「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

御嶽山 五の池小屋

2016-08-16 21:16:00 | 登山
8月11日早朝娘と京都を車で出発、濁河温泉から飛騨頂上にある五の池小屋に向かいました。

御嶽山といえば2014年の噴火を忘れることが出来ません。
今でも、まだ頂上付近で眠ったまま見つからない方も居られます。
頂上の剣ヶ峰の付近はまだ立ち入り禁止になっています。
継子岳への登山道から剣ヶ峰の頂上付近が見え、気持ちは複雑でした。

御嶽山は剣ヶ峰の頂上にも登るのですが、私は五の池、四の池、三の池の見渡せる五の池小屋で一泊して継子岳から四の池をゆっくり周遊します。
今回で五の池小屋は6回目の宿泊でした。

今回の濁河温泉からのルートは2回目です。
他は御嶽ロープウェイを利用して、女人堂から三の池や二の池からのルートなどいろんなルートで五の池小屋に辿り着けます。
夏はコマクサなどのお花が楽しめ、秋は紅葉が美しく、またご来光や夕日も楽しめるので私の好きな美しい山の一つです。

今年は少し花の開花が早かったのか、コマクサももう終わりかけていました。
五の池小屋のコマクサの群生は、ほんとうに素晴らしいです。
高山植物全般も、寂しかったです。
本当は高山植物の見頃の7月末に行きたかったのですが、娘の仕事の都合で時期的にも遅くなってしまい残念でした。
地上では36度を超える真夏日が続いていますが、山ではもう秋の気配を感じていました。

ちょうど、私たちが登った日は山の日の祝日で小屋のテラスではピアノ演奏が行われていましたが、到着が遅くなり聴けませんでした。

五の池小屋の周辺のコマクサの群生。終わりかけているのが残念です。7月11日


夕日が沈むところ


ご来光  7月12日


雲海とご来光


五の池小屋


継子岳から四の池への周遊コースはコマクサの群生から始まる


登山道から見下ろした四の池


遠くに剣ヶ峰が見える


登山道に咲くお花たち












継子岳の頂上からの北アルプス方面の展望


四の池の向こうに剣ヶ峰


四の池に降りると小川が流れている


三の池から五の池への登山道にもお花がいっぱい












三の池とお花畑


7月12日下山後、濁河温泉の「ヒュッテ森の仲間」に泊まりました。
山の山菜と飛騨肉の焼き肉料理が美味しく、イングリッシュガーデンの庭と森に囲まれた素敵なヒュッテでした。
室内も何気なく蔦や花のドライフラワーで飾られていました。
温泉もとても良かったです。







ヒュッテのそばの緋の滝


帰りは開田高原のパン屋さんの「タビタのパン」に寄りました。
素朴な雰囲気の美味しいパン屋さんでした。



今回は、美味しいものを食べ、いろんな人と出会い、ゆっくりでき、良い山旅となりました。
五の池小屋も、アットホームな雰囲気で毎回迎えてもらい、ほんとうに良い山小屋だなと改めて思いました。


ホワイトたまご? 初めて食べました

2016-08-09 09:43:00 | 生活
うちは野菜はほとんど自家製ですが、その他の肉や魚、調味料などコープ自然派という生協の宅配を利用しています。
それも無精者の私は、一週間でかならず消費するのは「自動注文」と言って毎週注文しなくても配達してくれるように設定しています。
しかし、ときどきは家族の出入りで自動注文を手動に切り替えて注文します。
それもHPからの注文なので、私は日常生活はかなり手抜きの生活をしていることになります。

今回一週間で消費する食料の量が変わったので、自動注文を取り消して手動で注文しました。
タマゴも毎回の10個入りでは多いので6個入りがあったのでそれをクリック。
配達されていつも通り冷蔵庫に保存しました。
しかしこの卵を冷蔵庫から出して割ってびっくり仰天でした。
黄身が白いではありませんか。
黄身と言うくらいだから、「黄色に決まっているやろ!」これが私の潜在意識だったのです。

不審に思った私はさっそく得意のネット検索したところいろいろありました。
もうみんなは知っていたのかな?。
名前は「ホワイトたまご」でした。
黄色い黄身は、輸入トウモロコシの餌、白いのは国産米という餌の違いらしいのです。

