「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

荒島岳と天生県立自然公園

2016-10-27 21:15:00 | 登山
まだ平地は色付いてはいませんが、10月前後から高い山は紅葉の季節になります。昨年はこの季節に新穂高温泉から槍ヶ岳に登り上高地に下山しましたが、今年もどこかに行きたいと思いながらも雑用に追われ、高い山の好機を逃してしまいました。
そんな時に、山友達から「荒島岳に行くと言ってなかった? いつ行くの?」と電話がありあわてて計画を立てました。
荒島岳はお天気にも恵まれ、頂上付近の紅葉は終わりかけていましたが、途中の紅葉は楽しめました。荒島岳頂上からの展望もよく、いい山行となりました。


荒島岳(1523M)中出コース 晴天
10月24日(月)京都4:00→中出コース駐車場8:00発→小荒島岳10:30~11:00→シャクナゲ峠11:30→荒島岳頂上12:25~13:15→駐車場16:00→九頭竜温泉フレアール和泉4:40泊

この荒島岳への登山道は4コースあります。一般的には勝原(かどはら)コースから登る人が多く、人気があるようです。この日は平日で登山者はわりと少なく出会った人は十数名だったのですが、私たちが登った中出コースからの登りも下りも出会った人はいませんでした。中出コースは深田久弥が「日本百名山」で紹介したコースでした。私がここを選んだのは、急登が少ないのと小荒島岳からの白山の眺めがいいと聞いたからです。

地図で見るとあと佐開(さびらき)コースと新・下山コースがあります。
佐開コースは800M近くまで林道があって車で入れ、最短の登山道(2時間弱)となりますが、「1016年度版山と高原地図」によると「悪路4WD車通行可」と記載されています。もう一つの新・下山コースも古い地図には載っていませんが、2016年版には記載されていました。このコースは頂上へは他のルートとは反対から登ることとなるため頂上に直行ですが、登りのコースタイムはたっぷり4時間となっています。地図には「急坂・クサリ、ロープあり」とあるので時間が掛かるのかと考えられます。
家にある地図は1998年度版でしたが、かなり情報が変わっていました。地図は新しいのに限ります。

<写真はクリックで大きくなります>
というわけで24日の早朝4時に出発してちょうど車で3時間、「中出登山口の駐車場」に着きました。広々とした駐車場に車は2台停まっていただけでした。駐車所にはトイレと登山届の提出所がありました。
  

駐車場から出発してしばらくは舗装された林道を歩きますが、1つ目の道標「荒島岳中出コース400M」からは舗装されていない林道です。その林道をしばらく進むと2つ目の道標がありここがやっと登山口らしく、いよいよ山道になります(駐車場からここまで30分ほど)。途中4回ほど林道を横断し、しばらくは杉林が続きその間チェンソーの音など聞こえてきました。
   

登山道で出会ったお花です。

            

小荒島岳まで。高度を上げると少しづつ色付いてきます。
  

小荒島岳頂上から。白山が近くに見えます。しかし荒島岳まではまだ遠い。ここで昼食。小荒島岳からシャクナゲ平まで20分ほどです。
  


シャクナゲ平からは、「もちがかべ」の急登を経て約1時間ほどで頂上です。なぜもちがかべというのか疑問でしたが、ツルツル滑りやすいからかなと思うほど滑りやすいのです。シャクナゲ平から頂上まで随分長く感じました。紅葉はこの間が一番綺麗でした。
      

荒島岳頂上到着。ここまでの行程は休憩を入れて4時間半でした。白山側は大パノラマでしたが、反対側はガスの中でした。頂上は私たちを入れて5パーティー10人ほどでした。
      

30分ほどで荒島岳の頂上とお別れして、来た道を下山しました。山は同じ道でも下山の時にはまた違った景色を見せてくれます。それも嬉しいことです。この日は下山後九頭竜温泉フレアール和泉に宿泊しました。ここは登山者は少し割引があり、温泉も食事も良かったです。
        


天生県立自然公園 雨のために籾糠山は中止して散策
10月25日(火)フレアール和泉7:00発→天生峠9:15着9:30発→天生湿原→カラ谷登山道→水平分岐→水平探勝路→天生湿原→天生峠駐車場13:30着→白川郷の湯15:30発→帰宅8:30

