端正な車輌が好きなのですが、それと対照的な不細工(個性的ともいう)な車輌も好きなんです。各社の鋼体化車にはそういう電車がたくさんあって、木造時代の部品をなるべく流用しようとすると、窓が不自然に小さくなったりとか。この電車も例外なく鋼体化車で、窓の位置が異様に低くて変。
途中で車体更新を受けてノーシルノーヘッダー/乗務員扉を新設して、ますますヘンテコになってしまったようです。
南越線は貨物需要が多くあり、機関車代用で貨車を牽いて活躍しましたが、1975年にクルマと接触事故を起こしそのまま廃車になりました。
この電車を知った時から気になってたまらず、是非作りたいと思っていましたら青森のキッチンさんが製品化してくださいましたので早速作っていきたいと思います。
いつもながら美しいエッチング仕上げ。折り返しのタブをしっかり押さえて密着させ、コニシ耐衝撃瞬間接着剤を流していきました。
今回はドアの手すりもエッチング表現されているので、表から微量の接着剤を流し歪まぬよう固定します。
あとはいつもの構成です。前面はテープで仮止めし、納得いくまで調整を繰り返してから固定しました、
オデコはプラブロックを接着。断面のカタチに削り出し、隙間を溶きパテでしっかり埋めます。
乾いたらパテを成形しつつ、オデコのカーブをしあげていきます。