今、教室で流行らせている言葉は、
「それは○○○ではない!」
である。これは突っ込みのフレーズで、
「それはあ・な・たではナイでしょっ!」
といった風に使われる。
発端は、オフコースの小田和正さんである。彼が、「YES NO」という曲で、サビのところ、
「君を抱いていいの」
と歌った。
これに、ぼくのなかの少年の部分が非常に『揺れ動いた』のである。ぼくが少年だというのではない、あくまで少年の心が潜んでいるところがあって、まっ、これをこの年で持ってるというのも可笑しな話なんやが…、感じたということだ。
かってニューミュージックのなかでこれほど大胆で直截(ちょくせつ)な歌詞があったろうか(サザン、谷村あたりなら…)。小田さんの透き通った高い声で、である。
少年のぼくからは言えないのは当然としても、ごく自然にうっとりと(しかも嬉しく)受けとめる女性がいるという事実にも驚いた。大和撫子たるもの、左様な感情は慎み深く、ハシタナイと押隠すんじゃなかったの? そのことを指摘するぼくに、小田ファンは、
「それは小田さんだからであって、あなたではない」
と、即座に返ってきた。ぼくは素直に受け入れた。だから、
朝、鳥になってあなたを目覚めさせる
のも、きっとぼくではない。
当たり前といえば当ったり前な話か。
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