おや? なんだろう? おもしろいね~ と自然に笑顔になり、楽しんで取り組みたいですね。 まさしくそれは彩りですね!!

卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 その118 コンパクトシティーの誤算②

2017-11-16 09:03:12 | ビジネス
こんにちは、彩りプロジェクトです。

このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。

少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。

彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。



コンパクトシティーの誤算②

いろいろな施策を打ち、青森市が主導してきたアウガですが、初年度から苦しい船出でした。

アウガの当初から売上高は目標の半分程度でした。

2002年度3月期には約23億円でしたが、2015年3月期は15億6500万円まで落ち込んでしまいました。

市が長期貸付金の元金返還を延期したり、空き区画の積極的な活用策を講じたりしたものの、客離れには歯止めがかかりませんでした。

考えてみれば、役所がお客様を呼べる有力なテナントを招くなんて無理な話だったと思います。

来客数も客単価も右肩下がりで現在の平均客単価は約1900円です。

とても驚くべき数字ですね。

青森市では、ほかのコンパクトシティー化の取り組みも苦戦しています。

国の中心市街地活性化法に基づく認定を受けた計画の第1期(2007年から2011年度)は、街中への住み替え支援や、空き店舗を使った新規出店への家賃・改修費補助などを実施しました。

しかし、歩行者の通行量や夜間人口、空き地、空き店舗率の改善などの目標値が一つも達成できませんでした。

第2期(2012年から2016年度)は再開発事業の初期支援や店舗新設への融資、学生などが市街地で活動する際の補助などを打ち出しましたが、目標到達は同じく出来ませんでした。

市が規制している環状道路の外側の無秩序な開発は止まったものの、規制前から外側に立地していた施設の中心部への移転は進んでいません。

特に大学や県立病院などの中核施設が郊外に立地したままで、中心部への人の流れを作りにくい都市構造は変わっていません。

(続く)



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