「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

北海道花の旅5 サロベツ原野へ

2016-06-29 21:09:00 | レジャー
心残りの礼文利尻に分かれて、稚内には午後7時過ぎに着きました。
すでにあたりは暗くなり始めていました。

稚内の夕暮れの風景です。


稚内の宿泊は「ドーミーイン稚内」で食事は付いていないので、このホテルの向かいにある寿司店「なら鮨」で海鮮丼と天ぷらで北海道らしい夕食となりました。
このとき、やっと生魚が美味しいと心から思えました。
体調がすっかり良くなっていました。

29日、稚内から南雨竜町の安田旅館までレンタカーで移動です。
北海道道106号線に沿って広大なサロベツ原野が広がっています。
車で一時間ほどのところにサロベツ湿原センターがあり時間的には余裕があるので立ち寄りました。

サロベツ湿原センター




この日は雲ひとつない青空に利尻山が美しかったです。



小鳥の写真を撮っている人たち。


コバイケイソウ


エゾカンゾウ



湿原には小さな花が咲いていますが、肉眼では良くわかりません。


ツルコケモモです。カメラのレンズは捉えていました


モウセンゴケ


ノハナショウブ


サロベツの利尻山にお別れです。今年は花が少ないそうです。エゾカンゾウやバケイソウが本当なら一緒に写るそうなんですが…


泥炭産業館/泥炭産業館は 泥炭工場の機械類や浚渫船(しゅんせつせん)を 一連の流れのなかで展示しており、泥炭採掘や開拓など 湿原と人との関わりを 知ることができる施設です。



11時頃サロベツ湿原を後にして南雨竜町へ向かいました。
車を運転しているので道路の写真はありませんが、ガードレールも信号もない真っ直ぐの道が延々続いています。車に出会うこともほとんどないのですが、たまに出会うとすごいスピードで追い抜いていきます。ただひたすら原野が続き、海沿いの気持ちの良い風景が続きます。
びっくりしたのは、海岸沿いのお花畑です。ハマナスやシシウド、エゾカンゾウなどが咲き乱れています。
海の反対側は高原のような原野が広がり刈り取られた牧草のような白い大きなドラム缶のようなものがところどころ転がっていています。そんな中でも人は全く見かけませんでした。

運転していると、時々眠くなって困りました。
眠気覚ましのコーヒーかガムが欲しいと思いましたが、しばらくの間コンビニどころか何のお店も見かけませんでした。

敢えて言えば、これぞ北海道の風景といった感じを味わいました。

道路の海岸沿いパーキングに入りました。ここの花と海との風景には驚きました。






道路の反対側には巨大な風力発電の風車がずらりと並んでいました。これにも驚きました。


小さくなった利尻山にほんとうにさようならでした。


ここにほんとうにこんな大きな風車はいるのでしょうか? 車を走らせながら思いました。

北海道の旅6 雨竜沼湿原から南暑寒別岳に続きます。
いよいよ最後になります。


北海道花の旅4 礼文島桃岩(とうがん)展望台コース

2016-06-28 00:00:00 | ハイキング
礼文島で3泊した28日の早朝はお天気はよかったが、朝から霧が出ていました。
最初の計画では、1時過ぎのフェリーで稚内に渡り泊まる予定でした。
礼文島前半は雨で不完全燃焼だったこともあり、急きょフェリーの最終便の直通に変更することにしました。

朝8時半に宿の御主人にフェリー乗り場まで送っていただき、この日の出発地の知床行きのバスに乗りました。

今日の桃岩の周遊コースは、香深フェリー乗り場(バス)→知床→桃岩展望コース→礼文温泉うすゆきの湯→フェリー乗り場→稚内。

礼文フェリーターミナルのコインロッカーに荷物を預けました。


フェリーターミナルの前のお土産やさん。


路線バス


知床のバス停、ひっそりしています。一人だけ帰りの便に乗りました。


「北のカナリアたち」という吉永小百合主演の映画を知っていますか?
私は、まったく知りませんでした。
このバス停知床の一駅前にロケ地が「北のカナリアパーク」として残してあるというので寄り道してみました。

