「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

京都トレイル・東山コース4

2021-12-21 18:03:00 | ハイキング
京都トレイル・東山コース4  単独

2021年12月20日(月)浄土寺橋〜ケーブル比叡駅 単独
行動時間:出町柳駅8:15出発→浄刹結界跡(昼食)→ビューポイント(30分)→ケーブル比叡13:45着
5時間35分(昼食・休憩含む)

スマホアプリ:歩数23,769歩・距離17.33km・消費カロリー859.67kcal・時間5時間28分

ルート:京阪出町柳駅→浄土寺橋→大山祇神社・地龍大明神→茶山→白幽子旧跡→清沢口石切場→瓜生山→白鳥山→石鳥居→水飲対陣乃跡(雲母坂に合流)→浄刹結界跡→比叡ビュースポット→ケーブル比叡駅→京阪八瀬駅→出町柳駅

何かと忙しくなってきたが、年内に京都トレイル東山4までのルートを終われて良かった。今回は私にとってはきついルートかなと思い、1時間ほど早く家を出た。お陰で余裕を持って歩けたのは良かった。このルートは横浜からこられたという同世代のご夫婦一組だけ出会っただけだった。18日に京都の北の方は初雪があったようなので、比叡山も雪が残ってるとは思っていたが、幸い登山道には雪は残っていなかったが、谷筋や山肌には上に行くほど雪があり、ケーブル比叡駅の近くはだいぶ残っていて寒かった。ひっそりとした山を歩くのは一人だと緊張感もあったが、静かな山歩きは山との一体感も深く感じられてよかった。このトレイルのルートを歩くのは初めてだが、最後に雲母坂の登山道の途中に合流する。雲母坂から比叡山へは2回ほどかなり昔に登ったことがある。その時の印象は細くてかなりの急登できつい登山道とうイメージだった。なので9歳の親鸞聖人が出家して比叡山へ修行のために登った道と聞いて、さすが偉くなる人は幼い時から違うんだと感心したこが記憶に残っている。しかし、今回の途中からの雲母坂はとても歩き易く感じた。

京都の比叡山は仏教上の歴史でも有名でいろんな舞台になってきた山でもあり、また私の思い出の中でもいろいろ印象的な場面を残している山でもある。京都西本願寺系列の私立中学生時代の3年生の夏、学校行事で登った時が初めてだったと思う。その時は根本中堂や阿弥陀堂などでの法話や礼拝、そして精進料理の食事、そして山歩き体験だった。当時(約60年前)中学の入学式の行われた講堂の大きな仏壇や壁面の仏教画に違和感がなかったのは、それまで育った私の家の生活環境が仏教(浄土宗)にどっぷり浸かっていたからだと思う。小さい頃から竈で炊くご飯の匂いで目覚め、炊き上がったご飯を仏壇に供えるのは小さい頃からの私の日課だったから。その後も、比叡山には子供小さい頃は家族で登り、孫の面倒を見るため京都の北に住む娘の家に向かうため川端通りを車で走ると、目の前にでんとした比叡山見える。桜のピンクの中に緑の濃い比叡山、紅葉の比叡山、雪のかぶった白い比叡山など車の中で必ず比叡山を確認して安心しホッとする。
やっぱり比叡山は愛宕山や大文字山と並び、京都の代表的な山の一つだと思う。

年内に東山トレイルが終わつたのは達成感もあり、来年度に向けて新たな北山東部コースへのスタートへ弾みとなった。


日本バブテスト病院下の駐車場から樹林帯に入り茶山へ


登り始めはあまり視界がないが少し開ける


三十六童士の一つ


瓜生山頂上


京都の北方面


石鳥居


音羽川にかかる橋


雲母坂登山道最後の登り


比叡ビュースポット




ケーブル比叡駅


京阪八瀬駅



京都トレイル・東山コース3    

2021-12-03 14:28:00 | ハイキング
京都トレイル・東山コース3(蹴上から銀閣寺・浄土寺橋〜出町柳駅)単独

日時・2021年12月2日(金)4時間(休憩約1時間15分)〜出町柳駅(25分)
この日の1日の行動時間15.44km・4時間22分・消費カロリー765.921Kcal(スマホ歩数計アプリ)

ルート・地下鉄蹴上→ねじりマンボ(マンボはトンネルと言う意味らしい)9:30→インクラインの台車→日向大神宮→神明山218m→七福思案処(思案ケ辻)→大日山→大文字山四つ辻→大文字山(465.3m)昼食→大文字山四つ辻→俊寛僧都忠誠の石碑→東山鹿ヶ谷住宅地→霊鑑寺→ 安楽寺→法然院 →哲学の道→銀閣寺13:30→疏水の並木で休憩→浄土寺橋→出町柳

「東山トレイル3」は蹴上から大文字山を経て鹿ヶ谷へ降りて哲学の道を通り、銀閣に至るルートである。
蹴上の南禅寺への入り口、インクラインのをくぐる「ねじりマンボ」と言う煉瓦造りの古いトンネルがあり、ここが出発点である。そこから日向大神宮の参道を登り、尾根に出て大文字の頂上に出るルートでトレイルは四つ辻から鹿ヶ谷にくだり哲学の道から銀閣寺に至る。今回のルートでは大文字山には立ち寄らず四つ辻から下るのだが、四つ辻から大文字山の頂上までは15分ほどもあれば行けそうなので行ってみた。

私の所属していた山岳会は銀閣寺の近くの喫茶店で会合をしていたので、時間があるときは時々銀閣寺から大文字山に登っていたが、それは大文字の送り火のところまでだった。写真によく出てくる大文字山からの眺めは、ここからの写真がほとんどだと思っていた。かなり昔(30年ぐらい前)に大文字の送り火のところで本来の大文字山の三角点はどこにあるのかと思い、その場にいた人に教えてもらい目指したことがある。すると「如意ヶ岳」という名前の三角点のところに出たことを思い出した。それから私は大文字山の頂上(三角点)は如意ヶ岳だと長年思っていた。家に帰ってから改めて「山と高原地図」を見ると「如意ヶ岳」が別のところにある。大文字山頂上とは別だったことがわかった。きっとこんな勘違いをいろんなところでしているんだろうと今回のトレイルで思った。

大文字山の頂上は、今回トレイルでは通らないことになっていたが、四つ辻から少し登ったところに京都が一望できる大文字山(466m)の頂上だと知り足を延ばしてきた。ここからの眺望は素晴らしく天気も良かったのでかなりの広範囲(岩清水八幡宮の男山も)がはっきりと見えた。ここは平日なのにかなりの人で混み合っていた。

ここからまた四つ辻に戻って鹿ヶ谷に下ったのだが、大文字山から四つ辻に出る道を落ち葉の踏み跡を辿って見落としてしまい行き過ぎてしまっていた。引き返して西側に分岐したところが四つ辻で谷筋を降りるのがルートだった。この道は山と高原地図には載っていない。何年か前の台風のせいか、倒木などでかなり荒れた感じの急下降だった。だいぶ降りたところで俊寛僧都忠誠の大きな石碑に出会う。この辺りはまだ秋の気配が色濃く残っていて美しところだった。紅葉の落ち葉に登山道が隠れていて、本来の登山道がわかりにくかった。

そこからは川に沿って下ると、急坂の住宅地に出てさらに進むと霊鑑寺の土塀が切れたところが十字路だ。そこを右に折れると霊鑑寺の門があり、安楽寺、法然院を経て有名な「哲学の道」に出る。哲学の道を進むと銀閣寺に出る。その手前に私が昔十年ほど所属していた山岳会の例会で通っていた喫茶店が今もあった。会合の時は銀閣寺の駐車場に車をとめていた。そのそばの「おめん」といううどん屋さんもその頃と変わらずあり、いろんなことを懐かしく思い出した。実はその喫茶店は半世紀前にはジャズ喫茶で、若かった頃何回か行ったことがある。表から見るとおしゃれなブティックのような感じで、中に入るともう一つ扉があって中は穴倉のようなジャズ喫茶で音が外に漏れないように 二重扉になっていた。その喫茶店はマンションの1階でその当時では珍しくモダンな感じのマンションで、恩師のデザイン事務所があり就職で東京に行くときに恩師に挨拶に行った時のことを思い出した。今見ると あまりに寂れていて侘びしい感じがして、時の流れの速さを改めてかみしめた。というよりは自分の年齢を改めて自覚してしまった。

さすがに谷筋の急降下で一挙に疲れが出たのか、この辺りで足の裏が痛くなってきた。これから出町柳まで舗装道路を歩くと思うと疲れがどっと出てきて、疏水脇の散策路の石のベンチに座り込んでしまった。目の前を行き交う人が気にもならず、持ってきたコーヒーと残っていたパンでしばらく体を休めているうちに回復してきた。元気が出てきて、北白川今出川から吉田山、京大、東大路の百万遍を経て、今出川通りを出町柳駅まで歩き(ここはトレイルでは無いが)、京阪電車で帰路についた

10年ほど在籍していた山岳会で、山やクライミングに夢中なっていた。山へ行きだしたのが子育てが落ち着いてからで入会した時は45歳だったが山岳会での経験はメンバーにも恵まれ、私にとって充実した日々だった。会を辞めてから10年ほどは介護の生活で、思うように山に行けなかったが、そんな中でも細々と続けられ、今までアクシデントは少しはあったものの、今なお山歩きが出来るのは、この山岳会での経験があったからだと感謝している。
京都トレイルの東山コースを始めたのは、衰えていく自分の身の丈にあった新たなチャレンジでちょうどいいかなと思えた。今ではクライミングも厳しい山も遠いものとなってしまったが、自分の体力を思いながら山の自然を身近に感じられ、一人で気ままに自由な時間に歩けるのはとても嬉しい。これで来年はコロナが落ち着き、体力をつけて、大好きな初夏の白山にでもお花を楽しみながら登りたいと、また新たな目標ができた。

東山コース4に続く


ねじりマンボ


田邊朔郎像(インクライン事業の貢献者)


インクラインの台車


レンガの建物は旧九条山浄水場原水ポンプ室


石段を登るとは日向大神宮の境内を通るコース(私は直登のコースを行く)


四の辻までの登山道


大文字山の頂上からの展望




四の辻から鹿ヶ谷に下ると紅葉が美しい




俊寛僧都忠誠の石碑


霊鑑寺


安楽寺


法然院


哲学の道(この時期は寂しい)人もまばら



京都トレイル・東山コース2

2021-11-27 08:54:00 | ハイキング
京都トレイル・東山コース2

京都トレイル・東山コース2(伏見稲荷から蹴上)単独

日時・2021年11月26日(金)5時間20分(休憩約1時間前後・道迷い寄り道あり)
この日の1日の行動時間17.72km・5時間08分・消費カロリー879.41Kcal(スマホ歩数計アプリ)

ルート・京阪伏見稲荷駅9:40→伏見稲荷神社→稲荷山4つ辻→泉涌寺駐車場横断→今熊野観音寺→剣神社→京女鳥部の森(昼食)→国道1号線を潜る→清水山→高山寺山国有林の立札→東山山頂公園→ 将軍塚展望台→粟田山→粟田神社 →蹴上インクライン→地下鉄蹴上駅→京阪三条駅

2回目の 京都トレイル東山コース2伏見稲荷駅から蹴上までを歩いてきた。今回はほとんどが 東山の山歩きで、 稲荷山4つ辻、 豊国廟あたり、 清水山の約200メートル 近くのピークを アップダウンする 軽い山登りを味わえるコースだった。
前回は帰ってから、膝の痛みが少し出てしばらくの間 立ったり座ったりするとぎくしゃくしていたが、今回はだいぶ改善されたように思われる。この連続での山歩きが荒療法の治療になったのだとしたら嬉しいのだが…。

京阪伏見稲荷駅に降りる と既に観光客がたくさん来ていた。駅の近くの公園にトレイルと稲荷山の案内板があったのはさすがに観光名所だと感心。このトレイルにチャレンジしてみて感心したのは、トイレが行き届いていて、洋式の水洗で綺麗だということ。この公園にも立派な公衆トイレがちゃんとあった。

