12月6日(火)曇一時雨
明日は二十四節季の大雪ですから寒くなって当たり前なのですが、それでも今年の冠雪は遅い方なのだそうです。今週ぐらいから日本海側や北海道では雪の日が多くなるのでしょう。
ところで最近世界中の先進国が景気が悪い、経済成長がない状態だとマスコミがやたらと報道しています。そこでふと思っただけのことですが、我々の感覚が成長線上で、ものを考えているからであって、元々水平線上で考えれば良いだけの話なのかもしれません。産業革命以降、常に富を集積してきた線上で富をバラ撒いてきた結果のような気がします。昔は成長が止まるとなぜか戦争が起こり、すべて破壊して、またゼロから成長線に乗ってしまったため、我々の頭の中には成長していることが水平であって、実際に水平になると下降しているように感じてしまうのかもしれません。
日本も江戸時代はまさに経済の会だったものが、明治維新ですべてが上昇気流になり、行き詰るとあの戦争ですべてをゼロクリアし、戦後また上昇気流に乗り、いつの間にか経済大国と言われるようになっていました。従って我々世代は常に上昇することが当たり前になってしまい、水平に戻ったとたんに困ったことになってしまったわけです。なぜなら右肩上がりの線上ですべての政策を考え、富はいつでも集積できると考えたために膨大な借金を背負ってしまったのです。それでも数十年前の計画を続けようとしているところにどうも問題があるような気がします。一度戦争にでもあったかのように白紙に戻して最低限必要なものからスタートすることが求められているのではないでしょうか。大阪の市長選の結果はそんな期待の結果だったような気がしました。
そう言えば、丁度70年前の明日、真珠湾攻撃で太平洋戦争が始まったのでした。それから4年間ですべてを失って、戦後ずっと成長し続けて来たから、僕らの感覚が傾いたままでしか考えられないような気がします。
あまり大した思いつきでもありませんでした。それではまた。