お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<その1>から続く

 実はトイレをずっと我慢していた。

 スタート会場の青葉公会堂にはトイレはなく、坂を上っていかなければならなかったので諦めた。

 PC1もPC2もトイレは大渋滞。走り出しちゃうと、止まるのも何だな~とそのまま走り続けていたが、PC2をスタートした時点でもう限界(>_<)

 左手にあったコンビニで軽量化をやっと済ませた。


12:48 富士山レーダードーム


12:50 忍野八海への分岐を過ぎる

 向かい風の中を山中湖へと向かう。上りは緩やかなのだが、なにげにキツイ。ただ、路肩が整備されたようで広くなっていた。これなら青葉300でのナイトランでも安心だ。


13:06 明神前を左折すると山中湖


13:09 山中湖 富士山は見えず


13:13 山中湖湖畔の道

 富士山は見えないが、気持ちのいい道を進む。あとの厳しい上りは山伏への上りだけだ。


13:30 道志みち


13:37 山伏トンネル

 ここでウインドブレーカーを着ようかどうしようか迷う。昨年はPC2から完全防寒だったが、この日は山中湖手前で14度の表示が出ていた。このままの格好で大丈夫かな? 寒くなったら着ればいいや。そう思ってトンネルを抜け、そのまま下りに入った。

 後ろから来ていたブルベライダーは付いてこなかったので、たぶんウインドブレーカーを着込んでいたのだろう。

 私もそうすれば良かったと、数十分後に後悔することになる。

 ここまで上り基調だった道が、長い長い下りに入る。痛快で爽快な区間。おまけに後続に車の姿はまったくない。漕がなくても40~50km/hが出る。恐がりなので60km/h以上は出せないが、自分なりの目一杯のスピードでダウンヒルを楽しんでいた。

 その気持ち良い下りの途中だった。

 前を見ると、30km/hぐらいでのんびり走っているカブのおじさんがいる。もうちょっと速く走るか、曲がってくれないかなと思いながら下るが、おじさんはのんびりペースのままだ。道は見通しのよい直線。安全みたいだし、抜くか。

 そう思って少し右に膨らんだ。その瞬間、右の視界にミニバンの姿が飛び込んできた。

 ■☆※★♯♂~~~!!!!

 普段私は下りで後ろから車が来ると、無理しないで先に行かせるようにしている。そんなに下りも速くないし、車に煽られるのもイヤだ。この日もここまでカーブで膨らみそうなときは、ちゃんと後方確認をして曲がってきたし、直線でもたまに振り返っていた。

 ところが山伏トンネルからここまで1台も車が通らなかったのだ。高速でダウンヒルしていると、風の音か車の音か判別できないことがよくある。このときも風の音はしていたが、車の音はしていないような気がしていた。油断があったのだろう。後ろを確認もせずに、膨らんだのだ。

 ミニバンにぶつかると思った瞬間、急ハンドルに急ブレーキ。やってはいけない事をやってしまった。冷静に対処できれば、避ける方法はあったかもしれない。あるいは、衝突するほどではなかったかもしれない。

 だが、そのときはパニックになった。「しまった!」と思ってももう遅かった。自転車が目の前に横倒しになり、私の体はアスファルトにたたき付けられていた。幸いにして転げ落ちることはなく、転倒だけで済んだようだ。背中から落ちたと思ったのだが、どこにぶつけたのか右肩が猛烈に痛い。動かすと激痛が走る。

 それでも何とか立ち上がり、自転車を路肩へ寄せる。後続の車の女性ドライバーがぶっとんだボトルと、破壊されたライトを集めてくれ、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた。もう1台の車も止まってくれたが、車との接触があったわけではないからか、直接の原因となった車の姿はない。

 もしかしたら幅寄せだったかもしれない。高速でダウンヒルしている自転車のすぐそばを抜こうとするドライバーはそんなにはいないだろう。だが、私が後方を確認しなかったことにも原因はある。