逆戻りということですが、知床からの近道がありました。登っていくとすでに廃校になっている尺忍小学校というのがありました。


校門の石の門はそっくりです。


カナリアパークにつきました。お天気が良ければ利尻山が美しく見えるはずだったんですが…


校舎内は観光バスで来た人で満員なので外からだけにしました。


ここに利尻山が見えるはずでした。残念ですが…


知床のバス停に戻り、先を急ぎます。ここからが、お花畑の続く桃岩コースに入ります。最初はガスっていて視界がありませんでしたが、徐々に晴れて行き礼文島のフィナーレに相応しい美しさでした。

知床から元地灯台まで

知床漁港


オオカサモチ(大傘持セリ科)


ヒロハクサフジ(広葉草藤マメ科)?


シロウマアサツキ(白馬浅葱ネギ科)?


オオダイコンソウ(大大根草ばら科)


ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花キンポウゲ科)


ムラサキツメグサマメ科(外来種)たくさん生えてい外来除去がボランティアによって行われているらしいが増え続けているらしい。


エゾイブキトラノオ(蝦夷伊吹虎尾タデ科)


チシマフウロ(千島風露フウロウ科)


レブンシオガマ(礼文塩竈グマノハグサ科)


センダイハギ(先代萩マメ科)


イブキトラノオとチシマフウロウが今年は多いということでした。


ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲あやめ科)


元地灯台



元地灯台から桃岩展望台まで

ここからはお花畑の中を歩きます


ガスが少しずつ晴れてきます


レブンシオガマはヨツバシオガマに比べると大きいです。たくさん咲いています。


ヒオウギアヤメはたくさん咲いています。高山植物の中にあるのが意外でしたが、海からの湿気があるからだと見回っていた森林管理員さんがおっしゃっていました。



高くなっているところがつばめ山でそこからは緩やかな下りです。


下には元地港と桃岩が見えてきました。


エアリアマップにはこの辺り通行止めと書いてありますが、通ることができました。緑の絨毯の中を歩いているようですがお花畑が続きます。


キンバイの谷に咲く、レブンキンバイソウ(礼文金梅草キンポウゲ科)


オオカサモチ(大傘持セリ科)いろんな種類のセリ科の花が多いのですが見分けがつきにくいです。


ダイコンソウ(大根草バラ科)


チシマフウロウはたくさん咲いていましたが、真ん中にポツンとエゾカンゾウです。ここでは今年はエゾカンゾウは少ないということでした(森林管理員)。


海に向かってはお花がいっぱい咲いていました。


オオハナウド(大花独セリ科)


ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花キンポウゲ科)



ギョウジャニンニク(行者大蒜ユリ科)若葉は山菜として採られていたらしいのですが、今は禁止です。


オオカサモチなどセリ科の花とレブンキンバイ、チシマフウロウが美しい。ここから離れがたい思いでした。


イブキトラノオもここでは淡いピンクで大きいのです。


桃岩が近ずいてきました。


やっと利尻島が少し見えてきました。


これが桃岩です。ツアーはここまでが多いです。



桃岩から香深フェリーターミナルまで

元地港と反対に香深フェリーターミナルが見えてきました。


これはツルアジサイです。礼文岳でたくさん見ました。これはわかりにくいのですが岩に巻きついています。私は蔓のアジサイがあるのを初めて知りました。


桃岩登山道で見た花

ハクサンチドリです。もっと綺麗に咲いているのを雨竜湿原でたくさん見ました。


これはダイコンソウだと思うのですが、八重になっています。???


