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お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<J1:横浜F・マリノス2-3清水エスパルス>◇第12節◇4月16日◇日産スタジアム◇観客1万6785人

 2点リードから後半3失点で逆転負けした試合なんて記憶にないかもね。これで6試合白星がなく、11試合を終え1勝5分け5敗で暫定18位。降格が現実味を帯びてきた。


日が長くなったね



トリコロールギャラクシー



オレンジに染まるアウエー。いいね!



ホームゴール裏



アウエーゴール裏


 前半は素晴らしいサッカーだった。パスは面白ように繋がり、スルーパスも綺麗に通る。デュエルも負けない。圧倒的に攻め続け、迎えた29分、山根陸のパスを植中朝日が相手DFを背にして落とし、走り込んだ遠野大弥が右足で鮮やかにゴールネットを揺らして先制。前半を1点リードで折り返した。


遠野先制!


 さらに後半6分、こぼれ球を植中朝日が蹴り込んでリードを広げた。今季2勝目、久しぶりの勝ち点3は手に入れたも同然だと思われた。


植中追加点!


 一方、清水は後半から北川航也、乾貴士、弓場将輝を投入。同時に3バックを4バックに替えてきた。これがはまり、前半とは逆にマリノスが一方的に押し込まれる展開となった。特に乾がまさに縦横無尽の活躍。どこへでも顔を出し、チャンスメークのパスを供給し、ドリブルでマリノス守備陣を翻弄し続けた。乾がボールを持つと何か起こる予感がした。36歳が試合の流れを完ぺきに変えた。

 こりゃ、やばいかも。

 その心配は杞憂には終わらなかった。後半9分。中原輝に見事なFKを決められて1点差とされた。朴一圭が右手に当てたがはじくことはなかった。

 その後も清水の攻勢が続く。しのぎきれるのか。いや、無理だった。

 後半26分、乾の左CK。ニアへのボールをジャン・クルードがまさかのオウンゴール。相手と競ってもなくフリーだったんだけどね。

 同点となったが、ベンチは動かない。ようやく36分に最初の交代で、井上に替えてエウベルをピッチに送り込む。だが、その直後、右サイドで山根のトラップミスを拾った乾にドリブルで中央へ攻め込まれ、右足のミドルシュートを鮮やかに決められて逆転を許した。これまではシュートチャンスにもパスを選択していた乾だが、ここは思い切りよく振り抜き、マリノスを粉砕し、息の根を止めた。

 その直後にヤン・マテウスに替わって天野純を投入したが、交代は枠を3つ残したまま試合は終了した。

 試合後のホーランド監督のコメントは意味不明だった。

 「キニョーネスの不在は痛手だと思っています」。それを何とかするのが監督じゃないのか。

 「(9日の)川崎F戦が30秒早く終わっていれば勝利、今日も前半で終わっていれば勝利という形で、勝ち点6で上位にはいたと思うけど、現実はそうはさせてくれませんでした」。本気で言っているのか。

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年月日目的地コメント平均時速
(グロス)
距離
◆ツーリング◆
25/4/8恩田川【JARI】境川〜恩田川〜奈良川〜鶴見川〜真光寺川。近所をお花見ポタ17.9km/h
(13.7km/h)
44.7km
25/4/4犬目宿【TREK】旧甲州街道をお花見ライド。ランチは藤野の「ありんこ」で超厚切りトンカツ19.2km/h
(15.9km/h)
132.7km
25/3/24南足柄【TREK】初めて南足柄の春めき桜へ。ランチは柏木牧場の牛メンチカツ丼?km/h
(?km/h)
113.0km
25/3/10土山峠〜牧馬峠【TREK】久々に梶野側から牧馬峠。そして相模川沿いで偶然見つけた河津桜17.3km/h
(15.0km/h)
115.0km
25/3/7三浦半島【FCX】F・マリノス・スポーツパークへ行き「横浜F・マリノスビンゴdeラリー」完全コンプリート19.7km/h
(16.4km/h)
121.3km
25/2/28三浦半島【FCX】「横浜F・マリノスビンゴdeラリー」コンプリートからの三浦河津桜17.6km/h
(14.6km/h)
123.8km
25/2/20曽我丘陵【JARI】激坂の曽我丘陵で汗びっしょりの梅見17.5km/h
(15.3km/h)
115.0km
25/2/10相模カントリー【FELT】20%が2回の激坂。ランチは花屋食堂でカツ定食18.1km/h
(14.9km/h)
60.2km
25/2/4歴旅ラリー「あの時代にタイムスリップ!?かながわ歴旅ARラリー」のまとめ。のべ26日間で124ポイント  
  
  
25/2/4小原宿本陣【TREK】大垂水峠から「歴旅ラリー」最後のスタンプポイント小原宿本陣へ18.3km/h
(15.6km/h)
106.2km
25/1/31箱根旧街道【TREK】半年ぶりに箱根旧街道から芦ノ湖へ。残りは2ポイントだけど…19.1km/h
(17.1km/h)
141.1km
25/1/29大山阿夫利神社下社【JARI】こま参道の階段を上り、ケーブルカーで下社へ。「ぐるっと丹沢・大山×宮ヶ瀬スタンプラリー」のサーモボトルゲット16.2km/h
(12.1km/h)
77.8km
25/1/27城ヶ島【FELT】馬の背洞門はやっぱり圏外。歴旅ラリーのコンプリートの夢消える20.1km/h
(16.4km/h)
123.7km
25/1/21川崎〜横浜【JARI】歴旅ラリーで鶴見川〜旧東海道〜みなとみらい。そして古墳はやっぱり激坂の上16.0km/h
(12.9km/h)
84.6km
25/1/18川崎【JARI】歴旅ラリーで激坂だらけの川崎の古墳巡り13.8km/h
(11.1km/h)
56.1km
25/1/14小田原【TREK】歴旅ラリーで東海道を巡る。小田原ではサクッと鯵の唐揚げ19.6km/h
(16.6km/h)
120.2km
25/1/10三浦半島【TREK】「のの字橋」から天空の廃墟 そして絶景の準ミウライチ18.4km/h
(15.8km/h)
132.8km
25/1/8阿蘇神社【FCX】多摩サイを関戸橋から羽村へ。阿蘇神社で自転車守を授かる。ランチは八王子ラーメン17.9km/h
(14.6km/h)
100.7km
25/1/4相模川【FELT】相模グリーンラインで走り初め。かながわ歴旅ARラリーで平塚、寒川など巡る17.2km/h
(14.7km/h)
74.2km
◆ブルベ◆
25/3/30伊豆200【TREK】「アオバヒドイ」が恩情もやっぱり極悪非道な山伏峠。11時間7分21.2km/h
(18.1km/h)
204.0km
25/3/15天城越え300【TREK】気温1度、雨の「あまぎぃ〜ごぉえぇ〜」。2年ぶり300キロ完走。17時間20分。雨でガーミンは伊東で昇天?km/h
(17.3km/h)
301.3km
25/2/16渡良瀬200【FELT】獲得標高753メートルのアオバ初の「ど平坦コース」で渡良瀬遊水池へ。10時間50分。18年連続ブルベ完走21.5km/h
(18.8km/h)
205.1km

