土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

湿度管理も大切だ。

2011年02月08日 08時58分21秒 | Weblog
乾燥注意報が続いています。女性も木も過乾燥は要注意です。建具が空いたと言うので点検を兼ね行って見て驚きました。何んと枠から羽目板が外れ向こうが見えるではありませんか。こんな例は今まで見た事が無かったので、驚きを通り越してあきれてしまいました。


木は乾燥と共に収縮し、割れたり、そったりします。今の建築は、乾燥が大事です。乾燥していない木を使うと、国や県の補助が降りなかったりして、補助を貰う為に強制乾燥をした木を使う事になっています。現在の生活空間が、冷暖房器具の効率化を上げる為に、気密に重点が置かれています。木も鉄やプラスチックと同様に、動かない事を前提に設計されているのです。しかし丸太を使う建築は、乾燥が不十分です。何故か。使う業者が少ないので扱っていないのと、乾燥すると木は割れるので製品価値が下がるし、倉庫においても場所を取る。要は儲けにならないからと言う訳です。しかし昔から、松は生の間に刻み収めろと、大工さん達では言われていました。松は乾燥すると癖がでやすく、割れも出るので組んでがっちり利かす為に、そう言っていたのです。木の特性を知り、使っていたのです。ただ現在の人達にはそういう知識は無いので、木の事は考えなくなってコンクリートや新建材の家のように、がんがん冷暖房を使うようになりました。木の家は悲鳴を上げ、割れたり狂ったりして、注意を喚起してくれているのです。Sさんの家は薪ストーブの焚き方に問題があったのだと思います。建具は薪ストーブの近くだけ狂っていたのです。丸太も薪ストーブの近くの割れ収縮が大きく、湿度管理の大切さを感じました。建具屋さんも信頼出来る方で、これまでトラブルはありません。さっそく電話したら、恐縮され、一度持ち帰り修理させて貰えないかと言ってくれました。私も勉強し、トラブルの要因を取り除き、より良い家を作って行きたいと、改めて感じております。

我が家では、ストーブの上には、賑やかに土瓶、やかん、スチーマーが並んでいますが、この時湿度のが30パーセントぐらいです。木は20パセント前後の湿度を持っていますので、これ以上乾燥すると、割れてくると思います。人が快適に感じる無理のない温度、湿度で快適に暮らして行く事が大切。木づかいながら、木の家を末永く大切に使って欲しいと思います。薪ストーブを使う時は、湿度計にも注意して、肌に快適な湿度に近けましょう。それは木にも優しい湿度です。