この可愛い花も目を引きましたが、名前を調べてもわかりませんでした。でも、どこかで見たような気もします。???どなたか教えてください。




ムラサキツメクサが利尻、礼文どちらでも蔓延しています。他にも礼文岳の登山道にあったコウリンタンポポも目を引きました。「特別保護地区では外来種除去作業が十年近く行われている」(『礼文花の島を歩く』北海道新聞社より)と書かれています。この美しいお花と自然がずっと残って欲しいものです。


フェリーターミナルからやっと利尻山がこの日は全貌を現してくれました。


フェリー近くの温泉に入り、稚内へ5時のフェリーで向かいました。
前半は天気が悪くて残念でしたが、だいたい予定通りに行けてよかったです。
後ろ髪を引かれる思いで遠ざかる礼文島にフェリーからお別れをしました。
また来られたら嬉しいですが…
礼文島は本当に美しい島でした。







次の日29日は稚内から雨竜沼湿原に向かいます。

「北海道花の旅 5」サロベツ湿原から海岸沿いのドライブに移ります。




北海道花の旅3 礼文島岬めぐりコース

2016-06-27 00:00:00 | ハイキング
6月27日のこの日は、宿の窓の朝焼けで目を醒ましました。
窓を開けたら、ちょうど朝日が昇るところでした。
カメラを持って慌てて外に出ました。
前日の荒れた海とは大違いで穏やかな海辺ではカモメが飛びかっていました。
利尻山も雲から頭を出し、礼文島についてから初めてその堂々とした姿を現しました。この日から、しばらくは私たちを見守るようにそこかしこで見られました。

この日、礼文島の民宿「はな心」の前から早朝見えた海











昨夜は礼文島を縦断する8時間コースにしょうと思っていましたが、お天気がいいので、のんびりお花を見ながら歩ける岬コースに変更しました。
ルートは 宿(バス)→スコトン岬→ゴロタ岬→澄海岬→レブンアツモリ群生地(6月16日で閉められていました)→久種湖(くしゅこ)→高山植物園→バス(宿)です。
この日はお天気が良くて暑いくらいでしたが、礼文島のお花と海を見ながら、やっと礼文島らしさを味わえました。

最北限のスコトン岬
遠くに見えるのはトド島


廃校になっていた須古頓(すことん)小学校(利尻も礼文も廃校になった小学校跡を何度か見ました)


セリ科の群生の向こうに民家がポツリ。その向こうはゴロタ岬かな? 礼文らしい風景だと思いました。


ここから岬めぐりコースに入ります。


神社はあちこちで見かけますが、みんなこんな感じです。


これはセリ科の植物が咲く前なんですが、造形が面白いので思わず写真を撮りました。


「いらっしゃいませ」とお辞儀? 私も思わずお辞儀😊


しばらくは江戸屋山道という舗装道路が続きますが車は見かけません。道路脇はレブンシオガマ(礼文塩竈ゴマノハグサ科)やセリ科の花など咲き乱れています。


オオダイコンソウ(大大根草バラ科)


ハマナス(浜梨バラ科)ハマナスは至る所で咲いていました。濃いピンクが多いようです。


こんな感じでお花畑が続きます。


チシマフウロウ(千島風露フウロウ科)


レブンシオガマ、珍しくグラデンションが美しく。


センダイハギ(先代萩ハギ科)


センダイハギもこのように群生して咲いていました。


エゾカンゾウ(蝦夷萱草ユリ科)ニッコウキスゲにとても似ています。利尻にも咲いていました。


この道標からゴロタ岬に向かいます。舗装道路とはお別れです。


チシマアザミ(千島薊キク科)


エゾウメバチソウ(蝦夷梅鉢草ユキノシタ科)


ゴロタ岬
お花がいっぱい咲いています


崖にネムロシオガマ(根室塩竈ゴマノハグサ科)が咲いていましたがちょっと遠いので綺麗に撮れませんでした。




礼文島が見渡せます


ゴロタ岬を出発します。お花畑と美しい風景が続きます。


海辺に下ります。


ハマナスが群生しています。


ハマエンドウ(浜豌豆マメ科)