稲荷神社はかなり混んでいて 鳥居を潜って 歩く人も多かったが、三の辻で少し減ったがそれでも 四の辻も人でいっぱいだった。大方が日本人のようだが少し外国からの観光客も混じっていた。四の辻は京都の 展望が開ける。四の辻からは 観光客が登る荒神ケ峰の下にある石鳥居を潜って続く道に入ると人はほとんどいない静かな道になる。下り切ったところで女性に声をかけられ、泉涌寺への道を聞かれ、つい道標を見過ごしてその女性と二人で住宅街に入ってしまった。変だと思いちょうど散歩をしていた人に聞いたところ散歩中だと言うことで案内してくださり、三人で元来た道を戻った。結局は降り切ったところで入る道標を見落としてしまっていた。注意散漫だった。
そこから泉涌寺への道を二人で歩き、泉涌寺の森らしきところで 石段がありそこが泉涌寺の入り口だった。石段を登る彼女とは別れ、私は何も考えず道路を進んでしまった。どうもおかしいなと思いながらも、ぐるりと回ったところでまた道を間違えたことに気がついた。ここは泉涌寺の入り口の階段を登って泉涌寺の駐車場を横断するのが正解だった。戻って石段から登り直してからも本殿入り口まで行ってしまった。気がついて出たが、入場券を販売しているところで境内に入ってしまっていたことで、聞く耳持たないおじさんに注意されてしまった。
入場券売り場から出て少し下ると今熊野観音寺があった。 今度は同じ轍を踏まないように、地図と道を何度もしっかり確認して中に入る、直ぐ右手に降りて赤い橋を潜るとトレイルに続いていた。やれやれ、である。今回はここまでで2箇所も道を間違えてしまいロスがあった。京都はお寺が多いので敷地の一部を歩くことになるので、このような間違いをしやすい。私は観光客の流れについついて行ってしまって失敗することが多いようだ。
その後の剣神社を右に折れた突き当たりのかなり細い道を入るときも、すごく用心深くなっていた。迷いやすいと思うのか、その入り口の家が黄色や水色の壁の色に塗ってあり、おまけに水色の車が止まっていた。すると同じような配色でトレイルの手書きの看板が出ていた。結構間違える人が多いのでこの家の住人が好意で出した看板だと思う。それに窓一面にも抽象的な絵模様が貼り付けられていたのを思うと、ここの住人は絵描きさんかなとも思いながら路地を進み左に折れる。日吉南道に入り十字路を超えると右手に「京女鳥部の森」に入る登り口があり、上がったところに木の手作り感のある案内板があった。そのまま鬱蒼とした森をよく踏まれた道を進むと豊国廟への分岐があり、そこのベンチで昼食にした。そこを右に進むと京都中央斎場からの舗装道路に出てR1号線につきあたる。少し進んで左の舗装路を渡り1号線に進むと、潜って渡るトンネルがある。やっと自転車が通れるくらいの細いトンネルだった。渡ったところの公益社横の急な石段を登り、清水山への登り口に至る道に入る。道標を確認しながら進まなければわかりにくいところだ。
清水山への登り口には案内板があるのでわかりやすい。ここからは山道の急登になり 清水寺に出る道を過ぎると高台寺山国有林のという案内板がありそのまま進むと東山山頂公園という広場に出る。ここは東山ドライブウェイの終点に位置するらしく、観光客も
多い。ベンチがたくさん並び広々とした駐車場は観光バスも数台止まりタクシーも行き交っていた。この辺り一帯を将軍塚と言うらしいが塚は舗装路の月あたりの大日堂にあるようだ。展望台に立ち寄り、京都を眼下に眺めていると、この下に実家があったと言う同年配のおじさんに話しかけられ、この辺りがかなり変化したと言うような話を聞かされる。私の感想では京都ほど昔と大きく変わらないところは無いと思うのだが…。
写真を撮って大日堂の手前からまた山道に入り少し登って、あとは粟田方面へ下る。ほとんど下ったところに尊勝院と言う 無人の御堂があり、上がらせてもらってお参りする。ここはとても大きな銀杏と紅葉の木があり、日の光に輝き美しかった。お寺から出て住宅の間を下ると粟田神社に出て参道を通りに出る。
蹴上に少し向かうと、右手に画廊のガラス越しに絵が見えて思わす足が止まった。抽象画のようだが色も画風もとても気になり、外から眺めていたが、ついドアを開けて「見せて頂いてもいいですか?」と声をかけ、引き込まれるように中に入ってしまった。抽象画だと思っていたがその絵の中にいろんな形が浮かんでいる不思議な絵だった。眺めていると 動物や人物などが見えてくる。色彩の構成はとても綺麗で、絵のタッチも勢いに乗った筆の動きでいきいきとして表現されている。作者は若い女性で私のかってな質問にも快く答えてくれるのをいいことに、感想まで話したりしてしまった。思わぬ出会いに帰ってもまだ気になって検索したところ、成山亜衣さんという、活躍されている作家さんでした。画廊は「Gallery Morning Kyoto Archive」と言う名前でした。
そのあとは蹴上インクラインを少し歩いたが、ここも観光客がとても多く、どこでも男女共和服姿の人たちをたくさん見かける。それも若い人の和服姿が多く、不思議な気持ちがした。
地下鉄に向かう学校帰りの時間帯か、制服姿も混ざって大勢が地下鉄の入り口に吸い込まれていく。京都の地下鉄には乗ったことがなかったが、今回は蹴上駅から三条まで乗ったのが初めての経験となった。何度もエスカレーターに乗り継ぎ、あまりに地下深くに降りたのには驚いた。京都の地下は埋蔵品が多いので、地下鉄の工事が遅々として進まなかった事情もあったのはそんなことにも影響していたのでしょうか。
今回は道迷いと寄り道でかなり時間がかかったが、私として一人であると言うことで十分堪能できた東山トレイル2回目でした。
「ゆっくり のんびり おひとりさま」も気ままでいいなと思った一日でした。

