朝ごはんの後に、ホテルの目の前の野外博物館へ行ってきました。
平日だということもあり、来場者はお年寄りのグループばかり。(笑)
本当に今回は、観光バスも来てないし、ザイフェンのメインストリートもガラガラ。
今まで何回も見学しているので、今回はみたいところだけを見学しました。
以前の記事 ☆ ☆☆
ライフェンドレーンの作業所はやっぱり仕事ぶりをみないとね!
前にも書きましたが、ライフェンドレーンというのは、
鉱石を砕くのに使っていた水車を利用して「ろくろ」を動かして、
木を削り出す製法です。
丸太をバ-ムク-ヘン状に削り込んで、
それを縦に薄く切ると金太郎あめの様に、
その断面が動物や人形の姿になっているのです。
カットされるまで、断面がどんな動物になるか分からない・・・(笑)
そして、私が今回絶対にもう一度見たかったのは、
粘土細工で人形を作る職人さんのおうち。
木の胴体に、Masseまたは、Brotteigとよばれる、
白亜・にかわ・ライ麦粉・おがくず・水などを混ぜたペーストで
手足を作ったものもあります。
そう、昔ハウシュタイン工房で作られていた煙り出し人形と同じ製法です。
私の今のお気に入りのクラウス・メルテン工房のものと同じです。以前の記事 ☆
エルツ山地地方では、19世紀の初めに木彫りの人形と並行して
Masseと呼ばれる素材を使って、綺麗な色が付いた人形が製造されるようになりました。
これらは、木材価格の高騰で木彫りの人形をなかなか買えなかった人たちが
その代わりに購入するようになりました。
Massenfigurと呼ばれるこのタイプの人形は、
ザイフェン近郊をはじめエルツ地方数ヶ所でも作られたようです。
1945年以降は、衰退していき今ではほんの一握りの工房しかないようです。
数か月前に見つけたLahl工房も、エルツ山地にありました。(笑)
ここも、コレクターの人たちが集めているんだろうな・・・
注文してから、人形が出来るまで1年くらいかかるんだとか。