しかし、私は小学生のころ家で鶏を飼っていて餌作りを担当していたことがあります。
記憶は定かではありませんが、残飯やハコベや貝殻なんでも細く砕いて糠に混ぜていたような気がします。
それでも黄身は黄色でした。
朝食はかまどで炊いた炊き立てご飯に鶏小屋から貰ってきたたまごを掛けた「卵ご飯」を食べて学校に通っていました。
もちろん、卵の黄身は黄色でした。
トウモロコシを餌にしていた記憶はありません。
糠でも黄身は黄色いのでしょうか?
それで調べました。

うちでは昼間は放し飼いにしていたので、ミミズやその辺に生えている草も食べていたはずです。
その草の色で黄身は黄色をしていたようです。

と言うことは詳しいことは単なる消費者で生産者でないのでわかりませんが、どうもオレンジのような濃い黄身は色素を混ぜた餌を鶏に食べさせているということらしいです。
いわゆる、添加物ですね。
巷に出ている、栄養を謳っている黄身の濃い卵は実は要注意だったんですね。
うっかりしていました。

たまにスーパーのチラシなど見ると卵がワンパック88円なんて出ていて信じられませんでしたが、何を食べているかは判りません。
何かにつけて、今私たちが食べているものがどういうものかと言うのを知るのが大切だと改めて思いました。

昔のように、すべて自家製という生活はできなくても意識を持つことだけでも大切だと初めて食べたホワイトたまごをきっかけに改めて思いました。

以下ホワイトたまごです。
朝食のために卵を割りました


魚焼きグリルで目玉焼きです


5分加熱で出来上がり


自家製トマトと自然農オクラをいただきましたので


自家製パンとで美味しい朝食でした




気持ちの赴くままに

2016-08-05 10:18:00 | 雑感
誕生日って、子供たちは未来に向かい希望のようなものがあって思いっきり成長を祝ってあげたいと思っていました。
その反対に自分のことは、いつの頃からか何だか歳を取るというのを何でも出来なくなるというマイナスイメージで捉えてきた気がします。

しかし今年の誕生日は、何だかこれからの人生を楽しむという方向転換で考えられそうな気がしてきました。
なんでもある一定のレベルで出来なくてはいけないという思いも、吹っ切れた気がします。
自分で自分にプレッシャーを掛けていたんだと気が付きました。
これからは、楽しいとやりたいを大切にして何でもチャレンジです。

昨日は、久しぶりにゆったり過ごしました。
夫に頼まれていた図書館の本を返却に行き、久しぶりに私の読みたかった本を借りてきました。

その帰りに不良品だったサインペンを交換してもらいに近くのホームセンターに立ち寄りました。
私はこのホームセンターが好きで用事もないのに時々ウロウロしています。
よく行くのは2階アークオアシスデザインという画材や趣味の物のお店とガーデンセンターがお気に入りです。
そして衝動買いをしてしまい使っていない物がたまっています。
そして、また買ってしまいました。

不透明水彩絵の具の3原色プラス白色です。
帰ってら、さっそくいろんな色を作って遊んでいます。
面白いです。



若い頃に買ったホルベインの透明水彩絵の具は半世紀を経てカチカチになっていました。袋を破いてパレットに開放してやりました。
パレットで、色が生き返ったようです。



こうして、いろんな色を見ているだけでも楽しいです。
自分の絵が下手くそだと思って、描かなくなってずいぶん経ちます。
それでも、あきらめが悪いのでたまに描きます。
でもまた、自分の絵を見ていやになります。
これもクライミングと同じで、悪循環に陥っています。

今までに好奇心の赴くまま、いろんなことをやってきました。
上手下手は考えず、時間を忘れるほど楽しいと思えることをまた復活させます。
もう、下山してもいんですもの。
登ることばかり考えていてはしんどいです。
さて、残りの人生では何が残ってくるんでしょうね。
「いや何も残らなくてもいいよ、やりたいことを何の制約もなくご自由に!」と、もう一人の私が言っています。