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※下村敦史(1981年京都府生まれ。2014年「闇に香る噓」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補、「生還者」が第69回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補、「黙過」が第21回大藪春彦賞候補となる。ほかの著書に「真実の檻」「告白の余白」「同姓同名」「ヴィクトリアン・ホテル」「逆転正義」「そして誰かいなくなる」「生還者」「黙過」など)



●やられた感はあるね

 社長の死体が見つかり、それに「関わる」メンバーが7人、廃墟に集められる。「48時間後に毒ガスが充満し、“犯人”だけが助かる」と音声が流れ、7人は自白合戦を繰り広げるが…。『小説幻冬』連載に加筆・修正。

 プロローグで「あれ?」と不審に思った1行が、最終章で「なるほど、そういうことか。ちょっとずるいけどねぇ」とうなずいた。タイトル通り、「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」にこだわり、趣向を凝らしたミステリー。350ページを一気読みの面白さだった。ただ「ヴィクトリアン・ホテル」と同じで映像化は難しいね(^_^;

 次々と現れる傍点と「〝〟」は当然ながら伏線やヒントだけど、それでもこの展開は読めなかった。おかしいと矛盾を感じつつ、それがどう繋がるのかは想像できなかった。やられた感はあるね。もう一度読めば、違う意味で面白いかな。

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 4月上旬の妻の月命日のお墓参りの途中、ご近所の「境川〜恩田川〜奈良川〜鶴見川〜真光寺川」という川沿いルートを走っていると、どこも桜が満開(^o^) 特に恩田川は川に沿ってしだれる姿や風に舞う桜吹雪が圧巻!


恩田川



恩田川



恩田川



奈良川。右に見えるのは東急こどもの国線



真光寺川



真光寺公園


 だけど、妻の桜葬墓地の小彼岸桜は早咲きなのでもう葉桜。先月の中旬に来た時は少しだけ開花していて、満開の時にまたと思ってたけど、その後は訪れる機会がなく、月命日まで延びてしまったのよ。残念。


3月中旬に咲き始めた桜葬墓地の小彼岸桜


 川沿いといっても、川と川の間には丘があるので「ど平坦」ではなく、最後のお墓へはきつい上りもあったりして、この日の走行距離48キロに対して獲得標高は500メートルほどある。体力が続く限りは自転車で行きたいのだが、いつまで行けるやら。

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 久しぶりの旧甲州街道で花見ライドを楽しんだ。

 本来は上野原市役所近くの鶴川宿から入るのだが、この日は千木良から甲州街道に入り、相模湖インターの先は勝瀬橋を渡って日連(ひづれ)へ。秋山川へ豪快に下った後は「藤野芸術の道」を進むというルート。


藤野芸術の道「カリブー」の桜


 上野原に入ると、山梨県に入って相模川から名を変えた桂川沿いの土手には満開の桜。遊歩道まで下ってのんびりと眺めていたら「上野原水辺の風景」という案内版を発見した。この付近は与謝野鉄幹と晶子のゆかりの地で、大正から昭和にかけて桂川を幾度となく訪れたそうだ。


上野原・桂川沿いの桜



桂川の遊歩道にあった「上野原水辺の風景」案内版


 その後はJR中央線のガードをくぐり、甲州街道(国道20号)を横切ってヒルクライム開始。上野原高校から帝京科学大学、そして上野原リサーチ&テクノパークへ向かって上って行く。沿道にはずっと桜並木が続いており、この季節は最高だね(^o^)


帝京科学大学付近の桜


 突き当たりで旧甲州街道とぶつかり、そのまま西へと進む。大椚宿発祥の地、吾妻神社の大杉、長峰砦跡と過ぎ、旧甲州街道案内標識に従って中央高速を跨道橋でまたぎ、下り降りると日本橋から数えて20番目の野田尻宿。通りには旅籠屋の建物がいくつか残り、宿場町の雰囲気が漂う。何度走っても飽きない好きな道だ。この裏手には中央高速の下りの談合坂サービスエリアがあり、高速からではなくても入れるので補給にも便利。


野田尻宿



野田尻宿の桜


 そのまま旧街道を上り続けると、突然、展望台(大野展望台)が現れた。桃と桜の向こうには富士山。いやぁ、絶景だねぇ。そして眼下に広がるのは上りの談合坂サービスエリア。目を凝らせば大野貯水池も見えるようだ。


大野展望台からの絶景。遙かに富士山



眼下には談合坂サービスエリア(上り)



大野展望台付近の桜


 その先が犬目宿。実は山梨・大月には桃太郎伝説が伝わっている。この犬目で犬を、鳥沢で鳥、猿橋で猿を家来にしたとされている。談合坂は団子坂。鬼は岩殿山に住んでいたという。ふ〜ん、なるほどねぇと思うけど、吉備団子の岡山生まれとしては容認できんな(^_^;


犬目宿


 犬目宿からしばらく進み、ピーク(標高約560メートル)付近にあったのが「恋塚一里塚」で、日本橋から21里(約84キロ)。旧街道を造る際に峰だったところを堀割にしたため、道の両側に小高い場所ができたそうだ。国道20号を上野原高校前交差点で横切ってからヒルクライムの距離は10キロ強。長かったが、車もほとんどおらず、のんびり花見をしながら気持ちよ〜く上ってこれた。


恋塚一里塚


 この日はここでUターン。やってきた道をそのまま折り返し、上野原へ向かって桜並木の中をダウンヒル。気分いいねぇ。

 ランチは藤野の「ありんこ」で。ここのおすすめは「超厚切りトンカツ定食」(1600円)。これまでは完食の自信がなく注文しなかったけど、今日はいってみるか!

