今日は自分に誇ることがある。実は、午後6時から11時までのまる5時間、煙草を口にしなかった。禁煙と決めた訳ではない。なるべく我慢しようとしたのだ。ネガティブに考えれば、「5時間しか」だが、前向きに考えると、「5時間も」である。ある時間、抑えることができるのだ、という発見は、次の6時間に繋がるような気がしないでもない。気休めかもしれない。
「止めようとはしてません、吸わなかっただけです」
ぼくが講師でお邪魔する小学校のある先生の言葉だ。昨年の4月のことだったか、それ以来、彼はまったく煙草を吸っていない。月に何度か授業に行く度に真っ先にウォッチする。継続中だ。昨年の誕生日、長男からの贈り物は、「禁煙セラピー」の本だった。読んでも止められなかったぼくは、彼を導師と呼びたい。
ローレンス・ブロックが著する「マット・スカダー」シリーズはぼくのお気に入りで、値のはる単行本として発刊されるので痛いのだが、必ず買って読むことにしている。元アルコール依存症の主人公はAA(アルコホーリクス・アノニマス)に所属して断酒を続けている。
「今日も一日呑まなかった。それが一番だ」
どんな辛いことがあった後も、彼はそう呟く。物語が続くにつれ禁酒暦も長くなった。フィクションであれ、そんなヒーローに憧れつつ、禁煙できない自分を情けなく思うばかりだ。
ようやくインターネット・ラジオのブルーグラスを見つけた。"Bluegrass Radio"だ。登録(無料)が必要なのでリンクは貼らない。赤ん坊にミルク、大人の男には酒。ぼくにはどうやらブルーグラス・ミュージックだ。背筋が伸び、意欲が湧いてくる。
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