今回の旅行で、唯一の日帰り旅行先に私が選んだのは、
テレージエンシュタットと呼ばれるところです。
(チェコ語:Terezín ドイツ語:Theresienstadt)
私が、この町の名前を初めて知ったのは、
私の住んでいる町の『つまずきの石』その時の記事☆で、
数人の人が亡くなった町の名前としてでした。
どうやら、ユダヤ人がたくさん送り込まれていたんだろうとは想像できたのですが、
一体その町がどこにあるのかは知らないまま・・・
というか、小さい頃にベルリン近郊の強制収容所の見学をして以来、
あの衝撃がすごくて、ずっとこっちで暮らしていてもこのテーマについては
避けていた私でした。
去年、ザイフェン近郊の町のチェコの大きそうな町を探していて
リトムニェジツェを見つけました。その時の記事☆
地図を広げて、行き方を見ているとすぐ近くにあった町がTerezín。
なんにか聞いたことがあるな・・・と思って調べてみると、
それがテレージエンシュタットでした。
テレージエンシュタットは川を挟んで、
「大要塞」と「小要塞」と呼ばれる二つの地区からできています。
ユダヤ人ゲットーは大要塞、小要塞はゲシュタポ刑務所として使われていました。
アウシュビッツのような強制収容所ではなく、
どうやら、絶滅強制収容所への中継の町としての位置づけだったので、
ガス室などはありません。
もともとは、1780年にオーストリア大公だったヨーゼフ2世によって建てられた要塞で、
名前も、母親の名前マリア・テレジアからとられました。
町の中心の教会の扉の立派なこと!!
車を、大要塞の方に駐車した後小要塞まで歩いていくことに。
入り口前の広場は、大きな墓地になっています。
この収容所が解放される数日前の5月3日に亡くなった方が多い。
今回は、ドイツ語のガイドを申し込んでいたので中庭で待つことに。
私たち3人を含めて5人というとっても小さなグループでまわりました。
資料には、チェコ語・英語、そしてドイツ語の説明書きがされているので、
ゆっくり読むこともできます。
やっぱり写真を撮る気にはあまりなれず、
話を聞いてその後資料館を見て・・・
1時間と少しのツアーでしたが、
かなり重いテーマについて考えさせられる半日でした。
その後、少し遅めのおひるごはんということで、
車で5分のリトムニェジツェへ。
テレージエンシュタットでは、レストランというものを見つけられず・・・
秋に行っておいしかった街中のレストランへ。
チェコはやっぱり安い!3人でしっかり食べたのに35ユーロもしていない。
お昼前に出発して、夕方前にホテルに戻ってきた私たちです。
大要塞の資料館も見ていないし、大要塞の町案内ツアーにも参加していない。
ってことで、次回参加することにします。(笑)
あと3日のここでの休暇は、歩いて行ける範囲の所をまわったり、
お天気がもってくれたらKayaとのハイキングに出かけたいと思います。