 で、食べてみるとあっさりしていて、分厚い脂身もジュワっとくるけどあとに残らず、すんなりと完食。口直しの杏仁豆腐もありがたい。満足満足(^o^)


超厚切りトンカツ定食(1600円)



藤野の「ありんこ」


 その後は藤野・やまなみ温泉経由のアップダウンコースを走ったこともあり、走行距離132.4キロに対し、獲得標高は1892メートル。太ももが痛い(^_^;

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<J1:横浜F・マリノス0-0東京ヴェルディ>◇第9節◇4月5日◇日産スタジアム◇観客2万4170人

 横浜F・マリノスはホームで行われた〝クラシコ〟で東京ヴェルディと0-0で引き分けた。最低限の1を積み上げ勝ち点は7としたものの、依然として降格圏の19位と低迷は続く。


今日はクラシコ



仲良く(^o^)



ホームゴール裏



アウエーゴール裏


 アンデルソン・ロペスが体調不良、ヤン・マテウスがもも裏に軽い違和感を訴えともにベンチ外。エウベルは相変わらずのベンチスタートとなり、ブラジル人アタッカーが消えたスタメン。1トップに植中が入り、2列目は右に井上、トップ下天野、左は遠野という布陣となった。

 前半は井上へのロングフィードなどでチャンスを狙うが突破までは至らず、枠内なしのシュート2本。東京Vは木村が頭でゴールネットを揺らすがVARでオフサイドとなりノーゴールで、前半はスコアレスで折り返す。ラフなファウルが東京Vに多く、すでにイエローカードが2枚出され退場者が出そうな雰囲気。

 横浜F・マリノスが良くなったのは天野からエウベルに交代した後半の中盤以降。遠野から右の井上に渡り、折り返しを中央のエウベルが落としたボールを喜田が左足シュート。狙い済ましたインサイドだったが僅かに枠を外れた。喜田は久しぶりの先発復帰。前半に福田のシュートが顔面に直撃して倒れ込み、静まりかえったスタンドからはときおり「喜田さ〜ん!」と悲痛な声が挙がり心配されたが、元気にピッチに戻り結果的にはフル出場した。ここで決まれば大ヒーローだったんだけどなぁ。

 宮市も後半途中からトイ面が変わったことで積極的にオーバーラップを繰り返し、中央へも切れ込むようになり遠野のシュートの起点にもなった。サイドバックに慣れてきたかな。

 そして迎えた後半44分。足のつった井上に替わって出場しJ1デビューを果たした松村晃助(法大)がゴールを背にしてパスを受け、振り向いてのドリブルから右足シュートを放つ。決定機! だったが、これは体を投げ出した相手DFにクリアされた。いや、決めていれば大ヒーローだったんだけどなぁ。

 もっとも枠内シュートはこの松村と、遠野の相手GK正面への力のない左足ミドルシュートだけ。相変わらずの決定力不足で3試合連続で得点は0だ(T_T)

 これに比べ守備陣は安定。この日初スタメンでフル出場を果たした諏訪間幸成は落ち着いた守備で無失点に貢献。後半にはドリブルで攻め上がる積極姿勢も見せた。父はレスラー諏訪魔で、スポーツ紙にはその話題性もあって記事になっていたけど、そんなの関係なく実力で取り上げてくれるよう成長してほしい。視察した森保監督も期待しているようだしね。


試合終了


 課題は諏訪間がコメントしているように「ゴール前のクオリティー」。「後ろから見ていると、クロスを上げる位置が遠かったと感じました。もっとポケットを取る動きがあれば」。まさにその通り。連戦が続くがやり抜いてほしい。


桜の向こうに日産スタジアム


 鶴見川は桜が満開ですごい人出だった。この時期の昼間に走ったことがなかったので驚いた。もっと早く出発して花見をすれば良かったなぁ。次は16日のナイトゲーム。もう散ってるよねぇ(T_T)

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 再び伊豆へ。極悪非道な山伏峠に加え、国士峠、冷川峠の3ピークスを巡る山岳ブルベ、VCR横浜あおば主催の伊豆200キロに参加した。このコースは11年前に初めて走り、今回は4年ぶり4度目。

 雨のブルベ天城越え300キロから2週間後の3月30日。当初あった雨マークは消えて予報は日に日に好転し、晴れマークが現れるようになった。ただし、寒の戻りで夏のようだった前日までとは一転し、気温は一気に下がるようだ。まあ寒くても雨が降るよりはましだ。

 「キューシートで走る人はいますか?」。出走前のブリーフィングで代表が妙なことを言う。最近ではほとんどの人がGPSナビだけで走り、ハンドル回りにキューシートを付けているのは天然記念物的存在で、その時に手を上げたのも一人だけだった気がする。でもアップされているRide With GPSのデータは参考で、基本はキューシートじゃないの? 2年ほど前にナビを導入し、それからはキューシートと併用にしているが、そのナビのデータはダウンロードしたものではなく、キューシートを追いながら自分で作成したものだ。キューシートが絶対だと思うのだがと、不審に感じていると、そのわけを説明してくれた。

 国道135号から山伏峠へ向かってアプローチする際、キューシートでは「松林の切れ目のY字を右」とある。今まではY字の先に押しボタンの信号があり、ここを渡っていたのだが、いつからか信号が消え横断歩道だけになってしまったので、簡単に右へは行けない。まあ、待っていれば心の広いドライバーが停まってくれるだろうから、キューシート通り横断歩道を渡ってY字を右へ行き、「下多賀バス停」から上るつもりでいた。

 ただし注釈で「550m先『下多賀』を右折しても可(推奨)」とあった。なるほど。信号を渡って「下多賀バス停」まで戻ればいいのか。そう解釈してナビのコースもそのように引いた。

 ところが代表が「そのまま道なりに(県道80号を)行っても良い」と言う。「キューシート通りに行くと絶望的な気分になります」。どうもこちらの方が距離が長くなる分、傾斜が多少は緩くなるらしい。ほんまかいな? 「アオバヒドイ」なのに恩情を与えてくれるとは、いったいどういう風の吹き回しなんだろう。あとでアップされていたRide With GPSを確認すると、下多賀から県道を進むルートになっていた。4度目だし、キューシートを確認したところコースも変わっていなかったので見もしなかったよ。

 いやねぇ、「下多賀バス停」から上るのはJRのガード付近からメチャクチャきついのよ。これまで3回上らされたが、ずっと立ち漕ぎじゃないと無理。え〜? ホントに楽していいの? と喜ぶが、道はやがて「下多賀バス停」からの道と合流するので、その先からの平均勾配12%は同じ。やっぱ、きついことに変わりはないらしい。


こんなコース


 午前7時前に藤沢・湘南台の桐原公園を出発。熱海のコンビニで補給して、午前10時ごろに65キロ地点の「下多賀交差点」に到着した。押しボタンの信号で、ボタンを押してから延々と待った。海をバックに写真が何枚か撮れるほど待って待って、ようやく山伏峠へと上り始めた。


