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史跡中宮寺跡

2009-04-21 12:59:00 | 『斑鳩の遺跡と古墳』
史跡中宮寺跡の第12次 金堂基壇の調査が行われ12日の説明会に行ってきました。
国宝菩薩半跏像と天寿国繡帳で有名な中宮寺は、聖徳太子縁の寺で現在の場所に室町時代末頃移ったといわれています。そのため、創建中宮寺のあった場所を「中宮寺跡」と呼んでいます。(平成13年 国史跡に指定) 情報マップご参照
創建中宮寺は、塔と金堂が一直線に並ぶ四天王寺式伽藍配置が想定され、現在、遺跡のほぼ中央に塔と金堂の基壇部が残されています。
今回の調査の結果、飛鳥時代の基壇版築層が良好に残っていたことや、修復時の瓦積基壇を複数箇所で検出する等成果が得られたそうです。(参考;斑鳩町教育委員会資料)

 写真 金堂基壇東辺部断割り 東から
版築最下層の下にバラス敷きがみられ、基壇築成に伴う排水に関わるものかも?? 
上部の石は、金堂基壇にただ1つ残された礎石です。
 写真 瓦積基壇 北から
昭和38年調査時で見つかったので今回再発掘したそうです。
使用瓦は大半が平瓦で側面を外側に向けた平積みとしていますが、割れて短くなった瓦を多数使用していることから、見た目にはあまり整っているとはいえません。