出品商品には相場というものがあるはずだ。にもかかわらず、法外に立ち向かってくる猛者がいる。冷静、かつ丹念に対抗馬の入札履歴を読み、さらに相手プロフィール、評価などを分析する。その人なりの落札価格帯というものがあるはずで、過去の落札額を評価から入念に推量る。ブラウザは行ったり来たりを繰り返し、忙しない。Sleipnirはこんなとき重宝だ。終了予定時刻をとっくに過ぎても永遠に続くかのように止まる気配を見せない。それとなく他の同種の商品の検討に入る。Ctrl+N で新しいウィンドウを開き、いくつかのキーワードで検索をかける。数多くはないが、まだあるようだ。クールダウンのモードを意識し、やや流し気味にALT+←(戻る)とALT+→(進む)で確認する。最近お気に入りのショートカット・キーだ。BackSpaceキーでも戻れるが、次のページに進むにはALT+→しかない。
どうやらここらが引き時らしい。ぼくのとった行動は結果的に出品者を利するだけだった。歓んでくれる人がいるのだと自分を慰める。ライバルにはお気の毒と思うが…。それはたかゆきのせいだ。オークションは難しい。ひとの営みが凝縮されているようで、だから面白いのかも。
今夜のブルーグラス・ミュージックはおもにhymnを流している。hymn(ヒム)とは神をたたえる歌のことで、教会の賛美歌とか聖歌と言ったらよいだろうか。ぼくはクリスチャンではないが、学生の頃から折にふれ、何か事あるたびに聴いている。このブログによく登場するThe Cox Familyがアルバムを出しているように、ブルーグラスにおける重要なジャンルだ。お薦めは、"I Know Who Holds Tomorrow"。入札で俗世にまみれきった垢が洗い流されていくようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます