先日、愛媛県愛南町のK邸の地鎮祭がありました。足摺宇和海国立公園の、篠山の麓の小さな村で行われましたが、神主さんにお供え物の事を聞き、ぐっと来ました。普通山の物と海の物を祭るのですが、ここは山奥で海の物が手に入りにくい場所だったので、昔から、山の物だけで地鎮祭を行っていますと言われたのです。無理をせず、簡素な暮らしぶりを想像して、感動しました。今では道もよくなり、海まで20分もあれば行けますが、昔からの仕来たり通り、式が行われました。
地域から若い人がいなくなっていますが、ここは子供の声が響き渡り、にぎやかでした。若い人が田舎でかっこよく生活できたら、地方は活性化出来る。地元にプライド持ち、地元に育つ物、有る素材で家を創ると、そこの場所の風景が創れます。地元を否定するのではなく、良さを再発見して、プライドを持って暮らす事が豊かさを創る。無い物を求めるから貧しくなるのではないか。