スタート地点の藤沢・桐原公園



熱海・扇崎。遙かにみえるのは初島か



下多賀から海を望む


 すぐに上りは始まったが、確かに立ち漕ぎしなければならないほどの傾斜ではない。でも10%は軽く超えてるしねぇ。よろよろと亀の歩みが続く。「下多賀交差点」からの道と合流するまで2.3キロ、平均勾配8.9%、最大勾配16.5%。終盤は少し下るので(なんで下る! もったいない)数字以上の立派な激坂である。ちなみに「下多賀バス停」から上った場合、合流地点までは1.7キロで、平均勾配10.6%、最大勾配19.1%と、こちらは血も涙もない非情な坂。これを考えると「アオバヒドイ」の恩情にすがって良かった。

 でも上りはこれで終わりじゃない。ここからが本番。ピークまで3.6キロ、平均勾配10.2%、最大勾配15.2%。足休めの緩い区間もなく、極悪非道の激坂が延々と続いていく。

 歩くより少し速い時速6キロ前後で黙々と上っていると、突然、後方から叫び声が聞こえてきた。どうした、何かあったのか? その叫び声はいったんやんだが、再び聞こえ、徐々に近づいてきた。だが、何を叫んでいるのか聞き取れない。不安が走る。

 そして。

 「ヒメ! ヒメ!」。

 そう叫びながら参加者がす〜と追い抜いていった。しばしぼう然としたが、「え? 弱虫ペダル?」と気が付き、なるほどねぇと思った。それで上りが速くなるのなら、オレも叫びたいぜ。

 遅いけど、4度目も足つきなしでなんとか山伏峠のピークにたどり着いた。何度上っても本当にきつい。いやになるほどきつい。そんな凶悪な坂をやっつけ、まだ70キロと半分も進んでないけど、もうこのブルベは終わった気分だね。


伊豆・山伏峠


 山伏峠から12キロほど下ると修善寺駅。前回はここで「武士のあじ寿司」を食べたが、今回は「椎茸ご飯の焼きおにぎり」(400円)をいただいた。でかいし、香ばしくて美味。

 修善寺駅では何かイベントをやっているようで(この日だけ開催されたスプリングフェスタだった)、構内には出店も出て大変な賑わい。その中で「三島コロッケ」にそそられたが、食事は伊東の道の駅マリンタウンで摂る予定にしていたのでスルーした。


修善寺駅



椎茸ご飯の焼きおにぎり


 修善寺駅からは狩野川に沿って南下する。所々に桜が咲いていて綺麗だが、道はアップダウンを繰り返しながら徐々に上っていく。こういう道はあまり好きではないなぁ。向かい風もきついし。

 湯ヶ島宿交差点を左折して国道414号に別れを告げると、交通量はぐっと減った。というか、ほとんど車の姿を見ることもなくなった。風も収まり、日差しも出てきておだやかな昼下がりとなった。まるで時間が止まったよう。いいねぇ。これぞブルベ。のんびりとした雰囲気で途中からは林道の雰囲気をかもし出してきた田舎道を、3ピークス2つ目の国士峠へと向かう。

 湯ヶ島宿交差点からは距離5キロ、平均勾配6.6%、最大勾配12.3%。日陰が多く、路面はウエッティ。ところどころにきつい勾配が現れるが、山伏峠に比べたら可愛いものだ。


国士峠


 国士峠が99.1キロ地点。ここから筏場のわさび田を経由して10キロ弱下ると冷川にぶつかる。その川沿いを、といっても川はほぼ見えないが、東へ進むと冷川インター。2週間前にもここを通ったが、雨で辛かったねぇ、などと思い出す。あの時は冷川トンネルという楽なコースだったけど、今回は冷川交差点は直進。そして、3ピークス最後の冷川峠への上りが始まる。

 距離3.4キロ、平均勾配5.3%、最大勾配8.7%。だんだん緩くなっていくのは、いいね(^o^)


冷川峠


 冷川峠からは少し上り返しもあるが、伊東まで気持ちよ〜く下る。道の駅マリンタウンにさしかかたのが午後2時ごろ。少しは空いてきたかなと期待したが、なんと駐車場は満杯のようで駐車待ちなどで大混雑。ここでの食事は泣く泣く諦めた。修善寺で腹いっぱい食べれば良かったなぁ…。

 この後は空きっ腹を羊羹などの補給食で黙らせながら宇佐美、多賀、熱海の上り、そして山伏峠と比べたら〝丘〟の真鶴旧道を越え、根府川駅でひと休みして国道1号をゴールへと向かう。


まだ明るさが残るうちにフィニッシュ



タイムは11時間7分


 午後6時7分、薄暮のうちにフィニッシュ。タイムは11時間7分だった。走行距離は204.1キロ、獲得標高は2720メートル。

 これでこのコースは4回とも完走。タイムは

 2014年(55歳) 10時間25分
 2016年(57歳) 10時間45分
 2021年(62歳) 11時間45分
 2025年(66歳) 11時間7分←イマココ

 年々遅くなっていたが、何とか盛り返したぞ(^o^) しかなぁ、最初に走った2014年は山伏峠の下りでリアのシフトワイヤーが切れ、そこからはインナートップしばり。それで国士峠、冷川峠をほぼ立ち漕ぎで越えるという過酷なブルベだったのに、タイムはその時が一番速いし、今回もそれを超えられなかった。不思議だなぁ。もしかしてギア、いらない?

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※佐々涼子(1968年神奈川県生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業。日本語教師を経てフリーライターに。2012年「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で第10回開高健ノンフィクション賞受賞。14年に上梓した「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」は紀伊國屋書店キノベス!第1位、ダ・ヴィンチ ブック・オブ・ザ・イヤー第1位、新風賞特別賞などに、20年「エンド・オブ・ライフ」はYahoo!ニュース 本屋大賞フィクション本大賞に輝く。他に「ボーダー 移民と難民」など)



●まさに「事実は小説よりも奇なり」

 家族、病、看取り、移民、宗教。読む者の心を揺さぶる数々のノンフィクションの原点は、作家の人生そのものにあった…。生と死を見つめ続けてきた作家のエッセイ&ルポルタージュ作品集。

 第1章のエッセイ33本はひとつひとつの完成度が高く、テーマがテーマだけにずしりと心に響くものばかり。

 心に残った言葉をいくつか。

 「人は死に方を知らないが、体はきっと知っている」
 「我々はみなどこからか来て、そしてどこかへ行く途中なのだ」
 「どんなに大切な人を失っても一緒に死んだりしないように作られているのだ。だから人類は滅亡せずに生き延びた」
 「誰も死んだことがないから、この世に生きている人はみな死について分からないのだ」

