横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

海蔵寺

2019-02-05 07:12:48 | 日記



寿福寺から道なりに進み横須賀線から離れて緩やかに上がっていくと、
行き止まったところに臨済宗建長寺派・扇谷山海蔵寺がある。

真言宗の寺跡であったこの場所に建長五年(1253)再建されたが鎌倉幕府滅亡時に焼失した。
応永元年(1394)に足利氏満の命により上杉氏定が現在の姿に再建し源翁禅師を招いて開祖とした。






境内には正面に本堂(龍護殿)、右手に庫裏と鐘楼、左手に仏殿(薬師堂)がある。






仏殿の正面には薬師三尊像(薬師如来、日光菩薩、月光菩薩)が祀られ脇に十二神将が配置されている。
薬師如来の胎内には古い仏面が納められていて61年ごとに開張するそうだ。






仏殿内右側には伽藍神や達磨大師なども祀られている。






海蔵寺付近には「やぐら」(洞窟)がたくさん見られ、本堂の左手の崖にも4つある。






その一つは雨宝殿と呼ばれているそうで、宇賀神像が祀られている。
宇賀神像は鎌倉の浄智寺などでも見られる人頭蛇身の像だ。






やぐらの傍を進むと本堂の裏にある庭園が見える。
残念ながら公開されていないようだ。






仏殿の手前を左に抜けて山際を進んでいくと十六井戸がある。






洞穴の中を覗くと弘法大師により掘られたと言い伝えられる円形の浅い窪みが十六個並んでいる。
この十六は金剛界の十六大菩薩を表しているとも言われている。
阿閃如来(あしゅく)、宝生如来(ほうしょう)、無量寿如来(むりょうじゅ)、不空成就如来(ふくうじょうじゅ)に、
それぞれ4人を配した16大金剛菩薩(薩、王、愛、喜、寶、光、幢、笑、法、利、因、語、業、護、牙、拳)だそうだ。






奥の正面には観音菩薩立像が祀られている。




コメント (2)
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