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神出鬼没の「移動式オービス」は速度違反取り締まりの切り札になるか?

2023年08月05日 23時03分41秒 | 日々の出来事
毎年、4月は春の全国交通安全運動が開催され交通取締りが非常に厳しくなる。特に今年は新型コロナウイルスによる外出自粛も重なり道路が空いている状況になるので普段よりも飛ばしやすく警察も非常に張り切っています。  

そんななか、埼玉県警では4月1日より「可搬式オービス」通称「移動式オービス」を夜間帯にも活用し、速度違反取り締まりを強化することを発表。県警発表では「人の動く新年度は不慣れな通勤・通学も増える。春の全国交通安全運動をより浸透させるため、神出鬼没の取り締まりで事故抑止に取り組む」とのこと。

神出鬼没の「移動式オービス」は速度違反取り締まりの切り札になるか?
 ここで「オービスとはなんぞや?」という読者のために簡単に説明します。 


速度違反の取り締まりに「移動式オービス」が必要になった背景
 高速道路上など速度の出やすい路線で、「自動速度取締機設置区間」という標識を見たことがある読者もいるかと思います。これが「オービス」と呼ばれる代物であり、定められた箇所に設置されているため、「固定式オービス」と呼ばれています。  この「固定式オービス」で速度違反車両の取り締まりを行なっていましたが、アフターマーケット品として販売されているオービス探知機やスマホのアプリ等で設置箇所がすべて暴露されているのでこのエリアだけ注意すればいいやというドライバーが増えました。 


4・14・2020


中央自動車道の固定式オービス
 そこで新たに登場したのが「移動式オービス」です。  この「移動式オービス」は名前の通りオービス機能を持ち運びできるのでその機動性を活かし、生活道路などの苦情の多い路線等で活躍が期待されています。また従来の「固定式オービス」と違い、2輪車も測定できるスグレモノと言われ、速度違反も時速10kmオーバーから撮影可能となっており、これまでは大目に見られていた軽微な速度超過も逃さない姿勢です。  

さて「移動式オービス」とひとくくりにまとめて言われていますが、実際には「可搬式」と「半可搬式」があります。 「可搬式」は、三脚に載せた小型タイプとなっており、持ち運びも非常に簡単な反面外部機器が必要となっていますが、小型軽量ゆえに機動力に長けています。「半可搬式」は、大型の筐体にカメラが搭載されたロボットのような外見になっており、下部にはバッテリーを内蔵しているのでスタンドアローンで運用が可能となっていますが、重量もヘビー級で移動にはトラックでの運搬が必要となっています。  

とはいえ、移動式オービスはどちらのタイプも様々な場所に設置できるのに加え、測定方式も従来のレーダー方式からレーザー方式となり、探知機で探し出すことは不可能となりました。  果たして実態はどうなっているのか?

移動式オービス」見たさに秩父へGo!  埼玉県警の公式ホームページを確認してみたモノの公開取り締まり計画には移動式オービスの設置情報はなく、交通指導課に問い合わせをするが「設置場所はお答えできません」と冷たくあしらわれてしまう。  そんな矢先に旧知の走り屋から国道299号線・秩父エリアに移動式オービスらしきモノが設置されているとの連絡が入り押取り刀で現場へ。余談だが、埼玉県は現在でも走り屋の聖地が多数存在し、某有名走り屋漫画にも登場するほど峠道が豊富なのです。  さて、連絡を受け関越道を通り、深夜1時に国道299号線・秩父エリアに到着。現場にて日付をまたぐころにはオービスらしきものを見かけたとの話を聞き、走り屋の先導で設置場所へ。街灯もない暗闇の峠道にひっそりと設置されていたのが、警視庁ではすでにお役御免となったとも言われるレーザー測定方式の「LSM-300-HK」、東京航空計器(株)によるレーザー測定タイプの半可搬式オービスです。
ほぼ街灯のない暗闇の峠道。この状態で設置箇所を見つけるのは難しい

 警視庁では半可搬式オービス「LSM-300-HK」の兄弟機でもある、持ち運びが楽な可搬式オービス「LSM-300」の運用を重視しており、「LSM-300-HK」は倉庫行きともメーカーへ返品されたとも言われています。  

とはいえ、レーザー方式を採用しているので持ち運びの面倒さを除けば非常に優秀で、旧式のオービス探知機では探し出すことは不可能。ましてやこんな真っ暗闇の峠道では余程注意して確認していないと見つけることは難しい。  

また設置箇所も巧妙でコーナーを抜けて速度を出しやすいストレートの先に設置されていた。まさに警察vs走り屋と言った感じだ。  

しかし設置箇所が走り屋達にはすでに知れ渡ってしまったのか、コーナー手前まではフルスロットルで走ってくるもののオービス手前だけ意図的なノロノロ運転。これでは警察も手出しができないと見たのか、深夜2時には撤収準備を始め30分ほどで次の設置場所へ向かっていったのである。 

オービス手前でわざと減速して警察官を煽る走り屋。撤収寸前には行列をなして走り屋がオービスを見学していた

オービスでの測定データを確認する警察官。成果はどうだったのでしょうか?