 佐々さんと同様、自分も生きるのが楽になった気がする。

 「早稲田大学法学部卒業。日本語教師を経てフリーライターに」という、たった27文字の間にはいくつものドラマがあった。

 ルポルタージュの「ダブルリミテッド」。初めて聞く言葉だったが、バイリンガルの裏にはこういう事も起こるのかと、驚きを覚えた。

 そして「あとがき」にさらに衝撃を受ける。

 希少がんの「グリオーマ」が22年11月に発病したことを自ら明かした。あろうことか自分自身が終末期の当事者となったのだ。「あと数ヶ月で認知機能がおとろえ、意識が喪失し、あの世へ行くらしいのだ」。それなのに冷静に「誰もが通る道」と受け止める姿には心が震えた。そして10ヶ月後の翌年9月、結果的に遺作となる本書を出版する。

 まさに「事実は小説よりも奇なり」。

 佐々さんは発病から21ヶ月後の24年9月1日に56歳で旅立たれた。このあとがきを読んだ誰もが感じるであろう、「ああ、楽しかった」で終われた人生に違いない。

 佐々涼子さんという名前を本書で初めて知り、題名だけ知ってた「エンジェルフライト」を書いたのはこの人だったんだと繋がった時、佐々さんはこの世にいなかった。残念でならないが、佐々さんがこの世に残したものを読んでいきたい。まずは「エンジェルフライト」から。

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 最低気温1度の雨の天城を越え、2年ぶりにブルベ(長距離耐久サイクリング)300キロを完走(^o^)

 3月15日に開催されたAJ西東京主催の「BRM315西東京300km天城越え」に参加。座間・芹沢公園をスタートし、大磯〜小田原〜伊豆下田〜天城越え〜修善寺〜冷川トンネル〜伊東〜小田原〜大磯と走って芹沢公園に戻ってくる300キロのブルベだ。300キロは23年4月の「渡良瀬300」以来。

 実は発着の芹沢公園は自宅から4キロちょい、自転車で15分というご近所。西へ行くときはこの公園の前を必ず通る。ただし、国道1号へ出る場合は、相模グリーンライン〜小田原厚木道路側道を経由していて今回の国道246号を通るコースとは違うのだが、それでもブルベというより自宅からのサイクリングみたいで何となく不思議な感じがする。それに近いとゆっくり寝られるし、土地カンもあって安心感もある。ぜひともここ発着の400キロ、600キロの開催を希望する。

 さて、気になる天気予報。前日までの春の陽気とは一転し、この日は午後から雨が降ることになっていた。それもやむことなく翌日まで降り続けるという。ただ、前日の予報では降り始めが下田で午後5時、伊東で午後7時、ゴールの座間で午後10時。ぎりぎり逃げ切れるか、最後にちょっと降られるだけという時間帯となっていたので安心して眠りについた。ところが、当日朝の予報では降り始めが大幅に前倒しされており、下田が午後1時、伊東が午後2時、ゴールの座間が午後7時となっていた。あちゃー、半分以上が雨だよ(T_T)

 やめようかな。でも雨装備準備しちゃったし、もう着替えちゃったしなぁ。そうだ。伊東か、伊豆高原あたりでDNFして雨の降る前に帰ってくるか。よし、そうしよう。だったらレインウエアを置いてくか。でも面倒だし、そのままでいっか。ということで、気楽な気持ちで芹沢公園に向かった。

 芦沢公園には走る気満々の三十数人の参加者がいた。10人ぐらいかと思っていたので、これには驚いた。雨予報、知ってますよね。みんな好きだねぇ。あとで知ったのだが、同じ日のAJたまがわ主催の石廊崎400は全員がDNSしたという。これが普通でしょ。まあ、こちらは午後10時スタートで400キロすべて雨が確定していることもあったんだろうけどね。


スタート地点の座間・芹沢公園



こんなコース


 DNFするつもりでいたので、スタートはほぼ最後方から。それでも午前6時より数分前だった。

 40キロ付近の小田原ぐらいまではトレインが形成されたまま進むが、このあたりでコンビニストップで離脱する人が現れ始め、早川口を左折して国道135号に入ってからはほぼ一人旅となった。

 ここで少し考える。参加者のみなさんと一緒に走っていると、膝が痛いとか体調が悪いとかでもないのにDNFするのは情けない気がしてきた。みんな、楽しそうだしね。それにここまで来れば、引き返したら必ずすれ違ってしまい、ばつが悪い(^_^; 輪行袋も持ってきたし、行けるところまでいってみようかという気になってきた。

 となると、のんびりはしていられない。雨が降る前に少しでも前に進んでいたい。晴れていたら、お昼は城ヶ崎で沖縄そば、おやつに下田バーガー、夕食は帰りの伊東マリンタウンでと予定し、ペリーロードもゆっくり観光し、時間を目いっぱい使って楽しもうと思っていたけど、や〜めた。写真ストップも最低限にし、食事や補給もコンビニのみとして先を急ごう。

 熱海の渚親水公園でトイレ休憩。ここの熱海桜はまだ満開の様子だったが、メインの糸川沿いはすでに終わっている様子だった。


午前9時3分 熱海の渚親水公園の桜



午前9時16分 赤根トンネル迂回路からの眺め。遙かに熱海城


 網代の「菓子舗間瀬」本店にストップしている人が多かったが、「いちご大福」は我慢のスルーで、この先の78キロ地点にあるセブンイレブンでしっかりと補給する。

 川奈のいるか浜は、娘たちが小さい頃に訪れたことがある思い出の地。まさかここに自転車で来る日が来ようとはと感慨に浸れるので、いつも立ち止まってしまうのよ。

 ここから富戸まで上りが続き、いったん海に向かってダウンヒル。気持ちいいんだけど、せっかく上ったのにまた海まで下るのはもったいないなぁ。でも海岸沿いの桜並木はピンク色に染まって綺麗だったから許す。何回か来ているけど、ここで桜を見たのは始めてだ。ちょっと心を癒された後は再び伊豆高原へ向かってヒルクライム。そして当初お目当てにしていた沖縄そばの「楽園食堂 城ヶ崎BLUE」前を通過。時刻は午前11時前だったので開店前だったかな。「いちご大福」を食べるとちょうどいい時間に着くということを次回のために覚えておこう。

 

午前10時27分 川奈いるか浜


 伊豆高原で国道135号に復帰。赤沢から熱川、片瀬白田、稲取、今井浜と伊豆東海岸のアップダウンをこなし、128キロ地点の河津へ。開花が遅れたため期間が延長されて1週間前まで桜祭りが行われていたようなので、もしかしたらまだ咲いてるかなと期待したが、残念、葉桜になってすっかり終了していた。

 この後もアップダウンは続き、風もきつくなってきた。ハンドルが取られそうでヒヤリとする場面も。ただ、幸いなことに雨はまだ落ちてきていない。

 白浜を抜け、道の駅下田みなとでトイレストップした後、143キロのフォトチェック「ペリー艦隊来航記念碑」へ。観光客はちらほらといった程度で写真もすんなりと撮影できた。