荒島岳だけでは、ちょっと物足りないので夏に御嶽山で仕入れた情報の天生県立自然公園の天生湿原を春の下見も兼ねて次の日の25日にいってみました。
25日の天気予報を見ると、最初は籾糠山まで登る予定でしたが午後から雨らしいので散策を楽しんで雨がきつくなったら引き返えすということにしました。
天生県立自然公園は市販の登山地図はありません。「北ひだを歩こう/天生県立自然公園」を参考にしました。

白川郷から国道306号線に入り、かなり登ると天生峠にかなり広い駐車場がありかなりの台数が止まりそうです。ここが登山道入り口で、標高は1290Mあります。宿泊した九頭竜温泉フレアール和泉を出発し2時間で着きました。入園料500円と引き換えに地図付き案内パンフレットを受け取りました。着いた時にはもう雨が降り始めていたので、行けるところまでのトレッキングを楽しもうということで出発しました。

天生峠駐車場から天生湿原まで。よく整備された登山道でした。
      


天生湿原。
ツルリンドウ、ナナカマドの真っ赤な実がなっていました。紅葉のピークは1週間前ぐらいだということでした。ここは6月の水芭蕉から始まって9月中頃までいろんな花が咲くそうです。(パンフレットより/県の天然記念物に指定されている高層湿原。春の雪解け時期にはミズバショウやリュウキンカ。初夏にはニッコウキスゲが咲き誇る。ブナの木々たちに囲まれた湿原です)来年の春が楽しみになります。
          


カツラ谷登山道。
この道は、カツラの巨木群がまさに自然のまま残っている原生林です。荒々しさの中に静寂を感じる神秘的な魅力のある谷筋でした。新緑もまた一段と美しいでしょう。
          


水平探勝路。
水平分岐(1520M)から木平湿原(1610M パンフレットより/湿原の中に小丘が点在する。規模は小さいながらも美しい湿原)まで登り、あとは稜線を歩いてカラ谷分岐(1360M)まで一気に下る。
反対周りだと急登で辛いかも。

            


帰路につく。
天生峠を白川郷に向かって出発してしばらくの間、道路沿いの紅葉が見ごろとなっていました。ここが一番色鮮やかなようでした。車を止めて写真を撮りました。
    


国道306線を白川郷まで下り、「白川郷の湯」に浸かり帰路につきました。
帰りの運転は疲れました。


紫蘇の実で佃煮

2016-10-09 21:53:00 | 生活
毎年畑に勝手に生える紫蘇ですが重宝します。
大葉もあると日々便利ですし、赤紫蘇ジュースも夏場は欠かせません。
この時期には花が咲き、実がなります。
今日は紫蘇の実を面倒ですが佃煮にしました。
冷凍しておいて、山やクライミングに行く時のおにぎりに入れています。

紫蘇の実は、扱いて実だけを採るのですが結構面倒な作業です。
おまけに親指と人差し指は灰汁で黒くなります。
お風呂でゴシゴシ洗うのですが、なかなか落ちません。

話は横道に逸れますが、この年齢になると手を見ると日々の生活が分かります。
若い頃、「白魚のような手」とよく言われていたのですが、今では見る影もありません(笑)。
趣味の山登りやクライミングで酷使した上に、おまけに畑仕事で加速がついて見るも無残な手となりました。
こうなったら、もう白魚の手とは無縁です。

同年齢の女性(友人)の白魚のまま年を重ねた手にマニュキア(最近ではネイルというんですね)で美しく飾られた手を見ると、以前は少し恥じらいを感じたりしていました。
しかし今では、自分の手に恥じらいはあまり感じていません。
クライミング仲間の変形した指にも、その人の今までの頑張りを見ることができます。

もともと美しいものは好きだったんですが、ちょっと世間とはズレていたようです。
作られた美よりは自然の美が好き、例えば花は園芸種より山に咲く高山植物や野の花に惹かれたりというように。

近所のおばあさんですが、農家に嫁いだのに手が汚れるのが嫌で畑仕事はしないで亡くなりました。
それはそれで一つの価値観だとは思うのですが、とても狭い気がします。
手を汚すことによって、もっといろんなことが楽しめたのではないかと私は思うのです。

育児をしていた時に「膝のかすり傷は子どもの勲章」というのを聞いた記憶があります。
私は自分の手を眺めながら、人生の勲章かなと少し誇らしく思うのでした。


話は戻します。
畑の紫蘇です。毎年赤紫蘇とあちこちに生えています。


実を収穫しました。


プチプチとした食感と紫蘇の香りがご飯(うちは玄米)に合い、食欲をそそります


冷凍保存しておきます