3人がかりでトラックへオービスを搬入。500kg近い重さのオービスは移動もひと苦労です



埼玉県警交通機動隊本隊所属でナンバーは大宮800 す 44-47
 最後に、親切なことに埼玉県警では移動式オービスを設置して取り締まりを行なっている際には、県下一斉に電光掲示板でその旨を告知してくれている。 

国道299号線へ合流している県道140号線にて、移動式オービス速度取締実施中の電光掲示板を確認できた

 また移動式オービスより手前の位置に速度取締中の看板を掲示しているので電光掲示板と取締看板に注意しておけば取り締まりに遭う可能性を減らせる。なんなら最新のレーザー対応オービス探知機を導入しておくのも手だろう。 

移動式オービス手前約200m付近で速度取締中の立て看板。別日、浦和にて撮影。速度によってはココからのブレーキでは間に合わないだろう
 まあ普段から交通安全を心がけて運転していればオービスなんて気にかける必要もないんですけどね。


4/30/2020

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猛暑とアオモミジです⭐

2023年08月05日 18時03分25秒 | 日々の出来事
真夏の日差しにアオモミジのみどりが眩しいですね



7/16/2023
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世界一有名?な「飛行機の墓場」に潜入! 元JAL機は“衝撃の場所”で眠る 珍機も違った側面も

2023年08月05日 06時03分39秒 | 社会のことなど




世界一有名?な「飛行機の墓場」に潜入! 元JAL機は“衝撃の場所”で眠る 珍機も違った側面も(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース 




世界一有名?な「飛行機の墓場」に潜入! 元JAL機は“衝撃の場所”で眠る 珍機も違った側面も
5/25(木) 8:12配信
9コメント9件

原っぱの上に機体が鎮座…


モハベ空港(2023年5月、乗りものニュース編集部撮影)。
 世界には、航空会社での役目を終えた飛行機が、敷地内にいくつも安置されているという空港が存在します。こういった空港は通称「飛行機の墓場」と呼ばれることがありますが、そのなかでも有名なのが、アメリカ・カリフォルニア州のモハベ(モハーヴェ)空港です。JAL(日本航空)協力のもと、その空港内に入ることができました。 

【写真大特集】モハベ空港の敷地内へ潜入!JAL機の衝撃の姿など(55枚)

  モハベ空港は、ロサンゼルス空港から直線距離にして北東に130km弱の砂漠地帯に位置します。近くにはこれまた「飛行機の墓場」と知られるビクタービル空港(南カリフォルニア物流空港)もあり、この地域は世界的にも大規模な飛行機の安置エリアということができるでしょう。

  たとえば、モハベ空港に安置されているJALの「ボーイング777」は11機。見渡す限り遮るもののないカリフォルニアの広大な砂漠のなか、舗装もされていない原っぱに、これらが安置されています。機体の窓部分などには、普段は見たことがないような覆いがあり、一部パーツが欠損している機体も。雰囲気もやけに静かで、まるで時が止まったような厳かな雰囲気さえあります。まさに”墓場”という愛称がつくのもうなずけます。

  その一方でモハベ空港の「墓場」以外の顔ももっています。同空港の正式名称は「モハベ航空宇宙空港(Mojave Air & Spaceport)」。その名の通り、民間の宇宙産業の拠点となっている場所のひとつとなっています。

「墓場」モハベ空港、実はスゴイものだらけ?


モハベ空港(2023年5月、乗りものニュース編集部撮影)。
 たとえば、117.35mにも及ぶ横幅から「世界最大の飛行機」とも称される「ロック」を用いて、宇宙空間の低軌道へロケットを打ち上げていたストラトローンチ・システムズなどが同空港を拠点としています。同社は現在、「ロック」から無人極超音速機試験機の発射をミッションとして、この空港で試験を進めています。  

このように特殊な用途で運用されているモハベ空港ですが、定期旅客便は就航していません、しかし空港内には小さな平屋の事務所があり、ここは一般の人も入ることができます。この事務所にでは、空港内に並ぶ機体をガラス越しに眺めながら食事をとれるレストラン、お土産屋などがあります。  

また、空港の入り口には、NASA(アメリカ航空宇宙局)でスペースシャトルの着陸装置とブレーキ システムをテストするための研究航空機として活躍していた、ジェネラル・ダイナミクス社の旅客機「コンベア990」や空港事務所にロータリー ロケット カンパニー製(すでに事業終了済み)のロケット「ロトン」が展示。コンベア990は40機弱しか製造されておらず、このNASA機は、現在完全な形を保った数少ない機体とされ、とても貴重なものといえるでしょう。 


 ちなみに、モハベ空港のレストランで食べられるハンバーガーは、1枚でも十分に極厚といえるパティが2枚入っており、これぞアメリカ!と言いたくなるようなデカ盛りです。もしかすると今後「モハベ空港の隠れ名物」になるかもしれません。

松 稔生(航空ライター)



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