 時刻は午後1時過ぎ。雨は午後2時過ぎから降るようだ。山の中で降られるとレインウエアを着るのが面倒なので、ベンチもあるここでレインウエアを着込むことにする。ここで重大な事実に気が付いた。冬用グローブの上からはレイングローブがはまらないのだ。そりゃ無理だよな。レイングローブはMだもん。入るわけない。手にフィットするからMにしたんだけど、冬用グローブの上につけることを全く想像していなかった。仕方ないのでインナーグローブの上にレイングローブをつける形になったのだが(これははまった)、この準備不足のせいでこの後、とんでもない思いをすることになる。


午後1時5分 ペリー艦隊来航記念碑


 ペリーロードは初めて行ったが、石畳が続き、なまこ壁もあるとても風情のある通り。主催者もここを通らせたくてわざわざ迂回するコースにしてくれていたんだね。ゆっくりしたいところだが、雨のことを考えると残念だけど素通りだ。


午後1時27分 ペリーロード・うじま橋


 下田の街を雨雲に向かって北上する。レインウエアを着ているので多少暑い。しかし、手はインナーグローブに汗が染みているため冷たい。あと150キロ耐えられるか心配だ。

 ポツリと最初の一滴が落ちてきたのは、伊豆急稲梓駅の先の155キロ付近を峰山トンネルに向かって上っている時。そしてトンネルを出ると本降りとなった。あ〜ぁ(T_T)

 いったん下り、162キロ地点から本日のハイライト、新天城トンネルまで8.45キロ、平均勾配7.1%の長いヒルクライムが始まる。途中に河津桜が綺麗に咲いていた河津七滝ループ橋があるのだが、この勾配が5%前後でヒルクライム区間では一番緩かった。あとは8%以上。

 6キロぐらいでトンネルが現れた。え? もう終わりかと喜んだが「登尾トンネル」とあった。違ったか。

 しばらくしてまたトンネル。今度こそ終わりだろう。しかしそれは「鍋失トンネル」。「なべうしない」と読むらしい。なんでそんな名前やねん。

 2度ほど足つき休憩し、午後4時ごろ、やっとのことで172キロ地点の「新天城トンネル」にたどり着く。長くつらい道のりだった。天気が良くても旧道へ行く気にはならんねぇ。グロス時速も下田までは20キロ台だったが、ここで17キロ台まで落ち込んだ。


午後3時55分 新天城トンネル


 本日のハイライトが終わって安堵し、少し元気が出てきた。「あまぎぃ〜ごぉえぇ〜」と歌いながら新天城トンネルを通り抜け、土砂降りの中を修善寺までダウンヒル。ここでディスクブレーキの頼もしさを痛感する。リムブレーキだったら出せないスピードだよ。ありがたいねぇ。

 路肩に表示されていた気温は3度だったが、サイコンのログによると1度。すると下りの最中の体感は氷点下だったかも。上りで手の冷たさはいったん解消していたが、下りは汗冷えで徐々に冷え始めてきた。

 冷川トンネルへの上りが始まってしばらくした198キロ地点がこの日最初のPC(ローソン中伊豆八幡店)。冷えた体を暖めるにはカップ麺が一番。イートインがなかったので、久々にコンビニの軒先で立ったまま、シーフードヌードルをすすった。時刻は午後5時過ぎ。残りは100キロで次の小田原のPCまでは60キロ。腹はこれでなんとか持つかな。

 スープまでしっかり飲みきって体は腹の底から暖まり、冷川トンネルまでの上りで手の冷えも収まったが、伊東までのダウンヒルでまた冷える。ゴールまではこの繰り返し。長い上りは宇佐美、網代、熱海、真鶴と残っていた。しかし、残り40キロの小田原からはほぼ平坦となり、手が暖まる機会がない。体はそれほどでもないけど、顔はむき出しなので雨が当たってメチャ冷たい。鼻水が出て止まらない。背中は泥だらけ。腹は減ったがびしょ濡れなので吉野家もすき家も入れない。ゴール、というか自宅のお風呂を目指して漕ぎ続けるしかない。

 伊東でDNFすることも頭をよぎったが、びしょ濡れでの輪行準備の面倒くささや、電車の待ち時間など考えると、このまま走った方が楽だ。それにここまで苦労して走ったことを無駄にしたくないよね、ということでゴールを目指す。

 それにしても西東京は優しいな。冷川トンネルだもんね。「あおば」ならノー文句、国士峠〜冷川峠だよねぇ。で、渋滞が解消されてもきっと真鶴旧道を行けというだろう。

 雨は強くなったり弱くなったりした。熱海のあたりが一番ひどかったか。小田原から先は小雨となったが、手が死ぬほど冷たいことには変わりない。あと少しでも距離が長かったら耐えられなかったかも。終盤は小雨になったこともありレイングローブをやめて冬用グローブだけで走った。それもやがて水を含み冷え冷えに。最後は素手で走った。300キロがぎりぎりのラインだった。最終PC「セブンイレブン小田原東町5丁目店」で軍手を買うつもりだったが、売ってなかったのは痛かった。

 午後11時20分にヘロヘロでゴール。タイムは17時間20分。濡れてかじかんだ手でなんとかサインしてゴール受付を済ませ、速攻で帰宅してお風呂につかってやっと生き返ったよ(^o^) で、終わってみればやっぱり楽しいブルベだったかな、とビールを飲みながら思ったりして(^_^; これだけ苦しむとやっぱ達成感は半端じゃないよなぁ。と感じつつ、雨ブルベはもう走らないと強く心に誓いながらも、久々の雨中ランでいろいろ勉強になったなぁ、次はちゃんとテムレス持って行こうとか思う。いやいや、次はないから(^_^;

 実はサイコンのガーミンエッジ830が雨で昇天してしまった。天城のあたりから挙動不審になり、伊東付近で画面が真っ黒に。その後は何回か正気に戻ったので、伊東までのログはなんとか保存できたが、やがて2度と目を覚まさなくなった。キューシートはハンドルに付けてるし、伊東から自宅へ戻るようなものだからナビがなくても帰れるからいいんだけどね。痛い…。

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 南足柄の春めき桜。今さらながら初めて知った(^_^;

 お隣の開成町へはしょっちゅう通っているのにねぇ。気が付かなかった。

 あじさい公園の北を東西に走るハナアオイ農道を西へ行き、県道74号を越えると満開の春めき桜が目に飛び込んできた。「一ノ堰ハラネ」という所で、丘陵を120本の桜がピンクに染めるさまは圧巻(^o^)


