いよいよカフェ開業まであと2日。壁の下地までは、ビルダーがやったのですが、楽しいのだけれど中々難しく、遅いしモルタルを落として汚れるので、中々手間どっていましたが、救世主が現れました。愛媛県愛南町で左官をやっておられる沖野さんが、休みの日に来てくれて土佐漆喰を塗ってくれました。さすがに本職。ログビルダー3人で、1日かかって塗った下地壁を、1日で塗ってくれました。しかもきれいに。本当は下地をプロにしてもらい、仕上げは施主と言う流れが良いのですが、左官職人が激減する今日。遠くない未来には、自分立ちだけで仕上げなくてはならない事を考えて、自分たちだけで仕上げようとトライしたのですが、プロの技を目の前にすると、やはり左官を育てないと、私たちの考えている家作りは難しいなーと感じた次第です。
でも浜で見つけた石を張ったり、デザインを考えるのは楽しい時間です。そんなに難しくないので、施主さんに参加してもらい、作って行くのは、愛着も持てるし、長く愛されると考えれば、良いのではないかと考えています。
職人を育てると言う事を考えると、これからは、若い職人さんを育てている人に、仕事をしてもらい、一緒に未来を作っていくと言う選択が増えなければ、未来はないと感じる。今だけ良ければ良いと言う考えでは未来は無い。左官の仕事も、大工の仕事も激減してはいるが、良い仕事をするには、良い職人がいなければできないのです。設計がいくら良い図面を書いて指示しても、技術が無くなれば、レベルはどんどん落ちる。花形の職種ばかり持ち上げても、建築は総合技術の作品なので、良い建築にはなりえない。文化のある町には良い職人が育つ。建築は文化だと誰かが言ったが、本当にそう思う。地元の素材を使い、地元の職人が一生懸命に作る建築を増やそう。若い人が憧れる建築を。