私の部屋にあるカレンダー(ネッツトヨタヤサカでもらったカレンダーです。)には、七十二候(しちじゅうにこう)の名称が書き込まれています・・・。七十二候とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のことを言います。
各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっていますが、古代中国のものがそのまま使われている二十四節気に対し、 七十二候の名称は日本の気候風土に合うように何度か改訂されていて、現在では明治7年の「略本暦」に掲載された七十二候が主に使われています。
それで今日は、仕事の段取りがクシャクシャになってきて頭の中で整理がつかないので、ボーッとカレンダーを眺めていると明後日の11日のところにホタルの挿絵が描かれていて、七十二候の名称のひとつ「腐草蛍となる(ふそうほたるとなる)」が書かれていました。草の下から蛍が生まれるという意味ですから、そろそろホタルが見られる季節になったという事なのでしょうね・・。
ホタルと言えば、昔は私の家の近くの田んぼや小川の土手などで見かけることが出来ましたが、最近では見かけなくなってしまいました。数年前に一度だけ皇子が丘公園の池の近くでホタルを見かけましたが、最近でも生息しているのでしょうか・・??
考えてみると、仕事に限らず何か時間に追われて過す日常の中で、ホタルどころかモンシロチョウでさえあまり見かけなくなった事が当たり前のように思えてしまう自分が少し寂しく感じてきました・・。
私はお施主さんに喜んでもらおうと建物の設計をして建物を建てています・・。建物を建てる事がそのまま環境破壊につながるというような簡単な話にはならないのですが、昔・・設計の大先輩が私に言っていた「何も建てないのが一番美しいのやで・・。」という言葉を思い出しました。
この言葉には深い意味がいろいろあるワケで、話すと長くなりますから今回の記事では省略する事にしますが、今年はどこかでホタルを見かける事があれば嬉しいのになぁ・・と思う私なのです。(夜に皇子が丘公園の池にでも行ってみようかな・・。)
画像は、散歩の途中に撮影した家の近くにある水田です。ホタルが見られなくなっても・・こういった水田の風景だけは無くなってほしくないものです・・・。