南足柄市



早速春めき桜が



「一ノ堰ハラネ」の春めき桜



「一ノ堰ハラネ」の春めき桜



「一ノ堰ハラネ」の春めき桜


 さらに坂を上っていくと、所々に春めき桜が現れた。いいねぇ。こういう坂は、坂であることを忘れていつのまにか上ってしまうよ。


坂のピーク付近の春めき桜


 春めき桜は南足柄市内に彼岸の頃に咲いていた桜の枝を農家などが育成し、2000年3月に品種登録した比較的新しい桜だそうで、ほかに「ふくざわ公園」や「春木径・幸せ道」でも見られるらしい。そして3月中旬には「花咲く里山」の大雄紅桜、4月上旬には「大口広場」のソメイヨシノと楽しませてくれる。また行かなくちゃね。

 帰りにトレーニングがてら激坂を上って篠窪の富士見塚へ。この日は曇りで富士山は見えなかったが、ここでも桜が満開。もうすぐ春。サイクリングが楽しい季節がやってきたよ〜♪


篠窪の富士見塚の桜



篠窪の富士見塚の桜


 ランチは南足柄か松田でと予定していたけど、ちょっと時間が早すぎて、結局、伊勢原まで戻ってきて柏木牧場の牛メンチカツ丼。540円とリーズナブルな上、じーさんのお腹にもちょうどいい。


柏木牧場の牛メンチカツ丼(540円)


 この日の走行距離は113キロ、獲得標高はガーミン修理中のため不明。

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 なんの音沙汰もないのでダメだったかと思っていたところに ♪と〜どいた しらせは…

 「あの時代にタイムスリップ!?かながわ歴旅ARラリー」第3章「江戸・幕末・明治を疾走」も、第2章に続きハズレの当たりのWチャンス賞が当選したようで(^_^; 賞品は「オリジナル二つ折りはがき風レターセット」でした。


オリジナル二つ折りはがき風レターセット


 第1章は15スタンプ達成賞の「SKLO(スクロー)革のペンスタンド」(10名)をゲットしたけど、第2章、第3章ともにWチャンス賞。あと、「Xのハッシュタグ投稿キャンペーン」に当選したけど、賞品は第2章と同じ紙製ファイル。一応全くのハズレはなかったが、果たして喜んでいいのかどうか。どうにも微妙な結果ですなぁ。

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 3月上旬に久々に梶野側から牧馬峠へ上った。本来はこちら側が表で本筋なのだが、ここのところは帰路に「愛ちゃんキムチ」側からわざわざ12%のドーナツ坂を上ることが多かったのだ。きついんだけど、下りは気持ちいいし、藤野から帰るときはショートカットになるからねぇ。

 宮の里から東丹沢、そして七沢と厚木のアップダウンコースをこなし、土山峠(2.18キロ、平均勾配7.2%)を越えて宮ヶ瀬へ。路肩には雪のかたまりが残っており、積雪があったことを知る。


土山峠



宮ヶ瀬湖水の郷親水池



水の郷大吊り橋


 鳥屋からは、こちら側からだと楽なトヅラ峠を越え、梶野へ。道志川へ向かっての豪快で〝無駄な〟下りの後、本格的な上りが始まる。距離3.16キロで、平均勾配は6.6%。

 宮ヶ瀬の様子からもしかして雪が残ってるかなと思ったが、南斜面のため路面も濡れておらず、日差しを浴びながら快適なヒルクライムとなった。といっても遅いんだけどね(^_^;


牧馬峠のゲート



牧馬峠は標高410メートル


 ドーナツ坂をダウンヒル後は「愛ちゃんキムチ」を左折し、その先の分岐を右へ曲がり、鉢岡山クライム(と、STRAVAでは言うらしい)。短いけれど結構きつい(0.98キロ、平均勾配5.9%)のだが、ピークから日連方面へはほぼ下りとなるので、やまなみ温泉を回るよりは楽なのだ。

 その後は相模湖経由し、津久井湖からは「県道518号クライム」(と、STRAVAでは言うらしい。長竹へ抜ける道)。これも短いけど、きつい(1.15キロ、平均勾配7.8%)。ただ、ここも、この後に新小倉橋までのチョー快適ダウンヒルが待っていることを思うと気が楽だ。

 向原からはトラックがひしめく県道を回避し、相模川に沿って適当に走る。すると相武台下駅近くでピンク色の並木道を発見した。このあたりはのどかな田園地帯で遠方まで見渡せるのだ。行ってみると、200メートルぐらいだが河津桜が満開に咲き誇っていた。


相模原市南区新戸地区の河津桜



相模原市南区新戸地区の河津桜


 相模川の廃堤防跡で現在は散策路となっているのだが、ここに50本ほどの河津桜が植栽されているという。またあじさいも桜の樹間に植栽されており「河津桜・あじさいライン」ともいうらしい。こういう風景に偶然、出会えるのもサイクリングの楽しみですなぁ。6月にまた寄ってみよう。

 この日の走行距離は115キロ、獲得標高は1490メートル。結構、上ったようだね(^o^)

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※谷川直子(1960年神戸市生まれ。2012年「おしかくさま」で第49回文藝賞を受賞。他の著書に「断貧サロン」「四月は少しつめたくて」「世界一ありふれた答え」「私が誰かわかりますか」「愛という名の切り札」など)



●老衰介護看取り小説なんてジャンルは初めて聞いた

 認知症の96歳の父を看取るまでの20日間、家族と介護士、看護師はどうかかわるか。誰もが迎える最期には何が必要? 一茶の句が持つ庶民のリズムと見捨てない暖かさに包まれた、老衰介護看取り小説。

 トイレへ行くのも、ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも一大事業。それに認知症が加わる。そしてだんだんとできなくなっていく。

 自分も娘が2人。迷惑をかけず、綺麗に死んでいくのが理想だが、こればかりは自分でコントロールすることはできない。死ぬのは大変である。寝たきりになってしまえば、死ぬまでにお金と労働力がかかり、娘たちの時間も奪ってしまう。23年前に母、13年前に妻、5年前に父を亡くしているので、ひとつひとつが「うんうん、そうだね」とうなずけるような、共感の持てる作品だった。死へ向かう悲壮感がないのも良かった。

 「ママ、延命治療はせんでええんよね」
 「せんでええよ。点滴だけで」
 「いや、点滴も延命治療やし」
 「ちがうよ、水分補給やん。水分取らな、死んでしまう」

 「自然にまかせる」。そう決めていても、明らかに矛盾しているこの気持ちはよく分かる。

 ところで、老衰介護看取り小説なんてジャンルは初めて聞いた。

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<J1:横浜F・マリノス2-0ガンバ大阪>◇第6節◇3月16日◇日産スタジアム◇観客2万3169人