 この日は全体的にいつにも増して調子が良かったので、「調子に乗るな」と自戒しながら運転をしてきたつもりだった。下りでも60km/h手前でブレーキをかけてきた。

 油断していた。転倒直後にそう思った。今でもそう思う。「1に安全 2に完走」がモットーのはずだったのに。

 右肩は痛いがここからだと乗って帰るしかない。自転車はハンドルが大きく曲がっているだけで、駆動系は奇跡的に大丈夫そうだった。指先は動くのでブレーキも引けるしシフトチェンジもできる。

 ゴールまで走ろうと思えば走れる。でも、リタイアだな。こんな状態で完走しても楽しくない。それに安全に運転できていないのだから、その資格もない。病院にも早く行きたい。とりあえず、「道の駅どうし」まで降りて今後を考えよう。

 ここでようやくウインドブレーカーを着た。もっと早く着ればこんな目にあわなかったのに。

 ヘルメットを見てびっくりした。割れていた。これが私の頭を守ってくれたんだ。これがなかったらと思うと、ぞっとした。反射ベストも背中がズタズタ。SSRジャージも背中にこすれた跡があった。

 時速50km/h前後のスピードの中での転倒。命があっただけ良かったか。


午後2時2分 道の駅どうし

 ◆ここまで
    距離   130.25km
    平均時速 23.5km/h
    走行時間 5時間32分25秒
    最高速度 59.6km/h

 「道の駅どうし」でスタッフにリタイアの連絡を入れた後、カミさんに連絡して開いている病院を探してもらうことにした。ちょうどtictacさん一行が道の駅に入ってきたので、リタイアを告げた。

 しばらく休んだ後、ゆっくりと自宅へ向けて走り出す。といっても道は1本道。青山まではブルベルートを走るしかない。

 青山からはブルベルートとは逆に左折して津久井湖沿いの平坦ルートを走り、向原東側から再びブルベルートで上溝へ。ちょっと遠回りだが、串川橋から新小倉橋までのアップダウンを回避したかったのだ。

 青根付近でそらひとさん、向原の先でsakakazeさんに出会ったが、リタイアしたことを告げ、先に行って貰った。

 右手はブラケットを握った位置ではまったく痛みを感じない。だが、それをちょっとでも動かすと痛みが走る。右手をブラケットから引きはがせないので手信号は不可能。そのため、路肩に駐車車両がいれば、素直に歩道に回避した。

 コースを外れ星ヶ丘を右折しようとするとき、後続のブルベライダーから思い切り不思議そうな顔をされた。複雑な心境だった。くそ~、ホントは真っ直ぐ走りたかったんだよ、私も。無事にゴールしたかったなぁ・・・。あのまま走れていれば、10時間を切れていたかもしれないのに。「好事魔多し」ということか。悶々としながら座間街道を自宅へ向けて走った。

 結局、その日開いている病院にはタイムオーバーで間に合わなかった。まあ、いいか。腫れもないし、まさか骨折はしていないだろう。週明けでいいかと、自転車を中央林間の自転車屋に預けて電車で帰宅した。

 昨年から始めたブルベだが、8回目にして初のリタイアとなった。ただ、スタート時点の天気が「晴れ」あるいは「曇り」、つまり雨が降っていないという記録は続いているぞ(^^:

 ◆トータル
    距離   187.56km(スタート地点までの自走10kmは含まず)
    平均時速 23.0km/h
    走行時間 8時間08分46秒
    最高速度 59.6km/h

       ※08年の通算 3091.00km
              ロード 1226.76km
              BD-1  1771.77km
              MTB  0092.47km

 ところが、週明けに病院へ行きレントゲン検査をしてみると、鎖骨がポキンと折れていた( ̄◇ ̄;)

 ※以上のような結果となりましたが、深刻な状況ではありませんので、ご心配、お気遣いは無用です。骨折の状態については、次回エントリーでアップします。

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