フルログは壁全体が、木だけで出来ています。今考えているのは、フルログのような、木だけで出来ている、ポストアンドビームの家。壁に断熱材を使わず、木の蓄熱作用を生かして、木だけで作りたいと考え、準備中です。一度温まると冷めにくい特性は、住宅にぴったり。手間も大工だけで出来るので、作業効率が上がり、使う木材量は増えるのですが、単価は下がると考えています。今日本は、輸入木材の量に比べ、国産材の使われている量は、極端に少なく、山は荒れているのが、問題になっています。民家は、時代や環境に合った素材で、建てられてきました。石、土、木が、今までは主流でしたが、コンクリート、鉄骨、アルミサイデング、クロスが、今日は主流となってきてしまいました。これらの素材は、作るに当たり、大量のエネルギーを使います。施工が容易で標準化しやすく、10年ほどはクレームが起こりにくいので、大手のハウスメーカーが主に使い、小さな工務店まで広がって来た物です。しかし時代は変わり、多くの人が、自然の、余り加工されていない素材を、望むようになっています。余り加工されていない木の家は、今の日本では望まれている物です。それは心を癒してくれる家、健康にも良い家だと、言えるものです。写真はフルログに、ポストが立っている所。木の収縮により、5~6センチ下がるので、ポスト先端に、クサビを打ち、クサビを緩める事により対応しています。木の家は色々手間が掛かるように見えますが、どの家でも、メンテナンスはいるのです。見える分だけ、手入れしやすく、結局は長持ちするのです。