町の歩行者天国の歩道に埋め込まれている、
「忘れられた隣人」と書かれているとっても大きなプレート。
ここには昔、地域の人に親しまれていた、ユダヤ人経営者の大きなデパートがありました。
1933年にユダヤ人が経営する店に対する、
不買運動がおこりその結果38年には売却することになりました。
76年前の1月27日は、アウシュビッツ強制収容所が解放された日です。
ドイツでも、追悼式があったとニュースで報道されています。
私が、強制収容所を最初に知ったのは東ベルリンに住んでいた頃です。
父親が、日本から来た先生と一緒に、
ベルリン近郊のザクセンハウゼン強制収容所を見学するというので、
一緒に連れて行って行ってもらったのです。
普通の博物館みたいなものと思っていた当時小学3年生だった私。
建物の冷たさと、展示物とたくさんの写真・・・
今でも怖いと思ったのを思い出します。
こっちに来てから、日本に住んでいる友人が行きたいというので、
一緒に同じくザクセンハウゼン強制収容所に97年に行ったきりいっていません。
ずっとこのテーマについて目を閉じてきていたって感じです。
でも、こっちで生活する年月が長くなると、色々と変化が。
特に、つまずきの石プロジェクトを知って以来、
色々と本などを読むようになりました。
最近は、ユダヤ人がテーマの映画やドキュメンタリー番組、
ドラマを見ることもぐっと増えました。
相方君には、なんでそこまで興味があるの?って言われるのですが、
私は、ドイツの歴史の中でも20年代から60年代かけて
興味があるんだなって本当にいつも思います。
このテーマについては、つまずきの石プロジェクト、
解放の日だけでなく11月ポグロムの時など、決して忘れてはいけないと
私たちの日常生活でも気づかせてくれる(忘れないようにしている)ドイツ。
ドイツ人にとっては、またか・・・と思わされる時も多いと聞きますが、
私がやっぱりこういうドイツの歴史に対しての姿勢を尊敬しています。
今週の読書は、こんな季節の中にこんな暗いテーマと呼ばれるような
本を久しぶりに引っ張り出してきました。
相方君には、いつかアウシュビッツ強制収容所に行ってみたいと言われているので、
私も今はいけるかな・・・って思い始めています。
多分、また訪れた後に体調不良とかになりそうな気もするけれど・・・。