マーケティング研究 他社事例 その114 参入障壁が高い特徴的な会社（アリアケジャパン）②

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参入障壁が高い特徴的な会社（アリアケジャパン）②

外食業界の課題は深刻な人手不足です。

結果、現在では、店舗の厨房やセントラルキッチンで作っていたスープをアリアケジャパンに委託する動きが加速しているのです。

アリアケジャパンほど高品質の製品を安定供給できる競合はなく、外食などの頼みの綱となっているようです。

この生産体制の強さに、顧客志向の開発、営業体制がかみ合っています。

岡田氏は「どんなスープの味でも再現できる」と豪語します。

味覚の5大要素であるうま味、甘味、苦味、酸味、塩味を数値化し、過去の膨大なデータベースを基に顧客の要望に応じた味を作りだすのです。

その組み合わせはほぼ無限に広がるとのことです。

また調味料だけではなく、具材を加えたレトルト食品の製造にも進出しており、商品としては、セブンイレブンのPB「セブンプレミアムゴールド」の「金のビーフシチュー」などが有名です。

外食産業はコンビニ弁当などの昼食の台頭や人手不足で逆風が吹いています。

コンビニも国内5万店を超えて飽和状態が近づいています。

しかし、岡田氏は「企業は苦しくなるほど仕入れの改善や効率化に動く。そうなれば、我々の出番はさらに増える」とみています。

ただし、中長期的に見れば国内の成長鈍化は避けらません。

そのため、海外展開に力を注ぐ方針を発表しています。

今年9月に完成したインドネシア工場に加え、アメリカ、中国、台湾、フランス、ベルギー、オランダに工場を持っています。

これまで海外展開は、日本に輸出する原料の調達・半製品への加工が中心でした。

食肉の多くを輸入に頼る日本では、原料となる骨が足りないのは自明の理です。

アリアケジャパンでは、1980年代からアメリカに進出して、海外で原材料を確保してきました。

こうした海外の調達網はライバルを全く寄せ付けません。

さらに今後は現地市場の掘り起こしに注力していきます。

欧米では、化学調味料を敬遠する動きが広がっており、アリアケジャパンは天然であることをアピールしてようです。

2017年3月期の海外売上高は約125億円ですが、2025年3月期には500億円へ拡大し、国内と合わせて1,000億円を目指しています。

実質無借金の財務基盤を生かし、海外で売上高100億円～200億円規模の会社を買収する考えもあるようです。

創業者の退任と海外への攻勢、アリアケジャパンは今第二創業期にあると言えます。



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成長クリエイター　彩りプロジェクト　波田野　英嗣　




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また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は２０万円です。

こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。

なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。

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「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。

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