>「110歳を超えた人が130歳まで生き残る確率は、コインを20回投げたときに連続で表面が出る確率とほぼ等しいです。
この可能性は100万分の1未満だそうです。
2021/10/01(金) 10:20
人間は130歳まで生きられることが判明、ただし運次第
人間の寿命の限界を導こうとする研究は数多く行われており、これまでに「人間の寿命は115歳で頭打ちする」「人間の寿命は120~150歳が限界」「人間は105歳を超えると死ににくくなる」といった研究結果が報告されています。
新たに、スイス連邦工科大学ローザンヌ校で統計学教授を務めるアンソニー・デイヴィソン氏が率いる研究チームによって「人間は非常に運が良ければ130歳まで生きられる」とする研究結果が報告されました。
人間の寿命に関する研究は、これまでに生物学的手法や統計学的手法によって行われてきました。例えば、2021年に発表されたバイオテクノロジー企業geroによる研究では、健康な20~80歳の被験者から歩数データや血液検査結果を収集し、ストレスを受けてから血液の状態や歩数が通常時の水準に回復するまでに必要な時間をモデル化して、「人間の寿命は120~150歳が限界である」という結論を導き出しています。
人間はいったい何歳まで生きられるのか? - GIGAZINE
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統計学的な手法を用いた研究としては、ローマ・ラ・サピエンツァ大学の研究チームによって行われた「2009年~2015年の間で105歳を超えていたイタリア国民3836人分のデータを分析して死亡率を算出する」という研究が知られています。この研究の結果、人間の死亡リスクは年齢と共に上昇するものの、105歳を超えると死亡リスクの上昇が緩やかになることが示されました。
人間は105歳を超えると「死ににくくなる」という傾向が判明、人類はまだ寿命の上限に達していない可能性も
人間は105歳を超えると「死ににくくなる」という傾向が判明、人類はまだ寿命の上限に達していない可能性も
新たに、デイヴィソン氏が率いる研究チームはローマ・ラ・サピエンツァ大学が用いたイタリア国民のデータに加えて「アメリカ・カナダ・ヨーロッパの11カ国から収集された、110歳に達した高齢者1100人以上のデータベース(International Database on Longevity)」を用いて、年齢と死亡リスクの関係を分析しました。
分析の結果、人間の死亡リスクの上昇は年齢が上がるほど緩やかになり、110歳を超えると死亡リスクがほぼ一定になることが明らかになりました。
分析の結果、人間の死亡リスクの上昇は年齢が上がるほど緩やかになり、110歳を超えると死亡リスクがほぼ一定になることが明らかになりました。
デイヴィソン氏は110歳を超えた人は「来年も生きられるか否かを決めるコイン」を毎年投げているようなものだと述べ、
「110歳を超えた人が130歳まで生き残る確率は、コインを20回投げたときに連続で表面が出る確率とほぼ等しいです。このようなことが起こる可能性は100万分の1未満であり、近い将来に発生する可能性はほとんどありません。
しかし、110歳を超える人の数が増えれば、21世紀中に130歳に達する人が現れる可能性があります」と語っています。
なお、2021年9月30日時点での世界最高齢者は、日本人の田中カ子(かね)さんで、2021年1月2日に118歳の誕生日を迎えています。
なお、2021年9月30日時点での世界最高齢者は、日本人の田中カ子(かね)さんで、2021年1月2日に118歳の誕生日を迎えています。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
Gigazine 2021年09月30日 21時00分