東山トレイル3に続く


稲荷神社の千本鳥居


根上りの松「ひざ松さん」はたして御利益は?


東山トレイル1の合流点


鳥居の外の紅葉






四つ辻


四つ辻からの展望


四つ辻からの続きのトレイル入り口


少し下ると石塚がある


森の中の舗装路を下る


新熊野観音寺を入ったところの参道の橋の下をくぐる


剣神社前を右に行く


細い路地にあるある自作の案内


「京女 森部の道」入り口


「京女 森部の道」案内板


京都七条あたりが見える 展望が開けると京都タワーが見える


森の中にしっかりした道がついている


R1の下をくぐるトンネル


清水山への入り口案内板











将軍塚からの展望


眼下に蹴上が見える


尊勝院の境内は紅葉と銀杏の大木に日がさして美しかった


尊勝院の御堂にお参り


銀杏の大木


粟田神社


蹴上発電所


蹴上インクライン


京都一周トレイル/東山コース1

2021-11-24 20:04:00 | ハイキング
京都トレイル/東山コース1(伏見・深草ルート)単独

日時・11月23日(祝日)4時間10分(休憩約1時間)
✴︎この日の1日の行動時間17.97km・4時間47分・消費カロリー891.35Kcal(スマホ歩数計アプリ)

ルート・京阪伏見桃山駅9:10→御香宮神社→乃木神社→伏見桃山(明治天皇)陵→伏見桃山城→伏見北堀公園→大岩展望所→大岩神社(堂本印象の石鳥居)→大岩街道(旧道)→鳴滝大神分岐→青木の滝→弘法の滝(竹乃下道)(昼食)→伏見神寶神社→伏見稲荷大社13:20

今年の春頃から膝の調子が悪くギクシャクしていてしゃがむと違和感があった。しかし3月10日には藤原岳へ孫太尾根から登った。その後も4月にカタクリの小塩山に行った。5月に家で階段を降りる時激痛が走り医者に行って撮ったレントゲンを見て「軟骨が減っている」と医者は言って湿布を処方しただけだった。その後5月に娘と登った伊吹山は3号目までしかいけず、歩くときは痛みはなかったが、花の写真を撮るのにしゃがむこともできなかった。それでも6月11日と7月17日に天生湿原へ2回。その後はコロナ禍の第5波で家に閉じこもった生活になってしまったが、9月の中頃に御在所へ中道から娘家族と登った。御在所ではかなりゆっくりでの登りで、帰りはロープーウェイでおりた。もう9歳と6歳の孫にも負けている。
その間も膝の違和感は続いていてスッキリすることはない。筋力が衰えることも不安なので折に触れて歩くことは意識的に普段から心掛けている。最近では少しは良くなっていて、歩いているときに痛みがないので歩けるのだが、ずっとギクシャク感はある。

