髭を剃ってからかれこれ一月が経つ。
男ぶりが上がったかどうかは定かでない。毎日、剃刀負けと闘いながら、それでも髭剃りの習慣を止めていない。面倒くせーッ。
そもそも娘の一言がきっかけだ。
「私とハグしたかったら髭剃りない」
娘の肌はガラス細工のように繊細なんだそうで異物を嫌うらしい。親父の、ごく当たり前の生活反応だって無用の刺激となるらしい。ゲッブだって慎まなければならないし、屁だってそうだ。娘の論理では、逆はよいらしいのだそうだが、ハテ…。
で、一日24時間のうちの、ほんのわずかな瞬間の法悦のために、大切に育んできた髭を落とすオヤジなんてのは、一体何なのだ。節操がないというより、娘の前ではからきし歯が立たない。もともと強いと自慢するものなどない訳だが。
そのうち、トイレで煙草を吸うべからず、風呂で本を読んではいけない、なんて要求が矢継ぎ早な気がしてならない。防衛線をどこに引くか、思案の最中である。
最近、Grand Ole Opry at Carnegie Hallを購入した。リージョン 1 (米国、カナダ向け)だから、日本国内(リージョン 2)用のDVDプレーヤーでは再生できないが、価格を見て驚いた。税込で1,742円である。日本のDVDの相場がいかに高いか、腹立たしくなるほどだ。
"Grand Ole Opry" とは、テネシー州ナッシュビルにある音楽ショウ番組で、かれこれ80年の歴史を有する。この盤は、カントリーとブルーグラスの主だったメンバーがニューヨークのカーネギーホールで公演した模様を最良の画質と音響で楽しめる。ブルーグラス界からはアリソン・クラウスとユニオンステーション(with ジェリー・ダグラス…ドブロ)、リッキー・スキャッグス、そして出身者でありながら今やカントリー界の大スター、ヴィンス・ギルが出演しており、連休中、楽しませてもらった。皆に知って欲しい音楽であるのだが、リージョン違いが惜しまれる。
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