「進化はいつも遅れてやってくる」。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。火事で失明した映写技師アルフレードが、燃えにくいフィルムの存在を主人公のトトから教えられて返す台詞である。
皆から待ち望まれた進化もあれば、あまりの変貌に戸惑いや困惑を覚える進化もあるようだ。やがては馴染んでいくものの、それでも過渡期における揺らめきは案外ストレスのもとである。Windows Vista と、Office2007 に触れた途端、誰しもそう思われるようである。特に、Word 2007がはなはだしい。超初心者ならまだしも「こんなものか」と自分を添わせようと頑張るれるが、旧バージョンを使い倒してみえた向きには「なんじゃあ、これぇ!」状態である。
メニューが消えたのである。これが大きい。
- 「名前を付けて保存ってどうするのよ?」
- 「ページ設定ってどこ?」
- 「タブ設定はどうやってすればいいの?」
一斉にあがる疑問かつ怨嗟の声に不肖、パソコン教室の講師は皆さんの責めを防ごうと必死なのである。
「朝、目覚めますわな。隣りに寝てる家内を起こそうとしたら、ナント家内がブリトニー・スピアーズに変わってるんですよ」
「そりゃ羨ましいなぁ」
「ところが嬉しさ半分、何ですな。朝っぱらからあんな濃い顔をすぐ隣りで目の当たりにするとキツイですよぉ…」
そんなものやろうかと疑問に思いつつも、半面、羨ましくもあるのだが…。ナンセ、これ、夢での話なのだ。まあ、ぼくも付き合いがいいこと。
濃ゆい、くどいぐらいならまだしも、今まであったものがない、というのは大問題。さて、
「ぼくに任せない」
と腕まくりしたら、教室にはWindows Vistaはおろか、Office2007 なんてどこにもない。
ここは時代の流れに沿って、Vistaを導入せねばなるまい。自作で新しいマシンを組むしかなさそう。当然、ローコスト・ハイパフォーマンス路線を継承せざるを得ない。にしても…。
世界のトヨタは、3年前にVISTAからNETZに変更されました。
現在のOffice2000でも困ることはないですが(まだ雑誌などでもOFFICE2002に対応してるので)、みんながバージョンアップしてきたら波に乗るか、Google Docs & Spreadsheets (無料)にするか(^-^*)
http://www.google.com/google-ds/hpp/hpp_co_jp.html
タダより高いものはないとも言うし、悩みはつきません。