つい最近、新聞広告に新刊書として「京都一周トレイル マップ&ガイド」の広告が出ていたので購入してみた。無理のないようにこのルートを順番に歩いていけばそのうちに筋力もついて膝の違和感も取れるのではと思い、また続けていけるように思えた。
思い立ったが吉日というわけで、さっそく最初の東山ルート1(伏見深草ルート)を歩いてきた。この本は、数十年前に京都トレイルが出来始めた頃に買った古い地図とは大違いだ。地図、ガイド、道標にも共通の通し番号があり順番にたどっていけば目的地まで案内してくれる。
実際にこの本のコピーを持って歩いてみたがとてもわかりやすかった。しかし、大岩展望所から大岩神社への道はアスファルトの林道に入ってしまい直ぐに変だなと思っていたが間違えて降りてしまった。林道の出口右にあるはずの「深草こどもの家」が左に見えやっと事情が飲み込めた。大岩神社にある堂本印象の石鳥居が見たかったので降ってから反対方向に石鳥居まで登り返し、見て来たが、この道を間違えたのは残念だった。次に行く機会があれば大岩神社本殿にちゃんと立ち寄りたい。

伏見といえば子どもが小さい頃10年ほど住んでいたところで、かなり馴染み深いところだと今まで思っていた。しかしこのルートを歩いてみて本当に知っているところはごく僅かに過ぎないと思い知らされた。よく買い物に行った伏見桃山駅の大手筋の繁華街から出発して、直ぐに馴染みのあるご御香宮神社を通過して桃山御陵に入ると、鬱蒼とした深い森が広々としていてかなりの大木が歴史を感じさせる。その中を横断して通り過ぎると伏見城に至る。ここは子どもが小さい頃によく行った遊園地(伏見桃山キャッスルランド)がなくなっていて、広々とした庭園に天守が聳え立ち、こんなにも大きかったのかと改めて思った(遊園地のできたのと同時に建てられたが、今は建築上の問題でこの城の中には入れないらしい)。伏見桃山城を出て通過したら住宅街に出て直ぐに北堀公園である。ここは紅葉が美しくてよく整備された公園だった。歩いていても気持ちがいい。公園を抜けると住宅地の舗装路に出て道標の指示どうり行くと竹林に入り斜面にソーターパネルが置かれた間をいき急坂を登ると大岩山展望所で素晴らしい展望が開ける。左手には通ってきた太陽光発電のパネル群と伏見城その向こうには我が町の男山の展望。正面には愛宕山や西山、そして京都の街並みの大パノラマは大文字山の頂上からの眺めに匹敵する。ここにはたくさんの人がベンチでくつろいでこの風景を堪能していた。私は写真を撮って先に進んだが、ここから先に書いたルートが逸れたところだ。舗装された林道に変だなとは思いながらも下まで降りてしまった。本来は人がたくさんいたあたりから大岩神社の本堂へ下る山道があったようだ。
林道を降り切った道路少し行ったところに大岩神社の鳥居があり、潜ると寂れた陰気な感じの参道が続いていた。そこを登り返して、堂本印象の石鳥居まで歩いた。今では手入れもされず苔むした感じのところにすっくと立つ立派な石の鳥居は芸術作品にも見えて不思議な雰囲気があり、ちょっと不気味な感覚がした。写真を撮り元の道へ引き返した。そして次は大岩街道の旧道を通り住宅街を抜けると貸し農園や畑があり、手入れが行き届いた竹藪の中を通り抜けると突き当たる。右は鳴滝大神、白菊の滝と案内が出ていた。左に入り稲荷山の竹乃下道へ竹藪の中を進むが、青木の滝を過ぎても人はほとんどいない。弘法の滝も誰もいないので中の社務所の前のベンチで昼食を食べていたら何組かの観光客らしき人がお参りをして帰っていった。コロナの前には海外の観光客もこの辺りにも来ていたのだろう、英語の案内も所々にある。この道をさらに進むと突然朱色の写真などで見かける千本鳥居の観光客の中に出る。祭日のせいか観光客がいっぱいで着物姿の人も結構見かける。あとは人混みの喧騒をかき分け伏見稲荷大社へ。お参りをして伏見稲荷駅から帰路についた。
時間が早ければこの千本鳥居を右に折れて、トレイルの続きを進もうかなと思っていたのだが、この人混みの中を歩くと思うとどっと疲れが出て気持ちが萎えてしまった。やっぱり、私は人混みは苦手だ。
続きは平日の朝早くにしたいものだ。(東山トレイル2に続く)