 やっとマリノスらしいサッカーを見ることができたよ。

 横浜F・マリノスが雨の日産スタジアムでガンバ大阪に2-0で快勝し、リーグ戦6試合目にして今季初白星を飾った。


雨の日産スタジアム



ホームゴール裏



アウエーゴール裏


 今季初の複数得点はともに今季初の流れからの得点だった。まずは前半20分。ヤン・マテウスのパスを受けた遠野大弥がチェックにきたネタ・ラヴィをかわし、スピードに乗ったドリブル突破から左足を一閃すると、低い弾道のシュートがファーへと突き刺さり先制点を奪った。相手GK一森純は意表を突かれたのか反応できなかった。

 後半30分にはその遠野から出た浮き球パスを植中朝日が胸トラップで巧みに相手をかわして抜けだし、左足ミドルシュートを放つとボールはクロスバーを叩いて真下に落ちゴールへ飛び込んだ。ニア上を正確に狙ったコントロールショットに一森はノーチャンスだった。いやぁ、両方とも胸のすくような豪快なシュートだったねぇ。

 先制点を入れた後の前半30分には、左サイドで永戸から出たボールを、植中、ヤン・マテウスがワンタッチでつなぎ、裏を取った遠野もワンタッチで折り返して決定機を演出。アンデルソン・ロペスの左足シュートはGK正面となって得点にはならなかったが、こういうサッカーが見たかったんだよ。


遠野が先制



植中が追加点


 そして忘れてならないのが神セーブを連発したGK朴一圭。相手シュート24本、そのうち枠内シュート10本を浴びたが、完ぺきに抑え込んだ。頼もしい守護神ぶりだったね。ジェイソン・キニョーネスとサンディ・ウォルシュのセンターバックもよく守った。

 ただ、気になるのは上海海港戦から2試合連続で右サイドバックに起用された宮市亮。何というか、目立たない。積極的な攻撃参加もあまりなかったような気がする。クロスを上げたのも後半の2本ぐらいかな。慣れないせいもあるだろうけど、もう少し輝きを見せてほしいな。


今季初のVICTORY



ヒーローインタビューは遠野



今季初のトリコ傘の舞い


 せっかく上向いてきたのに代表ウイークで2週間空くのはもったいないねぇ。

 さて、次戦は故郷ファジアーノ岡山とアウエーで対戦。お互いに勝ち点3が欲しい一戦だ。どっちも勝て! 無理か。

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 前回の横浜F・マリノス×横須賀市 ホームタウン20周年記念「横浜F・マリノスビンゴdeラリー」の三浦半島ライドで行き忘れた久里浜のF・マリノススポーツパークを目指し、再び三浦半島へ(^_^;

 環状4号から六浦で国道16号へと入り、まずは横須賀スタジアムの先の「第三海堡(かいほう)」を訪れた。ここは開国と日本近代化の歴史をたどるデジタルスタンプラリーのスタンプポイント。このラリーはもうコンプリートする気はないのだが、興味深い場所だったので足を運んでみた。

 「海堡」とは海中の人工島に造られた砲台のことで、日本では東京湾だけに建設された。横須賀沖にあるこの第三海堡は、なんと水深39メートルもあるそうだ。そのため明治25年(1892年)に着工された工事は完成まで29年間もかかったらしい。ところが、完成からわずか2年後に起こった関東大震災で甚大な被害を受け、人工島が暗礁と化したという。そのため東京湾の航行の難所となってしまういう悲しい運命をたどることになった。2000年になってようやく撤去作業が行われ、引き揚げられた構造物の一部がここと平成町のうみかぜ公園の中に展示されているそうだ。

 この高度な技術を生み出した背景には江戸時代に培われた石垣や橋脚、干拓や堤防などの伝統的土木技術があったという。さらにこの海堡建設技術は、当時のアメリカ陸軍から情報提供の依頼があったほど。いやぁ、あっという間に厄介者となってしまったが、当時としてはすごいことをやったんだねぇ。驚いた。


夏島都市緑地内の第三海堡



夏島都市緑地内の第三海堡


 この後はもしかしてまだ河津桜が咲いてるかなと初めて観音崎公園へ寄り道。横須賀美術館の脇から花の広場まで上ってみたけど、残念、もう葉桜だった。しかし、海の見晴台からの眺めは絶景だったよ。


観音崎公園花の広場



河津桜はもう葉桜だった



海の見晴台からの眺め


 お次はやはり「開国と日本近代化の歴史をたどるデジタルスタンプラリー」のポイントの「燈明堂」と「千代ヶ崎砲台跡」へ。

 燈明堂は西浦賀の小さな岬にある灯台。瓦葺きの2階建てで、1648(慶安元)年、幕府の命により造られ、1872年(明治5年)までその役割を果たしたという。ふと見渡すと「付近には供養碑が立ち並び、かつてここが首切場と呼ばれた浦賀奉行所の処刑場だったことが偲ばれる」と書かれた説明版が。えっ? そんな所でもあったのか。ちょっと背中がゾクッ。


左手奥に燈明堂



燈明堂



燈明堂の説明板


 千代ヶ崎砲台跡は燈明堂の近くにあり、まっすぐな坂を上っていく。13%だったかな。結構きつい。途中に駐車場と駐輪場があったが、土日だけの営業らしく、平日のこの日はロープが張られて閉鎖している様子だった。頑張って上まで上ったけど、砲台跡入口にはやはり立入禁止を示すロープが。土日祝しか公開していないようだね。残念。

 千代ヶ崎砲台は江戸時代後期に会津藩により台場が造られた平根山に、1892(明治25)年から1895(明治28)年にかけて陸軍が建設した西洋式の砲台。標高約65メートルの山の上には、3つの砲座が南北に並び、1砲座に2門ずつ榴弾砲が設置されているという。


千代ヶ崎砲台跡


 さて、いよいよ目的地のF・マリノススポーツパーク。工事中に一度来たきりで、完成してからは初めて。でもこの日はオフで誰もおらず閑散としていた(T_T)


F・マリノススポーツパーク



マリノス君像


 無事スタンプをゲットし、先日の湘南ベルマーレ戦の際に寄った小机駅とともに「その他施設」も達成。これで各景品の当選確率が3倍アップしたぞ(^o^) さらに11種類全て(ビンゴ賞コンプリート+2種類の施設スタンプ)のスタンプをコンプリートしたことで、達成者全員にプレゼントされる「限定デジタルフォトフレーム」もゲットだぜ。


横浜F・マリノスビンゴdeラリーをコンプリート



限定デジタルフォトフレーム


 この日は北風が吹き荒れる1日。行きは天国だったけど、帰りは地獄のヒルクライムだった(T_T) 走行距離は121キロ、獲得標高は912メートル。

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