノキなどの広葉樹の葉や実を吸汁します。
背中の紋様には個体差があり均一ではありませんが、どれも人が笑ったような顔をしています。
アカギカメムシといい、今年は背中の模様が人の顔に見えるカメムシの当たり年でしょうか。
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アカギカメムシ

2016-09-11 12:51:45 | 昆虫
夏休みに「雲仙のチョウのお話」をお願いした酒井先生から、宝原園地に南方系の珍しい昆虫がいると聞いて、探してきました。
一度目は見つける事が出来ず、二度目にしてようやく発見しました。
カメムシの仲間、キンカメムシ科の「アカギカメムシ」です。
東洋区に広く分布し、日本では九州南部から沖縄にかけて生息します。
つまり九州北部の長崎では珍しい種なのです。
先生のお話では5,6年前に大発生して以来の観察だそうです。
お話では数年置きに発生しているらしいのですが、その原因は分かっていないとのこと。
“アカギ”の名前は植物のアカギ(トウダイグサ科)に寄生するということに由来していますが、アカギに寄生するのは間違いで、アカメガシワ(トウダイグサ科)に寄生します。
そこで一度目は宝原園地内のアカメガシワを見て回ったのですが発見できず、二度目に集まっているアカメガシワの木を発見しました。
面白い事にその一本以外には園内のアカメガシワには一匹もついていません。
図鑑などを見ると背中の紋様が違っているように見えますが、これは個体差だそうで、背中の紋様は大きく変異するそうです。
表紙の写真は、丁度交尾中を撮影できました。
雌はこの後、アカメガシワの葉っぱに産卵し、そのままその場所に留まり卵を保護します。
保護している所の写真も見せていただきました。
表紙写真の奥にはアカメガシワの実も映っていますが、この実の汁を吸っているのではないかとも仰っていました。
同じ木の葉っぱには幼虫が集まっていました。

アカギカメムシの仲間は集団を作ることがあります。
ただし、通常のカメムシと違って臭い匂いを出す事はありません。
そして、幼虫の背中を見て思い出したのですが、「テレビで見た事ある!」
確か背中の模様が、お相撲さんの顔に見えるって紹介されてた。w
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ナミハンミョウ

2016-08-10 14:32:09 | 昆虫
昨日のブログで甲子園が始まったみたいな事を書きましたが、昨日長崎県勢の夏の甲子園は終わりました。
さっオリンピックに集中するか。
人間、切り替えが大事です。
もしかすると以前、雲仙勤務の際にアップしたかも知れませんが、ハンミョウ科の「ナミハンミョウ」です。(表紙写真)
並み=普通に見られるハンミョウから名前がつきました。
ハン(斑点)のある、猫のように見える動作をすることから“ミョウ”とついて「ハンミョウ」です。
低山地の裸地や河原などに普通に見られます。
雲仙では地獄の歩道を歩いていると、よく見かけます。
人が歩いている前をまるで道を教えてくれるように先導するので「ミチオシエ」の別名があります。
金属光沢の美しい体をしていますが、実は獰猛な肉食昆虫です。
肉食と言っても、他の小さな昆虫を捕まえて食べます。
幼虫も同じく肉食で、地面に掘った巣穴に隠れ、近くを通ったアリなどを襲います。
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夏休みにむけて

2016-07-15 12:37:21 | 昆虫
久しぶりの連休で実家に帰っていました。
夏休み前、最後の休養でした。w
もう、本当に何もせず休養に当てていました。
6月から夏休みにむけて、ずっと準備をしてきて、さずがに疲れました。
ここらで一息入れておかないと、途中でバテてしまいます。
表紙の写真は、今朝職員出入り口で見つけたアブラゼミです。
おそらく雨を避けて軒下に隠れたのでしょうが、陽が当たらない場所で体温も上がらないのでしょう。
じっと動かずに体温が上がるのを待っていました。
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ヤブキリ16

2016-07-09 12:44:55 | 昆虫
キリギリスの仲間「ヤブキリ」は、2014年8月21日の記事ですでに紹介済みです。
今朝、開館しようと自動ドアを開けたところ、上から落ちてきました。
本日、一番最初のお客様です。w

前回紹介しているように他の昆虫を補食する、獰猛さを持っています。
背中の赤褐色のラインに、胸の辺りの黄色い星2つが特徴的です。

お尻から伸びているのは「産卵管」です。
卵を産むということは、写真のヤブキリは雌ですね。

正面から、ちょっとかっこ良く撮影しました。
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Take care !

2016-06-11 12:41:24 | 昆虫
雲仙の国道沿い、国道389号線や仁田峠周辺に葉が落ちてしまった枝に綿のようなものが付着している。
あまりにも数が多い。
近寄ってよく見ると、いも虫の吐き出した糸だと分かる。
葉は落ちたのではなく、このいも虫に食べられたのだ。
いも虫は、「オオボシオオスガ」の幼虫と思われる。
食草はマユミなどのニシキギ科の樹木の葉っぱだ。
毒のある昆虫ではないが、樹木から糸を吐いてぶら下がっている。
これが知らぬ間に衣服にくっついているから始末に悪い。
私は平気だが、いも虫・毛虫が苦手な方にとって、これ以上の恐怖は無いだろう。w
特に実害はないそうなので、暫くの間はTake care ! ;ご注意下さい。
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