京阪伏見桃山駅・大手筋(東山コース 起点)


御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)


桃山御陵参道の信号を右に折れる


乃木神社の鳥居


乃木神社


御陵の参道を横切る石畳に道


伏見桃山城


伏見北堀公園は紅葉が美しい整備された公園(以下公園内)














大岩山への登りの山麓にソーラーパネル


大岩山展望所からの眺め





ソーターパネルの向こうに伏見城、その向こうに石清水八幡宮の男山


大岩街道から大岩神社に入る鳥居


大岩神社の参道


堂本印象の鳥居(岩滝社)






白竜池


よく整備された竹林


倒木のヤマザクラの説明板


保護されているヤマザクラ(春に見てみたい)


青木の滝(竹乃下道)




弘法の滝




稲荷神社の千本鳥居に出る


伏見稲荷神社(東山コース1 終了点)



萩往還を歩く

2019-03-17 08:53:00 | ハイキング
3日の日程で山口県の日本海に面した城下町萩から、瀬戸内海の防府(ほうふ)の海港三田尻まで全長53キロの萩往還を山友と3人でほぼ?歩いてきた。
ほぼというのは、3日目の行程で予定していた山口駅から三田尻のうち防府天満宮までを省略した。電車で防府駅まで行き防府天満宮、桑山登頂、道の駅潮騒市場、英雲荘(三田尻御茶屋旧構内)、そして萩循環の終点の三田尻御舟倉跡へ行ってきた。
萩から山口駅までは、「萩往還」の道標を目印に全て2日で完歩した。

日 程
3月11日(月)  京都自宅→新大阪→新山口バス→萩(明倫館前)明倫館見学→佐々並市はやしや旅館泊
3月12日(火)  佐々並市はやしや旅館→山口駅(電車1駅)→湯田温泉駅→湯田温泉泊
3月13日(水)  湯田温泉駅→防府駅→防府天満宮→桑山登頂(タクシー)→道の駅潮騒市場→三田尻御舟倉跡→英雲荘(三田尻御茶屋旧構内)バス→ 新山口駅→新大阪→自宅 

歩行歩数
  1日目 36005歩 
  2日目 32599歩
  3日目 16880歩  合計85484歩

感想は、最初の明倫館を見学したところ大変興味深い展示だったためここで大幅に時間を取ったのと道の駅でゆっくりしすぎたので1日目のはやし旅館に着くのが6時をすぎてしまった。萩自体は観光としても魅力的なところであり、萩往還はひたすら駆け抜けることに専念しないと時間的には押してくる。

1日目の泊地「はやしや旅館」は、萩往還山口までの途中ではここしか旅館はなく、250年佐々並で旅館を営んでいるとのことだった。伝統的な自家製豆腐と若女将手作りの懐石料理は、素朴で全て豆腐料理なのにそれぞれとても美味しい。その豆腐は普通の木綿豆腐よりもまだ固い。
また、2泊目の湯田温泉泊にしたのは大正解だった。私たちが泊まった湯田温泉「ホテル かめ福」は、リーズナブルでふぐ懐石(刺身と鍋つき)が個室で食べられ思った以上によかった。驚いたことに、お客さんの大半が韓国からだったのには驚いた。
2泊ともお腹がはち切れるくらいのご馳走に舌鼓を打ち、この点は大満足だった。

3日目には道路歩きが多い部分を省略して電車、タクシー、バスと歩きを併用したのは2日目までも散々それまで国道やら県道を歩かされたので大正解だった。
この萩往還を歩いてみて、幕末の志士や大名行列などでこの道を駆け抜けた昔の人々に思いを馳せると、その健脚に大いに敬意を評した今回の萩往還の歩きだった。そして、幕末の日本の動乱期を生きた人々や歴史にもわずかながらも触れられていい旅となった。今度は、江戸時代の武家屋敷などの名残りを残している萩城下もゆっくり歩いてみたいと思う。萩往還は山道はいいのだが、突然道路に出て何キロもただひたすら歩くのは閉口した。

やっぱり歩くなら自然の中が一番かな。山が呼んでいる。

写真