おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 その116 かつての企業城下町のその後②

2017-11-14 07:16:12 | ビジネス
こんにちは、彩りプロジェクトです。

このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。

少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。

彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。



かつての企業城下町のその後②

しかし、日立製作所の業績回復により、ここ5年でまた大きく関係が変化しました。

2008年から2009年度に計9000億円近い最終赤字を計上した日立製作所が、2010年以降、急速に業績を回復してきました。

2013年度に4138億円、2014年度も2174億円の最終利益を上げるほどの高収益会社に生まれ変わったのです。

一方、日立市の方は人口減の悩みを抱えたままになっています。

2013年から2014年度の2年間、市内に転入する人の数から市外への転出者を差し引いた転出超過数は、全国でワースト2位となりました。

企業は栄えても、その城下町は衰退を続ける、いわゆる「ねじれ現象」に陥ったのです。

これは、日立製作所が日立市を支える長年の構図の終焉を意味しているのかもしれません。

日立は、1938年に市内に日立総合病院を設立し、地域のバスも子会社で運営、さらには企業消防隊を組織して地域の防災にも活躍してきました。

その効果は絶大でした。

日立市は80年代に一時交付税の不交付団体にもなったほど、健全財政を続けてきましたが、それも日立製作所の支えがあってのことでした。

業績を回復したといえども日立製作所にかつてのインフラを再整備するほどの余力は残っていません。

同じく、企業城下町である、三重県鈴鹿市、埼玉県狭山市はホンダの拠点がありますが、狭山市は工場の縮小が発表されました。

大阪府門真市はパナソニック本社がありますが、こちらも日立製作所同様に街の活力が失われているようです。

このような中、我々はどのようにマーケティングを実践していけばよいのでしょうか?

マーケティングには一方だけが良くなるのでは無く、両者や関係者が全てうまくいく仕組みを期待されています。



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