滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

タンパク質危機で注目される「代替肉」

2022年06月19日 | 独り言

今日はなかなかの暑さです・・・。先日、関ケ原の古戦場に行って来ました。歴史ドラマや映画(特に戦国時代もの)はよく観るので、天下分け目の関ケ原に一度行ってみたいと以前から思っていました。関ケ原古戦場記念館に行ったり、東軍・西軍武将の陣跡を巡ったりして、古の合戦に思いを馳せていました。ところで、うどんやそばの「つゆ(ダシ)」は、関西と関東で違うことはよく知られていますが、その境界線が関ケ原だという事を私は知りませんでした。関ケ原は天下の分け目だけでなく、「つゆ(ダシ)」の分け目でもあったワケですね・・。

という事で、今回はお肉が「代替肉」に変わってしまうかも知れないというお話です。いつも税務をお願いしている会計事務所のコラムに代替肉に関することが掲載されていましたので紹介します。コラムによると、普段から私たちの食卓に並ぶお肉が近い将来、大豆ミートや培養肉などの「代替肉」に変わる日が来るかも知れないというのです。代替肉が注目されている背景には、人口増加による食糧危機があります。外務省の資料によれば、世界の人口は現在の77億人から、2050年には約97億人まで増加し、これに伴い1人当たりの肉類消費量も増加するので、飼育用の穀物消費量も食用を上回るペースで増加すると予想されています。

世界的な人口の増加や食肉化に伴い、タンパク質の供給が需要をまかなえなくなるという予測のことを「タンパク質危機」と言い、早ければ今後10年もしないうちに顕著化するとされています。牛などの家畜飼育は、飼料の成育も含めて土地や水が大量に必要で環境への負荷が大きく、こうした問題意識を背景に注目されているのが代替肉です。さらに、人々の肉を控える健康志向の高まりもあり、代替肉市場が拡大しているのです。

では・・代替肉とはどんなものなのかと言うと、代替肉の定番といも言えるのが大豆ミートです。これは、大豆からタンパク質を取り出し、繊維状にして肉に近い食感に仕上げたものです。スーパーやコンビニだけでなく、カフェやハンバーガーショップでも定番として一定層の顧客の支持を得ています。アスリートや健康志向の高い人にとっても植物由来のお肉は身体の心配をすることなく摂取できると支持されています。最近では、焼き肉のカルビやハラミに大豆ミートのメニューを掲げ新たなチャレンジをしている店もあるようです。今後はさまざまな料理に大豆ミートが使われると考えられていて、世界の植物由来代替肉の市場規模は2020年に110億ドルだったのが、2030年には886億ドルに広がるとの予測もあるそうです。

また、代替肉には動物の細胞を体外で培養して、食べられる大きさまで成長させた培養肉もあります。植物由来の大豆ミートに比べて、味や質感も限りなく本物に近くなりますが、作るためのコストが非常に高く、まだまだ研究段階のものがほとんどのようです。日本では大手食品メーカーがステーキ肉の開発を進めていたり、霜降り肉の製造に取り組む研究者もいるそうです。さらに、海外では3Dプリンターで培養肉を製造しようとしている企業も複数あるとか・・。近い将来、代替肉が食卓に並ぶことが当たり前になるかも知れないというものの、日本ではもともと欧米に比べて肉の消費量が少なく、ベジタリアンやヴィーガンなどの菜食文化もあまり浸透していないことから、代替食が広がらないという意見もあるそうです。

ちなみに、私は肉を特に好んで食べるタイプではないので、代替肉が食卓に並ぶことが当たり前になっても困らないと思いますが、肉好きの人にとっては重大な問題ですよね・・・。

 

 

 


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