空腹も度を越すと腰が痛くなる。文字通りお腹と背中がくっ付くと寝ているのさえ苦痛になる。
ことの起こりは土曜日の午後、突然目が回りだし、そのままダウン。どうやって帰宅したのかも記憶にないほどだった。
シグナルはあった。ウエイトオーバーである。秤がある線を越えると、天候と不摂生の度合いによって、見事にクロスカウンターが決まる。風邪につかまるとか、乗り物酔いの類だ。
ところが目が回るなんてのは産まれて初めてだ。驚いた。本当に周りがぐる~っと回転したのだから。それから、3日間安静である。水分以外喉を通らない。長男が用意してくれたお粥が辛うじて口にできた。それも何倍もの時間をかけて。
多くの方に迷惑をかけながら、お世話をかけた。皆さんの支えで娑婆に戻ってこられた気分である。
末っ子がメールをくれた。
父さんは周りの方に支えてもらっとんやね。
ぼくも実感している。で、食欲のないまま教室に復帰したのだが…。
お隣のシェフ、ヴェルヴァーグヴィアンフェさん、ぼくの顔を見てびっくりされたようだ。あまりにもぼくの顔が優麗で、役者のように透き通って見えたからかも知れない。一流の職人は透徹して真理を見抜くまなざしを有するものだ。
で、すぐさま差し入れが届いた。 身体に優しい有機野菜がふんだんにトッピングされたムニエルである。どころかお皿の下にも温かい野菜が敷き詰められている。絶品の病人食である。さらにフレッシュなサラダが別のお皿に山盛り。しかも身体を労わるように、繊細で薄味のオリーブオイル仕立ての特製のドレッシングが塩梅よく利いている。
心配をおかけした皆さんには顰蹙(ひんしゅく)をかうこと間違いなしで、いささか躊躇するのだが、写真をご覧あれ。画像をクリックするとさらに詳細で大きな画像になる。
頼むからボコボコにするのはもっと回復してからにして欲しい。
僕自身も先週の金曜日から微熱が続いて医者に行ったらインフルエンザでした。
一人身の場合、病気になると「不摂生しとるで」と言われるので注意しなくては。
先生の分の香典までまだ用意できないのでしばらく長生きしてください。
アレから一週間、肝機能・腎機能ともに異常なし。糖尿なし。要は持病を現実として受け入れ、闘うのみ。戦略は立てた。戦力の逐次投入といった愚はおかさない覚悟。サポート今後ともよろしく。