どうにも丁寧さに欠ける。
常日頃、子どもたちから、
「もっと丁寧に生きたいなぁ」
と、諭されることが多くなった、かな。
自分が使ったティーポットを使用後に洗うのは我ながら大したものだが、それだけで、流し台あたりに水滴が飛び散り、床なんぞビショビショになってしまう。蛇口の水量を加減すれば済むだけなのに、洗うことに熱中して気がまわらない。
毎朝、
「行ってきまあす」
と、元気よく家を出るのはめでたい限りだが、締めたつもりの玄関、ほんのわずか隙間が開くらしい。後ろ手で扉をしかと確かめているにもかかわらず、こうだ。詰めが甘いのか、必ず家の誰かのフォローが必要だ。
「建てつけが悪くて不平を言う人は多いが、
良すぎるのもどうもなぁ…」
こうぼやくと、
「素直にごめんなさいは?」
と、突っ込まれる。
「娘よ、あんたは司祭様かい?」
ろうかげんしょう?!
今朝、新聞を読んでいてギクーっとした。正確には昨日付けの毎日新聞なのだが、企画特集に「日本を考える3択」というのがあって、例えばこんなの。
ボクシング亀田家の話し方は?
- あまりにひどい…74%
- ひどいが許せる…22%
- いまどき普通でしょ…4%
ぼくが冷や汗をかいたのは、
食事のマナーで最悪は?
- 音をたてて食べる…37%
- テーブルに肘をつく…21%
- 口に物を入れたまま離す…42%
先日、淑女ばかりと食卓を囲む機会があったばかりだ。その時の自分の行動を思い出す。ところが記憶が曖昧なのだ。ということは、やってしまったかも知れない…。
こと女性の前では、嗜み(=たしなみ…平常の心がけ。つつしみ。節制。)の塊のような紳士だった。過去形だ。あの時、優雅な作法で食事を召し上がる淑女たちばかりのなかで、よもや自分が無作法な真似をするはずがない、…のはずであるが、多分そうじゃないかな、だが、しなかったとは断言できないかな…、この煩悶は身体に悪そう。
親しき仲にも礼儀あり。余計に配慮が求められる場で、緊張感を保てない。そもそも自分の作法がおぼろげ…というのが、その証左か。嫌だな、こんな風に年齢を重ねていくのは。丁寧に、ていねいに。
Croonin' 価格:(税込) 発売日:1993-11-02 |
6曲目、「アルゲニー・ムーン」。1956年、パティ・ページでヒットした。
月光の魔力よ、彼の上に輝いてください
とっても素敵な紳士でしたよ・・・♪
と・・・言いながら、楽しくて作法どころではなかった私(;^_^A ・・・
楽しいとつい我を忘れますね。ほんと楽しかったし、美味しかったなぁ!