海辺に下り海岸沿いを鉄府漁港に向かいますが、とても長い道のりでした。


道沿いはいろんなお花がいっぱい咲いていて慰められます。エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)


鉄府漁港(テップギョコウ)
振り返った鉄府漁港です。海の色は真っ青で透き通っています。


左端に小さくなったスコトン岬です。ここまで3時間歩きました。ここからまた登りです。


急登を登っていると、淡いピンクのハマナスが咲いていました。珍しいです。




澄海岬(スカイ岬)
ここは観光バスが止まっていてツアー客が先客でたくさんいましたが、すぐに移動して静かな美しい風景がゆっくり楽しめました。宿で作っていただいたお弁当がやっと美味しく戴けました。


カモメの島でした。泣き声には癒され疲れも吹っ飛びました。


どこまでも美しく穏やかな海が続いていました。


レブンアツモリの群生地
舗装路をここまで歩きましたが、6月16日に残念ながら閉まったそうです。監視員の方が見回りに来ていました。


浜中のバス停に出る前に、また閉まっていた小学校がありました。神崎小学校だそうです。HPをみると神崎小学校生徒4名は今年の春船泊小学校に統合されたようです。この島は子供がどんどん少なくなっていって寂しいです。


久種湖
浜中のバス停に着いたものの、当然バスは夕方までありません。また久種湖まで歩きました。ここは美しいキャンプ場にもなっていました。


この湖の周りをぐるりと歩いて高山植物園に向かいます。




湖周遊コースは約1時間弱、水芭蕉の群生地などとおり快適な道でした。出たろころで、ミヤマキンポウゲの大群落が目に飛び込んできました。どこまでいっても美しいです。


高山植物園
長い急登の舗装道路をうんざりしながら歩いてやっと高山植物園につきました。まずは自動販売機へ……暑かった。


ここに今季最後のレブンアツモリソウ(礼文敦盛草ラン科)の花がありました。一息ついてから写真を撮りました。なんと可愛い! いっぱい歩いて来てよかったです。ラッキー!


レブンアツモリソウの残骸が残っていました


レブンウスユキソウ(礼文薄雪草キク科)これも、ここでやっと見られました。


エゾカンゾウ


レブンソウ(礼文草マメ科)マメ科の似た花は歩いていてもたくさん咲いてるのですが見分けがつきにくいです。


昆布干し
最後にバス道に出てバスを待っていたら、道路脇の小石の上に軽トラを停めて昆布を干しているではありませんか。宿に帰って聞いてみると、石の上は焼けていて乾きが早いからあたり前の光景だと言われました。私の感覚では意外でした。


いよいよ、最後の礼文島になりました。北海道花の旅4に続きます。



北海道花の旅2  礼文島の礼文岳

2016-06-26 00:00:00 | 登山
25日予定通り10時半ごろにフェリーは礼文島に着きました。
フェリー1便目に乗ったおかげでです。
というのはこの後は、強風のためすべて欠航となりました。
宿では、フェリー欠航のため十数組のキャンセルが出たそうです。

フェリーから降りたとたんに、煽られるような強風が吹き荒れていました。
予定では、この日は荷物だけを宿に運んでもらって桃岩コース散策に行く予定でしたが、雨と風邪でとても歩けるような状況ではありませんでした。
宿に入ってゆっくりできたのは、体調を崩していた私にとってはいい休養でした。
結局、桃岩コースは最終日に晴天のなかゆっくりいけました。

6月25日礼文島に着いた日の宿の部屋からの海です。かなり荒れています。


昼食は宿で聞いた「炉ばた ちどり」に行ったのですが、食欲がないのでしかたなくざるそばを注文したのですが、それも半分も食べられませんでした。
海の幸の炉端焼きの匂すら、そこに座っているだけで苦痛に感じるほどでした。
評判のいい店で、せっかくの機会なのに残念でした。
この日の夕食も美味しいのに、生魚は全く食べられませんでした。
こんなことは、初めての経験です。
熱が出ても、私はけっこう食欲は落ちない方なのですが…。

礼文島で驚いたのは、その辺の道端に高山植物が咲いていることです。
どこのうちの前にも、オダマキが群生して咲いています。
私があんなに苦労しても小さくしか育たないルピナスもどこの家々でも大きな花を咲かせていました。そういえば、北海道の蕗の大きいのにも驚きました。道路を歩いていたら私の背ほどもある蕗にびっくりします。何でも伸び伸びとしているといった印象です。

道端の花 オダマキ


ルピナス


ミヤマキンバイ?


