いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

動物福祉のグローバルな動向

2020-01-27 | 外部セミナー・研修会
昨日はコンパニオンアニマル以外の動物たちの福祉について
カナダブリティッシュコロンビア大学動物福祉プログラム教授
ディビッド・フレーザー氏の講演を聞きに行ってきました。

私たちと一緒に暮らしている動物は、コンパニオンアニマルだけでなく
産業動物=肉や乳など食用にする
実験動物=人のための薬などの開発のため
使役動物=労働力として
展示動物=動物園、水族館など
・・・など分類されています。
今回は、このような動物たちの福祉に関するテーマでした。
そこには、管理もあるし、保全や保護も関係があります。

ヒトの歴史上の動物とのかかわりは、
狩猟文化、牧畜文化、農業文化の中で位置の違いがあり、
結果、動物虐待とそれを防止する法律を制定する必要さえあったわけです。

今は、それぞれの動物たちの尊厳と福祉について
ヒトも考えるようになりましたが、まだまだ不十分と言えるでしょう。
生産性をとれば、動物たちの福祉は後回しにされてしまいがちですし、
動物の福祉を考えると、設備や土地に投資が必要になります。
実際は福祉を考えて飼育することで生産性も向上することは
立証できているそうです。
だからといって広く実現していくのは簡単ではありません。
これからもっと人が知恵をしぼって、動物たちにより良い環境と
動物としての幸せを担保しつつ生産性も確保できるように
していく必要があるのだろうなと思いました。

また動物園水族館は4つの役割があるそうです。
そこにも動物福祉に則っていることが求められます。
それは施設面だけでなく、キーパーさんたちとの関りにも
左右されます。
キーパーさんがその動物一頭一頭をよく知ることで
精神面、健康面にも効果が現れ動物福祉が叶えられるとのことでした。

私たちがともに暮らしているコンパニオンアニマルでも
同じことが言えると思います。

動物に対するとき
*ポジティブな用語
*楽しい刺激
*知性をもって
*その子を知る(犬とは・・・じゃなくて)
*わたしたちのウェルビーイング(幸福感)は?
ちょっと気をつけただけでたぶん犬やねこの表情は変わるだろうし
私たちの幸せ感も向上するはずです。

One Welfare=
健康だけではなく生活の質や心身のウェルビーイング(幸福感)は
人にとっても動物にとっても大切なことでありそれ自体も連動している
という概念である。 
One Welfareとはなにか?(動物との共生を考える連絡会)コラムより

コンパニオンアニマルと暮らしているわたしたちも
いつもOne Welfare でありたいですね。

この日の強化子たち…♪


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