りんごは何にも言わないけれど
りんごの気持ちはよく分かる
「リトル・ブッダ」、「セブンイヤーズインチベット」、ぼくのチベット観はこの二本の映画を観て生まれた拙いものかも知れない。しかし、それだけに中国政府のチベットに対する弾圧がいかに過酷なものだかは想像がつく。外国のメディアを遠ざけておいて流すニュースが白々しい分、逆に怖い。裏に潜み、闇で蠢く拷問や殺戮がリアルに迫ってくるようだ。
「セブンイヤーズインチベット」の頃から変わっていないどころか、悲惨になっていないか。
日本政府は安易にカードを切らないで欲しい。
「声高に批判したり、今から北京五輪と関連付けることは、今の段階で適当かどうかよく考えないといけない」…福田総理3月29日
ではなくて、日本政府の不気味なまでの沈黙がチベットでの流血を減らすぐらいの外交術を見せて欲しかった。私たちの政府がチベット文明を守れるはずだと信じさせてくれ。
ブッダの魂を受け継ぐと告げられた子供たち、「リトル・ブッダ」のストーリーである。輪廻転生がテーマだった。最近、ダライ・ラマ法王がこう宣言された。
「自分は共産党の下では生まれ変わらない」
裏にある画策、それに対する布石。
中国共産党が選ぶ如何なる人物もダライ・ラマではありえない。
猊下の凄みを物語る宣言である。