???




礼文岳登頂 6月26日(日曜日)
25日は体調不良のために寝てばかりたお陰で、次の26日はすっかり回復していました。
天気の方は、雨模様で今ひとつでしたが予定通り礼文岳に登りに行きました。
雨なので防水のあるデジタルカメラを持って行きました。
帰ってから、このカメラの写真をうっかり間違って消してしまったので、この日はアイホンで撮った頂上の写真しか残りませんでした。残念です。
この日は悪天候のため少なかったのか、私たちの他に3パーティーだけでした。

礼文岳の頂上、強風と雨でその場にいられずこの写真を撮っただけで下山しました。


頂上の周りは何も見えませんでした。



礼文岳は、不思議な山です。標高は490mと私の感覚では里山ぐらいのもです。なのに、最初から高山植物あり、続いてダケカンバ林があり、最後にハイマツがありとアルプスかと見紛うほどの風景の変化が、この短い登山道に味わえます。
ガスの中で移り変わる景色は、オーバーな表現ではなく本当に白山や御嶽を歩いているような錯覚を起こしました。
ぜひもう一度登って確かめてみたいと思います。

礼文島は交通手段はバスだけしかありませんが、そのバスの本数も少なく上手く時間を合わせるのは大変です。この日の行きは登山口までタクシーでした。下山した時にはバスの時間が合わず海岸沿い道路を歩いていたら地元の中年のご夫婦の乗った車が止まって下さり、びしょ濡れの私たちを宿まで乗せてくださいました。お礼を言うと「地元のものは、みんなこうですよ」と言われ、気さくで純朴な人柄に心温かくなりました。

次は 礼文島「岬めぐりコース」です。





北海道の花の旅1 利尻山まで

2016-06-24 11:03:00 | 登山
北海道の旅(日程)

6月23日 関西空港出発→千歳空港→利尻空港→利尻泊
6月24日 利尻山→利尻泊(雨)
6月25日 利尻→礼文島泊(曇り、雨)
6月26日 礼文岳→礼文島泊(曇り、雨、頂上風)
6月27日 (岬めぐりコース)スコトン岬→久種湖→高山植物園→礼文島泊
6月28日 (桃岩コース展望台コース)知床→桃岩→フェリー乗り場→稚内泊
6月29日 稚内(レンタカー)→サロベツ原野→雨竜町泊
6月30日 雨竜沼湿原→南暑寒別岳→雨竜町泊
7月 1日 雨竜町→千歳空港(レンタカー返却)→関西空港着

以上の日程で楽しんできました。
北海道にはかなり前に観光地をざっと一周するツアーで行っただけで、山には登ったことはありませんでした。
前から北海道の山に登りたいと思っていましたが、なかなか計画が立てられずにいました。

母の一周忌も終わり、何となくまた山への気持ちが高まっていたところ、何気なく買っていた「花の百名山 登山ガイド 上下」のページを開くと「01礼文島」「02利尻山」「03暑寒別岳」となっていました。礼文島には前から一度行ってみたいと思っていたので、この1~3のコースを登る計画を3月頃に計画を立ててみました。一人で行くのも心細いので山の友人を誘ったところkさんが乗ってくださり、この計画で飛行機や宿泊の予約をすぐに始めました。3ヶ月前ですが、人気の礼文利尻なので早すぎるということは無かったというのが実感です。