ずっ前にスケッチブックに書いていた絵を飾ってみました。
やっぱり下手だなぁ~







誕生日で思ったこと

2016-08-03 22:11:00 | クライミング
今日は星田で登ってきました。
今の私はクライミングに対してはまったく意欲喪失なので、こんな暑い中普通なら行かないのです。
しかし昔アルパインクライミングの相棒だった友人のたってのお誘いでつい出かけて行きました。
案の定私が着いた11時頃は、まともに登れる壁は影になってる右ハングの一面だけでした。
他の壁は日が当たりホールドまで熱くなっているといって右の壁で常連のみんなが登っていました。
さすがにいつもとは人数が少ないです(10人前後)。

私も着いたとたんにいきなりこのハングを登ることになりました。
今の私では、この壁のルートを辿るとうよりは上まで行くのがやっとの実力です。

それにしても、常連シルバーは元気です。
そして熱心で和気あいあいと楽しんでいます。
こんな暑い日にも来ていました。
年齢が年齢なのでリタイヤの人も出てきますがまた補充されます。
そしてすんなりメンバーの一員になって一定人数が確保されています。

けっこう星田シルバーのメンバーは、多分体が動く限り来ますね。
「家にいてもしょうがないから」「これしかすることないから」「奥さんが邪魔にするから」と理由はまちまちですが、みんなマイペースです。
私もこのごろはまったくマイペースになっています。
たまに行くと、登れるところを数本登って帰ります。
いろいろやることが多くて忙しいと言い訳を言っては、サボって間が空いてしまいます。

夢中でやっていたときには、クライミングや山をこの歳までやっているなどとは想いもよりませんでした。
夢中になっていたころは、着実に上達していました。
しかし今のペースでは維持もできず、グレードは落ちるばかりです。

でも実力が落ちている中でもたまに体が軽く感じ、意外にも取れなかったホールドがしっかりつかめることがあります。
今日がそうでした。
ずっと前にこの壁のこのハングを登った時に、一つのホールドを取るのが不得意で苦労していました。
何回トライしても苦手意識が抜けませんでした。
ところが今日は不思議とすんなり一度のチャレンジでホールドに手が楽に届いたのです。
これは意外なことでびっくりすると同時に、嬉しいと思いました。
実力はかなり落ちているのに、不思議な感覚でした。
誰にもわからない、自分自身の小さなささやかな奇跡でした。
できなくなっていくことを嘆いていては、この喜びはなかったと思います。

ルートはマイルート(自由に好きなように登ることでシルバーでは勝手にこう言っています)でテンション(ザイルにぶら下がって休憩すること)だらけの登りで終了までやっとのことで登れたのに拘らずです。
クライミングはもともとグレードを追うスポーツです。
次から次へとグレードも高みを目指します。
それは、レッドポイント(最後まで何回もトライしてザイルにぶら下がることなくゴールまで行く)やオンサイト(初めて見たルートを落ちないでゴールまで登る)で自分の実力が測れるのです。
一生懸命やっていた時は、グレードも自分なりに少しずつ上がります。
またサボるとグレードは下がります。
「サボる⇄登れない⇄グレードが落ちる」この悪い循環に陥ってしまいます。
輪っかを回しているハツカネズミのように、絶えずサボらず登り続けないといけないのです。

このごろ多忙であることにかこつけてサボってしまうのは、やっぱりグレードを無意識に意識していたのかなと思います。

一つのホールドに手が届くという小さなことが喜べれば、もっと楽しめるのではないか。
そうすると、また行きたいと思うのではないか。
この歳まで続けてきたことは、やっぱりもう少し続けていきたい。

歳をとると、よけいにいろんなことが思うようには行かなくなります。
これからは、些細なことでも喜びにつながる視点が大切なのではと気が付きました。

今までも「継続こそ力」だと言い続けてきたのだから。
継続したから今があるのだから。
これからもっと歳を重ねるのだからできることはどんどん少なく、出来ないことが増えてくるのだから。
「継続できることが嬉しい」はずではないかと思えました。

出来ないことを嘆くよりも、上手くできることは期待しないでとりあえずは継続する。
誕生日をきっかけに、考えを切り替えることにしました。

星田のシルバーたちは、ささやかな喜びを見つけて星田に来て登り嬉々とした少年のような顔を輝かせていることがとても素敵だと思えるようになりました。
もうそろそろシルバー隊に正式に入れてもらいたいと心底思いました。
そして、少女のように嬉々としてマイルートをいつまでも登っていたいと…