滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

住宅用ソーラー(太陽光)発電

2009年10月16日 | 建築
だいぶん日が短くなって来ましたね。日が暮れるのが早くなって来ると、何処となく一日が忙しなく感じる今日この頃です・・・。
ところで、現在計画中の住宅で、「ソーラー発電システムの採用を検討したい・・」とお施主さんから相談がありました。さっそく住宅用ソーラー(太陽光)発電について予備知識をつけようと、昨日メーカーさんに来てもらって一通り説明を受けました。

ソーラー発電による余剰電力の買取価格の現状や今後の動向から始まって、イニシャルコスト、補助金、税の優遇などについて、いろいろと教えてもらいました・・。
イニシャルコストは、一般家庭では250万円ぐらいでソーラー発電システムが設置できるようです。そのイニシャルコストも10年ぐらいで回収できるそうです。(これは、あくまでメーカーさんの言い分ですが・・。)
また、補助金については、残念ながら滋賀県と大津市は予算を使い切ってしまったらしく・・補助金はなし、国の補助金は来年度以降も出るだろうとの見通しでした。

メーカーの人の話では、現在はソーラー発電で余った電力を電力会社に買ってもらっている仕組みが、新しい政権の政策上、来年度中には余った電力だけでなく、発電した全ての電力を買取る方向になるだろうという事でした。という事は・・買う電力より売る電力のほうが高いワケですから、ソーラー発電システムがある家庭では電力を高く売って、安い電力を買うことができます・・。つまり、将来的にはソーラー発電がない家庭は損をするという事になってしまいますね・・。
(なんか・・ここまで言ってしまうとソーラー発電メーカーの営業をしているみたいなので、この辺でやめておきます・・。)

で・・、私としては気になるのがソーラーパネルを取り付けた屋根がデザイン的にどうなのか・・?という事ですよね。結論から言うと、現状のソーラーパネルではお世辞にもカッコイイものとは言えません・・。正確に言うと、ソーラーパネル自体が見た目が悪いワケではなく、問題はソーラーパネルの取付方法だと思います。

メーカーの人にも言っていたのですが、メーカー保証の仕様が決まっているから・・このようにしか取付けられないとかではなく、ソーラーパネルの取付方法に関しては、設計者が建築材料の一つとして、もっと自由な取付方法が考えられるような商品開発をすれば、デザイン性は広がるので、今まで以上に施主さんや設計者から受け入れられるようになると思うのです。

ソーラー発電システムは今後どんどん普及していくでしょうから、ただ屋根の上に取付ければいいという事ではなく、建築物の一部としてデザイン的にどのように取り込んでいくか・・が、一つの課題といったところでしょうか・・・。



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