本命の礼文島では3泊の予定でゆっくりする予定を立て、だいたい計画通りの日程でこなせました。
全般は天気が悪かったのと私の体調が悪かったので辛い思いをしましたが、後半は天気も良く礼文島、サロベッツ原野、雨竜沼湿原(南暑寒別岳)は大いに楽しめました。
稚内ではレンタカーを借りて、北海道の海岸沿いをドライブして雄大な北海道の風景も楽しめ概ねいい旅となりました。
来年は、北海道の山旅第二弾を計画したいと帰ったばかりなのに思っています。

まずは、利尻山へ。
利尻山はあいにく雨の中の登山でした。
この山は標高は1721mとそれほど高い山ではないのですが、この天候での直登で登り続けるのは私にとっては思っていた以上に辛いものでした。
本来お花がこの時期咲き乱れているということだったのですが、頂上に近づくにつれ視界が全く無くなり、楽しみにしていたお花畑もガスの中でした。
それでも、そのあとの礼文島やサロベッツ原野、海沿いのドライブにずっとお供してくれていた利尻山は美しく利尻富士という名にふさわしい堂々とした勇姿を見せて楽しませてくれていました。とりわけ、飛行機が近づくにつれ大きくなっていく利尻山はアルプスの山に見劣りしない美しさでした。
帰ってから改めて写真を見ていると、富士山と同じでやっぱり登る山というよりは眺める山だったかと思い納得しましたが、今回見られなかった頂上周辺のお花畑にはいまだに心残りがしています。

飛行機からの北海道の大地


飛行機からの北海道


飛行機の窓からの利尻山


飛行機の窓からの礼文島(左)


利尻空港で利尻山をバックに


宿のそばのペシ岬


ペシ岬のてっぺんから見た鴛泊フェリー乗り場の港と利尻山


ペシ岬から見た礼文島


6月24日利尻山登山口5:40


3カ所にこのようなトイレブースがあり携帯トイレを使用、初めての経験。


6月24日利尻山頂上11:20 びしょ濡れで登頂したが視界ゼロ、下山3:30



悪天候で視界もなく、花の写真は出発してしばらくしか撮れませんでした。
ほとんどが、5合目ぐらいまでの花の写真です。名前が分かったのだけ付記しましたが、違っているのもあるかもしれません。(ご指摘いただければありがたいです)

オオアマドコロ(大甘野老)ユリ科


クルマバソウ(車葉草)アカネ科


???


エゾヤマゼンゴ(蝦夷山前胡)セリ科


マイヅルソウ(舞鶴草)ユリ科、5合目手前に大群落があった


ツバメオモト(燕万年青)ユリ科、まだ咲いていません。南暑寒別の登山道には咲いていました。


???


???


オオバナエンレイソウ(大花延齢草)ユリ科


イワベンケイ(岩弁慶)ベンケイソウ科


エゾハクサンイチゲ(蝦夷白山一華)キンポウゲ科


休憩時間も含めて約10時間の雨の中の行動は、久しぶりの山登りもあってか辛いものがありました。この日の夜から食欲なく、25日の礼文島への移動日もぐったりしていました。
この日の海は荒れていて、朝一番に乗ったのですが揺れてよけいに気分が悪くなりました。
この日のフェリーは、私たちが乗った後は運休となりました。宿泊した「はな心」でも10数組のキャンセルがあったそうです。「大変ですね!」というと「しかたがありませんよ!」と軽くご主人がおっしゃっていました。
この「はな心」(はなしん)は3連泊しましたが、リーズナブルなのに食事は見た目も素晴らしく、お味もとても良かったのですが最初の日25日は半分ぐらいしか食べられませんでした。

私は多少風邪をひいても食欲が無いということはほとんどありませんでした。
日頃の疲れが、地尻山登山が引き金でどっと出てきたという感じでした。
この日1日は食欲もなく、ぐったり寝てばかりでした。
ぐっすり寝たおかげか、次の日から元気になりました。

「北海道はなの旅2 礼文島 」に続きます。