
ちょっと海蔵寺に行ってみたくなり鎌倉の扇ガ谷を歩いた。
この辺りは初めてだが人もそんなに歩いていなくてのんびり歩いた。
八坂大神というのがあって、京都・祇園の八坂神社を思い出した。

鎌倉幕府が始まった建久3年に相馬次郎常己が勧請したのが始まりで相馬天王とも呼ばれる。
扇ガ谷の鎮守として長く崇敬されている。
2本のタブノキが見事だ。海に近い鎌倉の神社やお寺には多く見られる。

冬芽が出ていた。たぶん混芽で開くと花序と葉が出てくるのだろう。

神殿の屋根に興味を惹かれた。飾り瓦が上がっている。

シャチホコのように反った唐獅子だ。これは阿吽の阿形だ。

屋根の左側には吽形の唐獅子が上がっていた。
そばには蕾がついた牡丹の飾り瓦もあった。

八坂大神のすぐ隣に寿福寺があった。
臨済宗建長寺派の亀谷山寿福金剛禅寺は鎌倉五山の一つで、
頼朝夫人政子が栄西禅師を開山として建てたものだ。

山門に至る敷石の道は静寂で歩いていて気分が良い。
仏殿などの伽藍や実朝や政子の墓とされる五輪塔もあるようだが、今回は海蔵寺へ先を急いだ。

ちょっと進むと英勝寺があった。
碑文によると、このあたりは太田道灌が江戸築城前に住んでいたところで、
後に水戸頼房の准母・英勝院が道灌の嫡流太田康資の娘だったことにより、この地を授かり住んだそうだ。
ここも境内には入らず海蔵寺へ向かった。