厚木の七沢あたりを歩いていると水車があった。
水車小屋はないので単に回しているだけなのだが、よく見ると石で作った水車だった。
しっかり滑らかに回っている。
すぐ傍には四点ほどの置物があった。
親亀の上に子亀を乗せてえ~ 親子孫の三代亀だ。
こちらは河童の親子が将棋をさしている。
どれも石を細工して作られているように見えた。
七沢から鐘ヶ嶽あたりを歩くと山肌に岩が露出しているところも多い。
このあたりの石は七沢石と呼ばれ加工しやすいので江戸時代から昭和中期まで切り出され、
石碑や石仏などに盛んに使用されたそうだ。
石切場の跡が何カ所か残っている。
林道脇の大きな石の上に緑の葉が2枚見えた。
カントウカンアオイだ。
昨年秋か冬に咲いた花が残っている。いや姿は同じだけれど実になっているのかも知れない。
カンアオイの仲間は生育範囲の移動速度が非常に遅いそうだが、石の上ではなおのことか。
七沢石や石切場の跡など、何も知らずにいました。
そういう歴史のある場所に、石の水車に石の置物とは。傍らには石灯篭も。
亀と河童は水辺にピタリですね。石屋さんでもしている方の作品かしら。
それにしても石の水車はとても重そうなのに、これだけの水量で滑らかに
回っているというのに驚きました。
先日も右手に見ながら歩いていました。
このあたりは石屋さんも何軒かあるので、そういう関係の方で亀とか水車とか細工する方がおられるのかも知れません。
重いものでも動かす水の力というのはすごいですね。