観音寺のT邸の駐車場用の、5メートルの梁、松と桧と手すり材を買ってきて、あきら君が皮を水圧でむいている所です。寒さもひと段落、ひと雨ごとに、春らしくなる季節。腰痛予防に自転車通勤も考えています。。一か月前から、森林技術センターで行っていた、壁断熱実験の結果が出ました。長期優良住宅用100ミリの、グラスウールの壁を基準に、木と防水シートを使い空気層を取った板倉の壁、板倉プラス塗り壁、板倉プラス、フォレストボード15ミリの壁4種類で行ったのですが、結果から言うと、残念ながらグラスウールの圧勝でした。板倉と塗り壁の試験体は約3割の断熱性能と言う結果に、後の二つは、約半分の結果となりました。想像通りの結果だったのですが、板とシートだけで半分の性能が出た事は素晴らしい。高知では今までは、50ミリのグラスウール施工が大半でした。その性能は、板だけでクリヤーしているのは、凄い事だと思います。もう少しアイデアを出せば、木だけで、今の長期優良住宅の性能も可能だと考えています。板倉の仕様でも、東京以南の4地域は、OKと言う実績があり、 十分暖かいと言う結果もあります。そして木には蓄熱性能が高く、一度温まれば冷めにくいと言う、住宅にはピッタリの性能があります。木の家が住みやすいのは、柔軟性と蓄熱性の高さが、優れている事があると思います。グラスウール等はリフォームすれば分かりますが、10年から25年経った家では水分を含んだり、ずれたりして、用をなしていない事が多く、長期の性能には疑問があります。木にも収縮はありますが、動きは小さく、誠実な建築だと考えています。地元の素材で、100年快適な家に近いのは、素材が何時でも調達出来、メンテナンスも簡単な、地元の素材だけで作った建築だと私は考えています。フォレストボードは厚さが色々あり、今回使ったのは、一番薄いものです。厚い物を使えば性能は上がります。グラスウールの優れている所は、施工の容易さと低単価です。選ぶのは、目的によって決まります。しかし最終目標は、自分達で調達出来る、木と土だけで快適な空間を作りたいと考えています。